客観的視点を育む

このブログは「木の花ファミリーの経済から世界を見る」ということで、
世界情勢も話題の一つにしています。

日々の自分たちの暮らしや意識と世界で起きていることがどのように繋がっているか?
それらの意味するところは何か?
出来事の奥に意識を向けることで、それらを見出し、
木の花ファミリーの暮らしが持つ意味を考察し、伝えようしています。

そこで年初に当たって、時事問題も一つ扱ってみたいと思います。

2016年に予定されている大きな出来事の一つにアメリカ大統領選挙があります。
この結果は、今度の世界の潮流に大きな影響を与えるでしょう。

その大統領選挙では今、共和党候補の富豪ドナルド・トランプ氏が話題になっています。
不法移民の国外追放を訴え、シリア難民に対しても受け入れを反対しているトランプ氏。
最近では「イスラム教徒の完全入国禁止」を訴え差別発言として話題になりました。
こんなトランプ氏が共和党大統領候補争いで支持率一位となっているのです。

そんなトランプ氏について以下2つの記事は面白いなと思いました。


「トランプ現象」で浮き彫りになった米社会に「地殻変動」

この記事を要約すると以下のようになります。

トランプ氏の支持者は中産階級ラディカル(高卒以下の白人労働者)。
有権者の1/4を占める大集団です。
彼らの多くは、政治や経済政策が金持ち優遇となっていると不満を感じ、
移民に対しても自分達の仕事を奪っていると不満を感じています。
トランプ氏の発言はそんな彼らの期待に応える内容であり、
そこには(白人に対する)社会福祉的観点も含まれています。
トランプ氏の言葉はこんな彼らの支持を得ています。

ですが、アメリカ社会では、少数民族が多数派となるため、
少数民族を攻撃するトランプ氏の存在は共和党にとって悩みの種となっています。

その他、この記事には、中産階級ラディカルの目的意識の喪失、
アメリカ全体の左傾化など興味深い内容が多々書かれていました。

トランプの「切り札」人種カード

この記事では、トランプ氏のメッセージを以下の2つとしています。

アメリカ国内から人種や宗教の多様性を排除しよう
アメリカを再び白人が優勢を保っていた偉大な国にする

そして、トランプ氏は分かりやすい言葉とダイナミックなジェスチャーを用います。
恐怖と夢、希望を組み合わせて、支持者のモチベーションを向上させているというのです。

「移民は危険、だけれども自分はこの国を守り、強いアメリカを復活させる」

簡単に書くとこんな感じとなります。


今、シリア難民流入の問題を抱える欧州でも移民排斥の思想が広がっています。
入れ墨やヘイトスピーチ:欧州議会選で躍進した「各国の極右政党」とは?参照。

ここで注目すべきは、欧州の極右政党もトランプ氏も、
自国(白人)の福祉政策には力をいれている点です。
それは上記1つめの記事「アメリカの左傾化」という社会全体の傾向と一致していて、
それが支持基盤を増やす要因となっているのです。

共通するのは、自分の利益のための「社会福祉」を求めている点です。
自分の利益のために「移民を排斥」し「社会福祉」を充実させる。
そんな人々の心が欧州の極右政党やトランプ氏の支持に繋がっているのです。

それは人々や社会をどこに導くのでしょうか?
自分の利益を求めることが社会や自分を幸せにするのでしょうか?

上記2つ目の記事は、トランプ氏の支持者が恐怖と希望に翻弄されている姿を描いています。
感情に翻弄されている状態では、自らの幸せを求めることが自らを不幸にしていくのです。

トランプ氏の支持者は恐怖から他者を排斥すること自らの安全を守ろうとしています。
ですが、この行為は新しい敵を生み出すことになるでしょう。
安全を求めた結果、敵を生み出し、危険を増大させるのです。

このような事態となるのは、自分を超える視点、客観的視点が欠如しているからです。

人は様々な感情を抱え生きています。

感情を満たすことが幸せであり、感情のままに生きていきたい。

もしそう考えている人がいたら、それは捉え違いをしています。
感情的になることで発生するトラブルに多くの人が苦しんでいるのではないでしょうか?
それは感情に翻弄されている状態です。

そして、そんな一人一人の在り方が、
欧州の極右政党やトランプ氏の支持拡大に繋がっていきます。

それを克服するためには客観的視点を育むことが大切で、
群れで暮らす木の花ファミリーは常にそのための実践の場となっているのです。

そして、その暮らしは恐怖ではなく支え合う安心感に満ち溢れています。
安心感の中、客観的視点を育んでいく暮らし。
それはこれから地球環境が厳しい時代を迎える中、必要とされる暮らしです。
そんな暮らしを今年も発信していこうと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

最後にこの暮らしの豊かさとして1月1日の様子を写真でお伝えしますね。

みんなで初日の出を観た時の写真です。

お昼の時間。お兄さんの須佐が小学生のお年玉を上げています。


夕食はおせち料理のビュッフェです。


1人前の料理です。


夕食後は子どもたちが企画した遊びの時間でした。


椅子取りゲームです。


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