分からないから悟れる

自分は分かっているものでありたい。

そんな気持ちが自分の中にはあります。何かを聞かれた時、「ああ、それはこうだよ。そういう時はこうすればいいんだよ。」と断定したい気持ちが湧いてきたり、何かを指摘された時、「それは分かっていた」と言いたい気持ちが湧いてきたり。

でもその気持ちは人を成長から遠ざけます。

「分かる」という言葉は「分ける」という言葉に通じます。何かから何かを分けること、分類したり、識別したりすることで人は何を「分かる」のです。何かを「分かった」ままでいるということは何かを「分けた」ままでいるということです。

悟るという言葉があります。悟るは「差」を「取る」ということで、それは分け隔てのない状態です。ということは「分かった」ままでいるということは悟りから遠ざかっているということです。

「分からない」という言葉は、「分けることが出来ない」という言葉に通じます。分けることが出来ないからいろいろなことが一緒になって分からなくなっていくのです。それは悪い状態にも思えますが、「差」が「取れている」状態とも言えます。とすると、悟りは「分からない」ことから生まれるとも言えます。

つまりこういうことだと思うのです。

人は何かを「分ける」ことでそのものを「分かる」。でもその次の瞬間に「分けることが出来ない」現実に出会って、「分からなく」なる。それでもまた「分かろう」として「分けて」いく。そのダイナミックな繰り返しが悟りへの道であり、「分かった」ままでいることは悟りからどんどん遠ざかっていくのです。

「分からない」ことを受け入れ、「分からない」ところに進み続ける。それが悟りへの道だと思いました。

話しは変わって。

3月17日22時12分 、魚座新月でした。宇宙元旦である春分前の新月、その新月に当たって、天下泰平ブログでは以下のように書かれています。

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新月は、心身がゼロポイントにリセットされる時。また意識もゼロポイントへ。

ゼロはないのではなく、新月の木のようにもっとも安定している状態です。

なぜ、新月の祈りや願いは成就しやすいのか。

意識が現実を作り、未来の現実化や引き寄せは、意識の状態によって大きく左右されるとなれば、意識がゼロポイントに位置する新月は、もっとも祈りや願いの効果が高まるのも納得となります。

太古の地球は、現在よりも質量が小さく、また陸地と海の割合も半分であったと言われています。

ある時期に突如として地球の水の量は増加し、水太りのように惑星が膨張した結果現在の海と陸地の割合になったようですが、この水の増加量を計算すると、かつて水の彗星であった月の水分量と一致するそうです。

月にあった氷、水分が地球に引き寄せられてもたらされた地表が泥沼になって沈むほどの大水害のインパクト。

聖書ではノアの方舟の物語として書かれていますが、現在の地球の水は月からもたらされた水の影響を大きく受けています。

月の女神、水の女神として知られる瀬織津姫

月の真実、水の真実が解き明かされる今、瀬織津姫の封印が解除されていることを強く感じます。


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この文章に出て来る瀬織津姫(セオリツヒメ)は男神・天照大神(アマテラスオオミカミ)の妃で封印されている女神です。昨日の大人ミーティングではその瀬織津姫について書かれた文章がシェアされました。以下、その一部を引用します。

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女性性の復活というのは、単に制度的に男女が平等になるということではありません。それは、女性が女性であることの意味を理解し、正しい目を持つ者になるということです。同時に、これまでの男性優位の社会のような、男性が力や財力によって支配してきた時代が終わるということです。男性は、力や財力ではなく、智恵を持って、リーダーとしての役割を果たすのです。
男性は、この地上世界に宇宙の法を降ろします。女性はその法を受け取り、それにふさわしい、秩序ある地上を創るのです。その時に、種を降ろす男性と、それを受けて現象化する女性は、対等な存在です。男性性と女性性が対等となり、世界が運営されていくのです。その宇宙の仕組みが、地上に表現される時代が来たということです。
 ~ 中略 ~

それは本来、当たり前のことです。しかしあまりにも長い間、男性が力で支配する時代が続いたため、今の人々には、この当たり前のことが理解できないのです。女性は、男性にへつらうことが染みついています。そのことについて、これから講座の中でひも解いていきます。本当の男女平等とは、どういうものなのか。真の平等は、宇宙の法に則った、正しい陰と陽の関係にあるのです。
先ほど、瀬織津姫をカタカムナでひも解きました。それは、目には見えない奥にある大切なものであり、それを観る目を持つことを伝えてくれる存在です。
「ヒメ」をカタカムナでひも解いてみると、「ヒ=秘か。ものの始まり」「メ=芽。目。まだ見えないところに広がりを持っている」ですから、ヒメとは、秘かに芽が出ていること。節分前のまだ寒い時期に、表面的には何も動いていないように見えても、土の中では秘かに芽が動き出しています。その命の芽吹きのことです。
女性のことをヒメと言います。それは、表面には見えていませんが、現象化するためにもっとも大切な存在だということです。

 ~ 中略 ~

見えないところで起こっている ──── 男と女が交わって、種を降ろし、命を生み出すのは、見えないところでやるでしょう?それを「ヒメゴト」と言います。
男女の交わりは命を生み出す宇宙の根本原理であり、とても神聖なものです。ところが現代は、それは後ろめたい、忌まわしい、隠さなければいけないものになってしまいました。なぜだかわかりますか?本来の性の意味を履き違え、欲望のままに人々は性を行うことにより、人々の中に、それは悪いものだという心が生まれたからです。ですから、それを隠すようになったのです。
瀬織津姫は、正しい性の物理性の象徴です。それは、宇宙が現象化し、命として生まれてくる仕組みのことです。私たちの性も、本来そのような神聖な意識のもとに行われなければなりません。

宇宙は生命そのものです。その仕組みに倣い、私たち地球の生命も、人間も存在しています。ですから、宇宙の原理に則って、私たちも命の循環に倣い、生きていかなければならないのです。
ところが、人間は自我を持ち、宇宙から自らを切り離してしまいました。生命誕生の仕組みである宇宙の根本原理を、自らの自我で汚してしまったのです。性という聖なるものを、自らの快楽や、お金や物で世の中を支配するための道具にしてしまったのです。それを、宇宙の法に基づく、本来の男性性と女性性の関係に戻す流れが、今起きています。
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水の星座であり春分(ゼロポイント)へと戻っていく魚座での新月を迎えました。このタイミングで月と水を司る神様である瀬織津姫の存在に想いを馳せるのは相応しいことだと思いました。
水は分け隔てなく世界を駆け巡っています。それはすべてに浸透している宇宙の法のような存在です。その動きを人間の意思で「分ける」ことが出来ません。そしてすべてを洗い流す力を持ちます。洗い流されることで「分けることが出来なく」なり「分からなく」なっていきます。そして、それこそが悟りへの旅路です。

今まで人間の自我が汚してきた宇宙の根本原理。それは自我の「分かっている」という自惚れから生まれています。今、多くの識者が世界を何とかしようとしていますが、「分かっている」立場にいたら宇宙の根本原理を汚し続けてしまいます。

だから僕は。

僕の自我が汚してきた宇宙の根本原理。今、それらをすべて洗い流し法則のままに生きていく。それは分からない道を行くということ。それが魚座新月を迎えての僕の誓いです。

瀬織津姫の舞@富士浅間木の花祭り


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