ラベル 時事問題(環境) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

逆さまな世をひっくり返す

COP21にて「パリ協定」が採択されました(The Huffington Post 参照)。
これは先進国と途上国が共に助け合いながら、地球を守っていくための約束であり、
不十分ながらも歴史的な一歩を踏み出したと言えるのでしょう。

ですが、大切なのは実行に移すことです。

経済成長と環境保全。
個人の利益と全体の調和。

今の社会は経済成長、そして個人の利益を優先しているのではないでしょうか?
今の危機的な状況はその結果起きていると言えると思います。

物事が逆さまになっているのです。
その逆さまなものをひっくり返す必要があるのです。

2016年1月30日に開催される木の花祭り
そこに登場する金神さまと翁の問答(「鬼の心を育む」参照)にもそのことは描かれています。


艮の金神さまです。

逆さまなものをひっくり返す。
そのために一人一人が「御魂(みたま)」を磨く必要があるのです。

ところで話は変わって、年末になると実家に帰ることが頭をよぎります。
両親に会いたくなって帰りたいなと思ったりします。
この時、僕の心には「温もり」の記憶が呼び覚まされています。
そして、愛おしくなります。
ですが、僕も両親も未熟な人間です。それぞれ独自の性格を抱えています。
だから、実際に会った時には想像とは違ったものになるのです。

自分の未熟さに向き合うことが大切なのだと思っています。
浮かび上がる幻想的な「温もり」に流されるのではなくて。
自分の未熟さと向き合い超えていく時、僕と世界が変わっていくのです。

「温もり」は特定の人に対する幻想的な記憶の中にだけあるものではありません。
心を開けば、それはこの世界の至るところに存在します。

個人の利益と全体の調和。

自分のという意識に囚われているからそれらは対立するのです。
自分という意識が広がっていて、境界がなくなっていけば、世界と自分は一つです。
その時、みんなと繋がり、そこに「温もり」も生まれてきます。
特定の存在は必要とせず、すべての存在とこの世界の豊かさを味わえるのです。

それが「御魂磨き」だと思います。

今、多くの人が個人の願望を叶えることで、
幸せになれると思っているのではないでしょうか?

ですが、願いが叶うと「思い通り」という狭い世界に入っていくことになります。
そして、そこから見える世界を生きて、実際の世界からは切り離されていきます。

願いを手放し、すべてを委ねる時、「思いもよらない」出来事が起こります。
それは想像を超える出来事で心を開けば、わくわくドキドキして生きられます。
そして、その出来事は世界からの投げ掛けであり、世界と自分が一つになるのです。



こんなふうに逆さまになっている価値観をひっくり返していく必要があります。

11月21日~23日、木の花ファミリーで開催された大人サミットから生まれた宣言は
そんな言葉となっています(※「大人サミット宣言」参照)。

こんなふうに世の中をひっくり返そうとしている人たちが増えています。
みんなで一緒に逆さまな世の中をひっくり返していきましょう(^ー^)

その一つの取り組みとして、木の花祭りで共に舞い踊りましょうね。








思い通りにならないことが自分を育んでくれる

昨日(11月12日2時47分)は新月、冬を迎えて初めての新月です(11月8日が立冬)。

冬について地球暦のサイトには以下のように書かれています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

◎冬は精神的な充電期間

「ふゆ」は「冷(ひ)ゆ」「振(ふ)るう」「震(ふる)う」や、動物が出産するという意味の「殖(ふ)ゆ」などからきた言葉。冬になると、山の動物は冬ごもりし、大地からは緑が消えます。新しい一年のはじまりとなる春までの充電期間でもあるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

冬は、内面を見て、精神を熟成させる期間と言えるのでしょう。

そして、新月は「新しい始まり」であり何かを決意したり宣言したりするのに適しています。

僕の心を通して宇宙の心を育んでいく。

より強く、そのことを意識していこうと思いました。

立冬を迎えた翌日の11月9日、10日。
木の花ファミリーではカタカムナ研究会が開催されました。
そして、そのレポートをひとみちゃんとあわちゃんが書いてくれています。

天然生活in木の花ファミリー:カタカムナ研究会at木の花ファミリー

地球外生物「あわりーぬ」のブログ:2015年11月カタカムナ研究会の感想



カタカムナは12000年前に日本に存在した文明であり、
彼らが生きる中で体得してきた宇宙物理学です。
そこには物事の生成と発展の様子が描かれていて、
そこから物事の本来の姿や宇宙の法則を知ることが出来るのです。

ですが、それを頭で学ぶだけでは本来の姿を体現することは出来ません。
宇宙の法則を生きるとは、宇宙の心を生きることです。
それは個人の心を超えたところで繋がっていきます。
そのために日々の心磨きが大切になり、
僕らは共に暮らすことで、「個」を超えて繋がっていこうとしているのです。

カタカムナ研究会は毎回そのことの確認の場となっています。

大切なのは日々の暮らしの中で心を磨き、心を育んでいくことです。
そして最近つくづく思うのは、
思い通りにならないことが自分の心を育んでくれたということです。

以下3つのブログに書いているように、
今年の夏、僕は思い通りにならないことに出会い、
そして滞りを経験しました。

正しい自己認識が世界を変え、世界に平和をもたらす

相応しいものになっていく

空っぽへのあこがれ

思い通りにならないこと。それは自分のエゴを浮きぼりにしてくれます。
ですが、滞りを通して自分を知り、それを超えていく時、
滞りはエネルギーへと転換していくのです。
その時、自分の心に深みが増すことを感じています。

そして、僕は新たな気持ちで宇宙の心を育んでいくのです。

そんなふうに思って迎えた昨晩の大人ミーティングでは、
11月13日に放映されたNHKスペシャル「縄文 奇跡の大集落」をみんなで観ました。

縄文人は、農耕を行わず、狩猟採集の生活により10,000年間続く社会を築き上げました。
それは世界で他に類のないことです。
農耕は自然に働きかけ、自然を壊すことにも繋がります。
それをせずに豊かな自然を活かし調和していく縄文の暮らしは、
現代社会に沢山の示唆を与えてくれています。

番組では、「1万年後に生活する人々のことを考える」大切さが語られました。

ところで、今、木の花ファミリーには、アメリカでトランスパーソナル心理学を学んでいる
トーマスとディアが滞在しています。
彼らは大人ミーティングの前にいさどんと面談をしていましたが、
この番組を観た後、トーマスは以下のように語りました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

いさどんとの面談は素晴らしい時間でした。

語る必要のない人と出会った。それを感じました。
私たちは言葉を超えて分かり合うことが出来ました。

縄文のコミュニティの暮らし、その精神性は素晴らしいものだと感じました。

今、コミュニティを語る時、環境の大切さを語る人は多くいますが、
心について語る人は少なく感じます。
ですが、環境は自分のことを語りません。
だから私たちが語っていく必要があるのです。

私たちはみんな楽器です。お互いに奏で合い、響き合う楽器です。
美しい響きを奏でるために私たちは自分を空っぽにしていく必要があります。

私たちはお互いに映し合っています。
自分の中に自我があると、その自我を相手の中にも見て、
正確にとらえることが出来ません。
自分を空っぽにすることにより、相手を正確にみることが出来るのです。
そして、空っぽ同士が奏で合う時、美しいハーモニーが響き渡るのです。

それがコミュニティの姿であり、外の環境を整えることではないのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

このトーマスの話を受けていさどんは以下のように語りました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

コミュニティを語る時、環境負荷について語られることが多くありますが、
外にある環境を整えようとしてもコミュニティは上手くいきません。

今まで人類は農耕により巨大都市を築いてきました。
その巨大都市はあるところまで行って目的が達成すると滅びる定めにありました。
外の環境を整えるだけでなく、人間の内面を見ていく必要があるのです。
外を見る目と内面を見る目が一致している必要があります。
どのような精神の元、その構造物を創るのか?
そこを確認することが大切なのです。

木の花ファミリーは21年間、コミュニティを形成してきました。
そこにはモデルがあります。
それは宇宙の構造であり、地球生態系であり、一人一人に身体の構造です。
そこでは特定のものが「自分」を主張することなく調和して成り立っています。
人々が助け合って暮らすには、それをもたらす精神性が必要になるのです。
もし、調和を阻害しているものが内面にあるならば、それを取り除く必要があります。

自分のためと同時に全体のため。

それが成り立つ精神性が必要なのです。
それは広くて大きなエゴなのです。
エゴは否定されるものではありません。
スケールを大きくしていくものなのです。

一人一人の精神が大きくなれば、コミュニティは自動的に出来上がります。

トーマスとディアはインドネシアでコミュニティを創り、教育を実践すると言います。
それは新しい時代への知恵が湧く教育となるでしょう。
扱う対象は多方面でも、すべては一つの方針に沿って行われていくのです。

その方針になるのが精神性です。

歴史は今までたくさんの偉人を生み出してきました。
ですが、コミュニティは一人の優れた人がやって成り立つものではありません。
それは自然の姿と異なります。
なぜ今の時代にコミュニティが必要かというと、
お互いに助け合う。それが生命の本来の姿だからです。

私たちは群れることで助け合います。

群れること忘れると何が起きるか?

個人の幸せを追求した現代人の生き方がそれを示しています。

今年、我々は地球談話に出会いました。
そして、宇宙遊牧民、モンゴル人のムルンと出会い、対談しました。
トーマスとの出会いはそれらに並びます。

今、時代は転換期を迎えています。
別の場所で暮らしていても時代が切り替わる時には共通の意識で出会うものです。
この出会いが宇宙の働きの結果だと確信しました。

今、言葉で語る人は多くいます。
ですが、大切なのは語ることを現象化することです。
それを我々は行ってきました。

こういう精神の元、コミュニティを創るならば、我々のファミリーが広がるということです。
それは宇宙の心の元に暮らすファミリーです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

僕は2人の話を聴いて、心が湧き上がりました。
わくわくします(^-^)

ところで話しは変わって・・・

11月8日、立冬の日。

国連気候変動会議(COP21)を前にして
2つの報告書が公表されました。
それらによると、気候変動をこのまま放置すれば、
今後15年のうちに世界の最貧困層が1億人以上増加し、
計7億6000万人の住む土地が水没する恐れがあるようです。
(※気候変動で「最貧困層1億人増」「7.6億人が家を失う」恐れ参照)

今、地球は危機的な状況にあると言えます。

ですが、トーマスとディアとの出会いに僕は希望を感じています。

こんなふうに共に心を育んでいく人たちと出会っていく。
それは人類の精神革命へと繋がり、心豊かな未来を生み出していくことでしょう。

この時、気候変動という「思い通りにならない」人類の滞りは、
エネルギーへと転換していくはずです。

そんな未来がとっても楽しみです(^ー^)

トーマスとディアは11月21日~23日に開催される
「地球会議in木の花ファミリー」 ~時代の扉は、既に開いている~に参加する予定です。

この3日間はとっても豊かな語り合いになること間違えなしです。
わくわくする未来のヴィジョンを語り合いたい方は是非、ご参加ください。








客観性はすべての出来事を生かしていく。

今、太陽系で木星と海王星が太陽を挟んで180度に位置を運行しています。
これは約13年に一度の天体イベントとなります。
(11月5日が最大) ※地球暦「木星と海王星の開き」参照。

コミュニティや「みんなで」ということを表す木星と、
精神性やユーモアを表す海王星の開きは、
みんなで精神性を深めていく、
そしてその深めた精神性が社会に広がっていくことを表しているのではないでしょうか?

そんな中、木の花ファミリーでは11月3日の晩、
今年の8月に放送されたNHKスペシャル「女たちの太平洋戦争」をみんなで観ました。

アジア太平洋戦争に「従軍看護婦」として派遣された女性たち。
その証言を元に作成されたこの番組は、戦争の悲惨さを描いています。

このように戦場の様子が赤裸々に語られるようになったこと自体、
時代の流れを感じさせますが、この番組を観て、いさどんは以下のように語りました。

☆彡 ☆彡 ☆彡

我々は今までも戦争の映像を観て、人間についての認識を深めています。
それは悲惨な世界を描いていますが、あの時、世界大戦があってよかったとも言えるのです。
もし世界大戦がなく、そのまま科学技術を発展させたら、
もっと早く地球環境に限界が来たのではないでしょうか?
加えて、痛みを知らない人類は、
もっと軍備を発展させた状態で世界大戦を起こした可能性もあるのです。
そう思うとあの段階で痛みを与えてもらって良かったとも言えるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

この言葉を聞いて「そうだよな」と思いました。

安心感を育んでいく」にも書きましたが、
今、多くの国々は損得勘定で繋がったり離れたりしています。
第二次世界大戦での「痛み」は人類に戦争は「損」として刻み込みました。
それは確実に戦争に対する抑止力になっているでしょう。

それでも小さな戦争はなくならない現状があるのですが・・・・

それは人々の心が本当に意味では変化していないからでしょう。
それを表すように地球環境からは厳しいメッセージが伝えられています。

今年の12月にパリで開催されるCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)に向けて
各国は温室効果ガスの削減目標を出しています。
ですが、それぞれの国が出している目標を達成したとしても、
気温上昇を2度未満に抑制することが出来ないと言われています。
 ※「COP21が求めるもの 低酸素でレジリアントな社会」参照

今、人類はその生活を根本的に見直す必要があるのですが、
まだ間に合うのは先の世界大戦の「痛み」のお蔭とも言えるのでしょう。

時は相応しく刻まれているのです。そして今があります。

続いて、11月4日、5日の大人ミーティングでは、
21世紀のいのちの捉え方」をみんなで読みました。

人は必ず死にます。それは客観的な事実です。
なので情を挟まずに、死から客観的に学んでいくことが大切なのです。

「21世紀のいのちの捉え方」には以下のように書かれています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

生死の流れからすると、亡くなった人たちは必ず次へ行かなければいけないのです。
ですから、そこでは未練を持つのではなく、
その人との出会いから感情を入れずに学ぶことが大切なのです。
学ぶことがその人の死を生かすことになるのです。

生きている者からすると、その人の生き様を見せてもらったのですから、
「あの人はこう生きてこのような結果を迎えたのだから、
自分はこのように生きていこう」と自らの生き方につなげ、
学ぶことが、人の死を生かすことになるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

客観的な位置に立つことにより、人の死を生かしていく。
それは先に話題に挙げた戦争についても言えるのだと思います。

多くの命が奪われた戦争。
その悲惨さを直視し、感情的になるのではなく、
冷静に客観的に見ることで人間について学んでいく。

今、生きている人々がこのような態度になった時、
戦争で亡くなった命が本当の意味で生かされていくのでしょう。

客観性はすべての出来事を生かしていくのです。

それは個人個人の人生にも言えて、
一人一人いろいろな癖を持ち、人生で滞りを経験しますが、
客観的な位置に立ち、出来事から学ぶ時、滞りも生かされていくのです。

そして、「21世紀のいのちの捉え方」はカタカムナを踏まえて、こんなふうに言います。

☆彡 ☆彡 ☆彡



死を迎え、肉体の衣服を脱いだ先は、見えない世界で魂として存在しています。
ただ、それでも「ある世界」にいるので、
見える世界と見えない世界を行ったり来たりしています。
それを繰り返しながら、学びを積み重ね、「ある世界」の仕組みを悟ると、
今度は「ある世界」と「ない世界」を行ったり来たりすることができるようになるのです。
神は「ない世界」に存在します。
そして、「ない世界」へ行くためには、一切の情がなくならないといけません。
ですから、人間もいずれ「ない世界」へ行き、この世界の単なる原料に還っていくのです。

そこでの「ない世界」というのは、ないけど、「ある」を包含しているのです。
そこには何があるのかというと、現象界を創るための響きがあるのです。
聖書でも、「はじめに言葉ありき」と表現され、
想いだけがあり、それは響きなのです。

響きという音の思念があるだけですから、
潜象界にはたとえば「ア」という音と「イ」という音がそれぞれ存在しているのです。
音には全て意味があるのですが、それはこの世界を創る素材であって、
それがこの現象界に現れてきて、「ア」と「イ」が縁があってつながると、「
アイ」になるのです。
それは、一人ひとりの人間の魂についても同じことです。
たとえば「アイ」という魂をバラバラにして潜象界に送ると、
「ア」と「イ」の響きだけになって、それは「ない世界」の状態です。
そして、そこに縁が生じ、現象界に現れると「アイ」という魂になり、
「アイ」という人生(現象)が表現されるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

僕たちは「ある世界(現象界)」に暮らしていますが、
みんな、「ない世界(潜象界)」から生まれています。

潜象界には48音の響きのみが存在し、すべての存在がそこで「一つ」となります。
僕たちは、48音の響きの元、すべて解体され、すべて繋がり一つとなります。
その響きは、客観性であり、すべての存在を生かしていくのです。

それは「宇宙の心」と呼べるように思えました。

僕たちは「宇宙の心」の元、個性豊かな存在として生み出され、
それぞれの方法で「宇宙の心」を奏で、育んでいくのです。

なかのよしふみ(なかのよしふみ

これが僕の与えられた響き。

この響きがいろいろな響きと出会い、音を奏で、心を育んでいく。
育む心は「僕の」心でなく「宇宙の」心。

「僕の・・・」という意識は幻だから。

主観性。「僕の・・・」という幻の世界。

それは自分を他から切り取ることで生まれる幻の世界であり、
宇宙の心が与えてくれたプレゼントであり自由な世界。

でもその自由は狭く、僕を苦しめます。

苦(9)を超える(9)ことで、宇宙と一体となり統合(10)されます。
充分(10)な幸せを味わえます。

その時、僕は「僕の」心ではなく「宇宙の」心を生きていることでしょう。
それはすべての存在を生かす客観性に基づく心です(^-^)



さてさて、この文章を読んで「カタカムナって何?」と興味を持った方。
11月9日、10日で木の花ファミリーにて「日本古代の叡智に学ぶカタカムナ研究会」が開催されます。
とても充実した学びになること間違えなし!是非、ご参加下さい。

そして、こんなふうに客観的視点に立って未来のヴィジョンを描いていきたい方。
以下のイベントをお勧めします。きっとわくわくする未来を描けるはずですよ。









地球談話(The Earth Statement)を広げる ~世界編~

8月13日、人類は1年間で使える地球資源を使い果たしたそうです。今年の残りの日々は「将来の世代から資源を奪いながら生きていく」ことになります。「1年分の資源を使い果たす日」を「アース・オーバーシュート・デー」というそうですが、この日は年々早くなっているそうです。
(「人類、1年間で使える地球資源を8ヵ月で使い果たす」を参照して下さい。)

このデータは、このままの暮らしでは人類に未来がないことを示しています。

戦後70周年の談話で安倍首相は、経済繁栄によって世界の平和に貢献したと述べていますが、その経済繁栄が上記のような結果をもたらしているのではないでしょうか?

今の日本は本当の意味で世界に平和をもたらしていると言えるのでしょうか?

広い世界観を持ち、個々の自我を超越すること。

真の平和を地球にもたらすために今、僕らに出来ることはそれだけなのです。

そのメッセージが端的に述べられている「地球談話」は英語でも書かれています。
多くの方がこのメッセージに触れ、共に平和な世界を築いていけたらと願っています。






The Earth Statement
“In order to bring true peace to the earth”
August 15th, 2015

In order to bring true peace to the earth, what are the things we can do now? It is to have a broad worldview and transcend the individual ego. When people are trapped in the narrow perspective of the ego, they start to sense a distance in others by differences. That is the beginning of conflicts and wars. However, the world where we exist is infinitely vast and consists of the network of various lives. That network of harmony is based on the fractal structure that the whole exists for the individual and the individual exists for the whole.

The truth of this world is that everything is ONE. Therefore, there is no boundary between everything else and ourselves. If people’s worldview expands in this matter, peace will naturally prevail on earth without us trying to create a peaceful world.

There is a Chinese character of “Hataraku” in Japanese. This means “work.” However, the true meaning is “make others (Hata) comfortable (Raku).” Working means living in a sense, so living is playing a role in the network beyond us, and contributing to others and the world. Therefore, living is bringing peace to the world.

However, the nations prioritize the national benefits and the individuals prioritize their own benefits, so peace cannot be maintained from big wars on the national level to small conflicts on the individual level. The cause is a narrow human worldview. The conflicts and wars emerge from the human mind, which prioritizes the ego.

Looking at the history of the evolution of living beings on earth, six great extinctions occurred in the past 600 million years. According to the statistics, it is said that there is a possibility of another extinction of living beings in the near future. It is humans that have the highest ability and biggest influence of all the earth-dwelling beings from the past to the present. Human beings, standing atop the earth-living beings, have a possibility of bringing the next extinction by going out of control -- or bringing an advanced world, overcoming the extinction crisis.

We have entered the 21st century and faced some great turning points. The sun orbits the Milky Way galaxy every 226,000,000 years and spirals about 9000 times in the interval. One spiral takes 25,800 years. We had the winter solstice of the galaxy in 25,800 years on December 21st, 2012 and shifted from the times of darkness and conflict to the times of light and harmony. Moreover, Pluto orbits the sun every 248 years. Pluto made a circuit in 2008 and the Western material civilization that continued for 250 years from the Industrial Revolution came to an end. And now, the times have begun when the Eastern spiritual civilization will blossom.

We have already entered the stage when each person becomes aware of the truth from the universal viewpoint. Therefore, many people have started to question the traditional values and the values of a new era are required. Each person’s spiritual revolution changes the country and the world. Changing yourself is the beginning of changing the world. That is the universal will and the expression of the cycle of the times. Therefore, all the events that occur at the individual, national and global level are also the universal will and in the flow of the times. The perspective needed to read the times in that manner is possible by freeing ourselves from our individual egos and having a broad worldview. Although humans are in a physically small container of the body, we are able to reach a level of consciousness where the whole universe is ourselves, ultimately.

Humans are going to reach that conscious level within the 21st century. The next 1,000 years is a transitional period from the times to pursue material wealth to the times to tap the hidden abilities inside us. It is the 90% of the human brain that is yet unused, which is responsible for that. If the untapped ability sleeping inside of us blossoms, the intuition to sense the universal will and the flow of the times, will work and it will enable us to understand the universe without leaving the earth. The possibility of technology to explore the universe will expand greatly there. We are able to evolve with high spirituality in addition to modern technology and material wealth as those who live in a new era.


The 21st century is the beginning of the times when we humans have consciousness as an earth being and as a universal being, and contribute to this world. Now, we are facing the turning point at which we will either trigger the next extinction for earth-living beings, or will create a new era. When humans express the spirituality the next era indicates, peace will prevail on earth.


希望は変化し続けることから生まれる。

村上龍さんの小説『希望の国のエクソダス』は、優秀な中学生たちが北海道に自分たちの独立国家を築き上げていく物語ですが、その中でリーダー格の少年ポンちゃんは、「この国にはなんでもある。でも希望だけがない」と語っています。

この小説は10年以上前のものですが、いじめや不登校などの教育問題は変わらず存在し、社会の閉塞感も変わらずに存在しているのではないでしょうか?

ところで8月11日、九州電力は川内原発を再稼働させました。世論調査では過半数が反対する中(賛成34.4% 反対56.7% 7月共同通信)、火山を周りに抱え、避難計画も不十分な状態での再稼働です。

今、参議院で審議をしている安全保障関連法案も世論の反対の中、成立に向けて動いています。

社会は世論が反対する方向に進んでいっています。これはとてもおかしな現象です。この現象も社会に閉塞感をもたらし、人々から希望を奪う原因の一つなのではないかと思いました。


希望とは何か?と考えた時、思い出すのがギリシア神話の「パンドラの箱」です。

人類最初の女性とされるパンドラが、好奇心から「パンドラの箱」を開けた時、疾病や悲嘆、欠乏、嫉妬、怨恨などありとあらゆる災いが飛び出してきました。その時、最後に箱の中に残ったものが希望とされています。

パンドラの箱から飛び出した災いは世間にあふれています。それは人間の表面を覆う本質となり、何もしないでいると人々はその災いに翻弄されて暮らすことになります。ですが、それらと向き合い、その奥を覗き込むとそこに希望が見えてくるのです。

災いはそこと向き合うことにより希望に変化し、この世界は喜びに満ちたものになっていきます。
変化が希望を生み出し、希望が変化を加速させるのです。


さて、原発の再稼働に話を戻します。

2011年3月11日。福島原発事故という大きな災いが生じ、一度すべての原発は運転を停止しました。その原発が世論の反対の中、再稼働されたのです。

これは本当におかしな出来事です。
ですが、このおかしな出来事は一人一人の日本人が生み出していることなのです。

安全を求める心、経済的豊かさを求める心、自分たちの利権を求める心など。

人々の様々な心が絡み合い世界は動いています。
今の世界の動きは人々の心の総和と言っていいでしょう。

日常の中で、物事を明確にするのを避け、曖昧な状態で過ごし、矛盾を生み出している。
そして災いに翻弄されている。
そんな人々の姿が原発の再稼働を生み出しているのではないでしょうか?

一人一人の日常が世界の動きを創っていると思うのです。
だから、一人一人が災いと向き合い、その奥にある希望を見出したならば、
世界全体にも希望がもたらされると信じています。

8月12日~14日。木の花ファミリーで開催されている希望の光プロジェクトの第2回イベント「私たちみんなが希望の光」~宇宙と友に生きる~は、この世界に希望をもたらす取り組みです。

希望は変化し続けることから生まれます。
そして、変化は宇宙や自然の法則です。

変化ということを考えた時、昨年末に書いた以下の文章を思い出しました。
「天の物語を生きる。~1年の振り返りと来年の抱負として~」より)

☆彡 ☆彡 ☆彡


僕はこれまでずっと自分の物語を生きて来ました。

それは「世界が僕を変える」や「世界と一緒に変化を楽しむ」に書いた英雄物語だったり、「僕といさどんと木の花ファミリー」に書いた「虐げられた状況から逆転する物語」だったりします。その自覚はずっとあって、それを意識的に変えようと努力を重ねてきました。ですが、それらの努力は功を奏しませんでした。僕は変わりませんでした。

そんな中、今年の9月24日、このBLOGを立ち上げました。タイトルは「木の花ファミリーの経済から世界を見る」。「世界を見る」とタイトルをつけたからには、そこに書かれるものは、世界を意識したものでなければならない。そんなふうに思いました。そして普段から世界で起きていることと木の花ファミリーの暮らしを繋げて考えるようになりました。そうすることで、この暮らしの意味をあらためて感じることになりました。そして、その意識を保つために一定のペースでこのBLOGを書き続けました。

すると大人ミーティングが今まで以上に面白い場となってきました。そこから世界が見えるのです。
そんな大人ミーティングの場で、12月の初め不思議な体験をしました。その時、いさどんがみんなに向って語っていたのですが、僕は天から暖かいエネルギーが降り注ぐのを感じたのです。いさどんの話が天の扉を開き、そして、天からエネルギーが降り注いでいたのです。そのエネルギーはとても大きく暖かいものでした。僕はこの時、初めて天の存在を感じました。ずっとあることを知っていた天の存在をリアルに感じたのです。この日から僕は天に意識を向けるようになりました。

天に意識を向けると、自分の感情や枠を超えることが出来ます。自分から自由になって、天の温かさを感じることが出来ます。それがとても心地よく毎日がとても幸せなのです。そんなふうに過ごしていると、周りから「変わった」と言われるようになりました。

このBLOGを立ち上げた時、僕は別に「変わろう」とは思っていませんでした。ただ広い視点を持つことを心掛けて毎日を過ごしていました。その結果、僕はとても幸せになりみんなに変わったと言われます。一方、僕が意識的に変わろうと努力した時、僕は変われなかったし、あまり幸せにもなれませんでした。

その違いは何か?

僕が意識的に変わろうとした時、僕は自分の変わる姿をイメージしていました。評価される自分、出来る自分をイメージしていました。要は自分がかわいかったのです。そして、自分に囚われていました。その囚われが僕の変化を邪魔していたのでしょう。

今は自分に対するイメージは持っていません。「どうなりたい」という思いもありません。ただ、天を意識し感じ続けること。それが僕の一番の望みで、それだけ出来ればよいのです。だから僕はこれから何があってもずっと幸せだろうなと思います。

僕を変えて幸せにしてくれたのは世界であり、天です。
自分では幸せになれませんでした。
だから、これからは天の物語を生きていきます。
それは僕を幸せにし、そしてみんなを幸せにする物語になるのだろうなと思っています(^-^)


☆彡 ☆彡 ☆彡

原発反対とか戦争反対とか具体的なものをイメージするとそれが囚われになり、変化の邪魔をすることもあるのではないでしょうか?

ただただ世界に心を向けて、天を意識して暮らしていく。

一人一人がそうなることで、世界は自然と変化していくのではないでしょうか?

その時、人々は世界の変化をみんなでただ純粋に楽しむことが出来るのだと思います。
そんな日に向けて心を磨き続けていこうと思っています。

木の花ファミリーのみんなです。



天然循環する暮らし(こころ編)

天然循環の暮らし(経済)」で紹介したエントロピーの法則。

閉ざされたシステム内ではエントロピーは増え続け、エネルギーは均質になり特徴を失っていきます。ですが、外部に解放されているシステムでは、エントロピーの縮小が可能になり、エネルギーは個性を持ち強調的に振る舞いようになるのです。生命はそのようにして自らの存在を維持しています。ということは外部に無限に開かれていることが理想で、それを実現してくれるのが天の存在、無限の「ない」世界なのです。

こんな話をあわちゃん(あわりーぬ)としていると、「それは心にも当てはまるよね」というフィードバックをもらいました。そうなのです。きっと心も同じで、心を閉ざしていると、エントロピーが増大して人は無気力になっていきます。心を開いていると、外部にエントロピーは散逸させることで縮小し、人は活力に満ちていくのです。

そんなことを思っていたら、昔の文章を思い出しました。

木の花ファミリーに移住して1年が過ぎた頃、様々な滞りが続く中、自分の中に閉じこもっていく時期がありました(2010年の夏~冬)。その頃、僕のエントロピーは増大し続けていたのではないかと思います。「僕といさどんと木の花ファミリー」で書いたエピソードもその頃のものです。自分の心を開かずに閉じこもっていく。以下の文章はその頃の僕が書いたものです(2010年12月7日)。

☆彡 ☆彡 ☆彡

メッキがはがれたのだと思う。困難からは逃げて、自分の都合の良いように解釈し、嘘をつき、びくびくして、いつも自分をみんなが忘れてほしいと願う。自分は生きる資格のない人間で、本来なら死ななければならないけれど、死ぬことも許されない。だからもがき続けるだけ。そんなふうに思って生きてきた自分。
でも、ここ数年そんな思いは忘れていた。でも時々「しくしく泣いちゃう感じ」として出てきた。絶望感と無力感。僕はやり過ごしていた。
自分に別の人格を作り上げることで、最低人間の自分を超えようとしてきた。そして、超えたと思っていた。でも、今、自分が噴き出してくる。結局、僕が今までしてきたことはメッキを塗っていただけ。剥がれてくれば、最低の自分が噴き上がる。
あの苦しみはもう味わいたくない。もうこのままぼーとして無気力に生きていたい。そんな気持ちが湧き上がる。そうしたい。
でもそれはできない。僕はもうあまりにも木の花のみんなと関わりすぎた。僕の心はもうすでに僕だけのものではない。はじめからそうか。世界と僕は一つなんだから。ここでの暮らしはその事実を分かりやすくみせてくれているだけ。

僕はこの地球に対して自分ひとり分の責任を負っている。だから投げ出さない。

☆彡 ☆彡 ☆彡

心を閉ざすことで無気力になっていく。まさにそんな状態でした。

毎日嘘をつき、テストではカンニングをし、万引きをして捕まったこともある小学校時代。いつも何かに怯えていてびくびくしていました。中学校に入学する時、このままでは自分の人生はダメになると思って、「変わろう!」と決意したのをよく覚えています。嘘をつかないようにし、カンニングは止めて、万引きも当然しなくなって・・・。それからずっと「変わろう。変わろう。」と言い聞かせ、生きてきました。でも、それは本来の自分ではない別の自分を創り上げる取り組みになっていたのです。

学校の勉強には答えがあります。その答えを導きだすように思考を創り上げ組み立てていきます。同じように僕は「どんな自分であるべきか」という答えを設定し、そこに至るように思考し行動してきました。その時、本当にその時その時自分が感じていることが抜け落ちてしまっていたのです。立派に振る舞おうとしても心の奥にある絶望感や無力感が僕に影響を与え続けていました。そして、それが滞りを生み、その滞りを認めることが出来ない僕は心を閉ざしていったのです。

あれから4年以上が経過している現在。僕の中に絶望感や無力感はありません。「しくしく泣いちゃう感じ」という言葉を見て、そんな時期が確かにあったなと懐かしく感じます。

なぜ、絶望し、無力感に陥るのかと言ったら、自分の中に「あるべき自分」のイメージがあってそれと現実の自分とにギャップがあるからだと思うのです。そういう意味では絶望感や無力感は自分で創り上げているのです。でも自己イメージの延長には本当の自分はいないのです。なぜなら、本当の自分は自分の想像をはるかに超えた存在だから、そこに閉じ込めることは出来ないのです。それは価値判断(善い⇔悪い、凄い⇔ダメ、美しい⇔汚い)を超えた自由自在の存在なのです。

今の僕には「あるべき自分」のイメージはありません。ただ心を開いていればいいのだと思います。心を開いていれば、エントロピーは天に散逸し減少していきます。そして、心は活性化し僕の個性は勝手に花開いていくのです。それがどんなものかは天にお任せ。今はそんなふうに思っています。

天にエントロピーを散逸させる天然循環の暮らし。そこではすべての存在は繋がり互いに生かし合っていきます。心はみんなの中を巡り巡ります。その時、自分の心は自分だけのものではなくなり、みんなのものになっていきます。木の花ファミリーの暮らしはそんな暮らしで、その暮らしが僕を支えてくれています。心を閉ざし自分を消耗させすべてを投げ出したくなった時も、その暮らしが僕を支え、僕は踏ん張りました。そしてとても幸せな毎日を暮らしている今の自分があります。木の花ファミリーはこんな場所でこんな場所だから様々な奇跡が起きているのです。

その代表例が自然療法プログラムです。


自然療法プログラム卒業生の誕生日。みんなでお祝いをしています。


9年間原因不明の頭痛に悩み、どんな治療でも治らなかった人が、1ヶ月の滞在で頭痛が消える

統合失調症で日常のコミュニケーションもままならなかった人が、精神保健福祉士として人のために働くようになる

本気で自殺をしようと考えていた人が1時間の面談で元気になって帰って行く

上記は木の花ファミリーの自然療法プログラムの成果の一例です。千葉県船橋市で開催される出張木の花塾ではこの自然療法プログラムがテーマになっています。お近くの方は是非参加してみて下さい。そして、天然循環の暮らしが持つ力を感じてみてください。

※出張木の花塾の詳細についてはこちらをご覧ください → 5月17日出張木の花塾@船橋

ところで、ニュースではネパールでの地震が報じられています。4月の初めにはフィリピンを襲った異例のスーパー台風4号が話題になりました。昨年11月に出された国連気候変動に関する政府間パネル(IPPC)第5次報告書では温暖化について警鐘を鳴らし、温室効果ガス排出量の抜本的かつ持続的な削減が必要と報告されています。これからも様々な天変地異が起こることが想定されます。そんな中、循環型社会への取り組みや温室効果ガス排出量の削減など様々な対策が検討されています。ですが、議論は物質循環に留まっています。物質循環だけではエントロピーは増大していきます。現在の問題の解決には至らないのではないでしょうか?

必要なのは、天然循環の暮らしです。物質循環の奥にある心が天に開かれている時、それが成り立ちます。すべてを天に委ねる。その姿勢が人々に出来た時、エントロピーは縮小し想像を超える出来事が起こるのではないでしょうか?きっとこれは今、僕らが思い描く環境問題の解決を超える出来事です。それがどんなものなのか?これからの未来が楽しみです(^-^)


自分を離れ真剣に世界を追究する

1月24日、木の花ファミリーでは月に一度の自然食レストラン「恵みいただきます」が開催され、150名を超えるお客さんに食事を楽しんでいただきました。今回のテーマは、「鬼の清め 花福ご膳と手打ち宝うどん」でした。以下の料理や会場の様子を紹介しますね。


お客さまに提供したお料理です。


盛り付け準備をしています。
うどん茹でチームのみんなです。
会場の様子。飾りつけは木の花祭りの湯葢や切り草です。
外ではずっと木の花祭りの舞が行われていました。
最後にみんなで集合写真を撮りました。

※当日の様子についてより詳細が知りたい方はこちら(Facebookアルバム)をご覧ください。

今回の「恵みいただきます」のテーマは、1月31日(土)に開催される富士浅間木の花祭りに因んだものです。宇宙の秘密みかこのブログ「いさどんと鬼の面」に表現されているように、僕たちはこのお祭りをとても大切にしています。そして、今、みんなで祭りに向けて様々な準備をしています。



まっちゃんの書です。
先日は、まっちゃんがのぼり作成のための書を書きました。なかなか思うような作品を書けなかったまっちゃんですが、最後の書は、みんなが見ている前で書きました。その時、木の花祭り笛隊のあやちゃんが音楽を奏で、皆が掛け声と共に踊り出す中、書き始めたといいます。半分意識があちらの世界に行っているような不思議な感覚で書いたという書はとても見事なものとなりました。

自分という我から抜けて、みんなと共に書かせて頂くという気持ちで書いた時、書に魂が入った。

まっちゃんはこの時のことをそう話しています。
※詳細は、天然循環ボケまっちゃんの天然生活in木の花ファミリー「書と通しての学び」をお読みください。

そして、循環と変化によって成り立つ「ひとつらなりのいのち」にも書いているように、りょうちんは、金神さまの面を作成しました。封印が解かれ乱れた世を立て直す艮の金神(=国常立大神)の物語は、僕たちがずっと大切にしているものであり、金神さまと共に神人、天地が一体の「弥勒の世」を生み出すために僕らは心磨きをしています。今年から金神の舞が演目に加わることで、その精神を表現し、生きていく場となりました。



金神さまの面(作成途中です)
こんなふうに準備が着々と整う中、みんなで練習を重ねています。そんな中、花祭りの舞について、いさどんは以下のように語りました。

舞というのは流れるように舞うものです。木の花祭りは、愛知県奥三河地方東栄町の花祭りに由来していますが、地元には言い伝えがあり、積み重ねてきたものがあります。それは、言葉を超えたものなので、もし、教えてもらった通りに舞ったとしても、本場の舞を実現することは出来ないのです。舞の奥には、その舞や所作が生まれた意味が隠されていて、それが個性となっています。追究していく姿勢が大切なのです。追究していく姿勢から「溜め」が生まれます。それは1%の違いですが、大きな違いをもたらすのです。

これは日常生活の姿勢についても言えることです。言われた通りにする。自分の役割を果たす。それで「良し」とするのではなく、世界を観察し、他者と繋がりもう一つ大きな世界を創っていくことが大切なのです。



ケア滞在者の日記をチェックするいさどん。
首のマフラーは6歳のなおが編んでプレゼントしたものです。
木の花ファミリーでは、NPO法人ぐりーんぐらすと共に、心身の病や偏った生活習慣などの問題を抱えた方へ自然療法プログラム(通称:ケア滞在)を提供しています。ケア滞在では、自然に沿った暮らしの中で滞在者が健康を取り戻すお手伝いしています。先日の大人ミーティングにて、そのケア滞在をしている方が自分の書いた日記を発表しました。その日記に内容は、自分や身の回りの出来事を緻密に見ていて、本人の変化や成長を表すものでした。彼の発表を聴いて、いろいろな人が、その成長を賞賛するコメントをしました。その後、いさどんから以下の問い掛けがありました。



彼が今日、日記を発表したのは、僕の勧めを受けてです。僕が彼に発表するように伝えた意図はどんなところにあると思いますか?

その後、僕を含めた数名が発言をしますが、正解探しのような単発の発言になってしまい、場が締まりませんでした。そんな中、いさどんが再び話し始めました。

この場で、ホリスティックにまとめていく視点を提供出来る人が現れないか様子を見ていていましたが、出ませんでしたね。その原因を考えたのですが、6割~7割の人たちはこの話を聴いていませんでした。自分の発言する場ではないと決めて、もちきびの選別などの作業に集中していました。これだけの人数がいるので全員が発言するわけにはいきませんが、それでも、話題をみんなにとって大切な話として聴いていることが大切です。もしみんながこの話題を大切にしていたら、この場は自然と締まったはずなのです。発言をしない人も場を創っています。一人一人が見えないところでどういう姿勢をもっているか?それが「溜め」を生み出し、場を創っているのです。
彼は、確かに緻密に自分のことを観ていて大きな成長を遂げています。ですが、皆で真剣に場を創っていった時、多様な視点が生かされ、もっと豊かな成長に繋がっていくのです。

一人一人の生きる姿勢が、場の空気を創り、それがその場にいるすべての人に影響します。今まで多くのケア滞在者が場の力により癒され、成長し社会へ復帰していっています。ですが、まだまだ上記のような空気を創ってしまう現状が木の花ファミリーにはあります。一人一人が、自らの人生の意味、そして、この世界、宇宙の仕組みを真剣に追究し、一瞬一瞬を大切にしていくことで、より豊かな場へとこの場は発展していくことでしょう。

そして、この時大切になるのが、「のぼりの書を書いたまっちゃん」のように、自分という我から抜けることです。別の場面でいさどんは以下のように語っています。

人はすぐに忘れるものです。僕もテレビを観ていて、「これはいい情報だ」とその時は思うのですが、多くの情報は忘れていきます。人は五感を通して経験します。それは肉体に制限されていて、この世界の広さからすれば、ほんのわずかな経験です。僕たちは海の底にはいけません。マグマの中にも入れません。そして、空には、無限な宇宙が広がっていますが、僕たちはこの場から眺めるだけです。僕たちはほとんど何も知らないのです。ですが人間は、五感を通して感じたものを絶対だと思ってしまいます。そして、自分が最も自分を幸せに出来るという勘違いが生まれます。五感は僕たちが生きていく基盤であり大切ですが、それに囚われてはいけません。多くの人が、五感の刺激に囚われ、「自分が・・・」という気持ちに縛られ、自分から幸せを奪っているのです。五感から離れ、自分と向き合い、細かく見ていく。そんなふうに自分から離れられると、宇宙の知恵が入ってきます。「いただく」という心が育ち、宇宙の流れに沿って幸せに生きていくことが出来るのです。

みんなが自分を離れ、全体性を考えて真剣に場を創っていく。僕たちみんなが心掛けていることです。「恵みいただきます」もそんな日々の心掛けの中から生まれているイベントです。その豊かさをこれからも多くの方に味わっていただけたらと思っています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

そして世界に目を向けると今、日本人2人がイスラム国によって誘拐され、日本政府に身代金の要求がされました。その後、湯川遥菜さんは既に殺害されたとの情報が流れ、イスラム国からの要求もヨルダンに収監中のサジダ・アルリシャウィ死刑囚の釈放に変化しているようです(Yahooニュースより)。残る後藤健二さんが無事に解放されるように具体的な対策を取っていく必要がありますが、それと共に、イスラム国がこの世界に存在する現実にも向き合う必要もあるのではないでしょうか?なぜなら一人一人の心が世界を創り、その世界がイスラム国を生み出しているからです。この現実を真剣に追究していくことにより、イスラム国が生まれない世界を創っていくことが大切なのです。

イスラム国が生まれる背景について、吉崎達彦さんの記事「テロと格差の2015年を考える」には、以下のように書かれています。


大きな戦争がなく、成長率も低い時代においては、経済的な格差が固定化しやすくなる。これにグローバル化が重なると移民人口が増え、宗教的対立から「文明の衝突」が起きやすくなる。結果としてテロ事件が発生したり、過激な「イスラム国」が勢力を伸ばしたりする……。


これが2015年の大問題であるとしたら、事態を解決するために大規模な戦争を起こそう、というのはもちろん論外なので、世界経済の健全性を保つためにどうやって社会の流動性を高めるかという視点が重要になってくる。

社会の流動性を高め世界経済を健全に保つことがテロやイスラム国をなくすことに繋がる。それはその通りなのだと思いましたが、この記事では、そのための解決策として、経済成長を掲げています。ですが、現在の環境問題を考慮した時、これ以上の経済成長を求めるのは、不可能と言えます(IPCC第5次評価報告書を参照)。ならばどうすればよいのでしょうか?

社会構造が経済格差を生み出している。それはその通りなのですが、その社会構造は一人一人の心が生み出しているものです。「人と自分を区別し、自分を優先する心」がより多くの富を求めるのではないでしょうか?ならば、「自他の区別をなくし分かち合っていく心」に育っていくことで経済格差はなくなっていくのではないでしょうか?「分かち合いの心」を育てるために必要なのが、自分を離れ、自分と向き合い、細かく見ていく姿勢です。

木の花祭りで表現される金神さまの世直しは、一人一人に上記のような姿勢を求めます。その姿勢が神人和合の弥勒の世を生み出します。今、多くの人々がこの世界の仕組みについて話し合っています。どんな仕組みにすれば、物事がうまくいくかを考えています。ですが、人々の心が「自分を優先」していたら、どんな仕組みも対立を生み出すことでしょう。心が変わらなければ、現実は今の延長で続いていきます。大切なのは仕組みを変えることではなく、人々の意識を転換することです。

「自分が・・・」という心から「いただく」心へ。
自分優先の心から分かち合いの心へ。

それは世界の幸せが自分の幸せになる生き方です。

世界で起きていることに目を向けながら、それが日々の営みと繋がっていることを意識し、自分と向き合い、一日一日を大切に暮らしているのです。そんな暮らしに興味がある方。2月15日(日)から3月14日(土)まで開催される「1ヶ月間の真学校」に是非、ご参加下さい。大きな気づきが得られること間違いなしです。





みんなでみんなの人生を生きる

一昨日の大人ミーティングでは、みかちゃんのBLOG「アジアが一つに、そして地球が一つに・・・インドへの旅が示したものは?」とこのBLOGの投稿「不寛容な心と向き合う」が読まれ、みんなで共有しました。どちらのBLOGもいさどん、そしていさどんの言葉について紹介しています。それについて、いさどんは以下のように語りました。(僕の記憶に基づくもので正確でない部分もあります)

みかちゃん@インド出航祈願祭(11月3日)
僕が他人について語る時、その人以上に詳しく語ることがよくあります。それは客観的な視点から語ることで、より深く多様にその人を描き出し、本人やみんなへ気づきをもたらしてきました。今、みかちゃんとなかのんが僕や僕の言葉について語っています。それは僕の言葉に新たなる彩りを与えています。切り口が変わり、多様な表現となっていきます。一人一人がこのように語りだしていくことで、ここの暮らしは新しいステージに移行し、より豊かな場となっていくでしょう。

生身のみかちゃんはインドには行っていません。でもみかちゃんは僕を通してインドを旅し、自らの学びとしていたのです。そして、それがこんなふうに表現されています。これを見ると、僕もそろそろインドの物語について語る時が来たかな?そんな風に思えます。と言ってもまだ編集が終わっていないのですが・・・

☆彡 いさどんの言葉はここまで ☆彡

いさどんを通して、インドを旅したみかちゃんはとても豊かな世界観を表現してくれました。これは木の花ファミリーのみんなにとってとても大切な物語となり、ここの暮らしの意味を示しています。地球そのものである国常立命の存在、西洋文明(物質文明)と東洋文明(精神文明)という刺激し合いながら交互に発展と衰退を繰り返す文明の歴史、12,000年前の宇宙物理学であるカタカムナの復活、そして銀河の冬至など。みかちゃんの言葉は、僕たちの暮らしを大いなる意志による流れの中に位置づけます。そして、今という時の大切さを教えてくれます。

インドの旅での写真

みかちゃんだけでなく、すべてのメンバーがいさどんやようこちゃん、みちよちゃん、まゆちゃん、あわちゃん、じゅんぞう、かんちゃんを通してインドを旅していました。彼らの旅はみんなの旅でした。そして、それを感じて描いたみかちゃんの言葉はみんなの物語となっていきます。こんなふうの僕たちの暮らしは「みんなでみんなの人生を生きる」暮らしです。一人一人の体験や想いをみんなで共有することで、自分の感覚を超えて、自他の区別を超えていくのです。自分を超えてみんなで物語を生み出していく。その先に描かれる世界が、他者の喜びを自分の喜びとする菩薩が集まる菩薩の里であり、コミュニティの仏陀なのです。

さて、今日は衆議院選挙の日です。候補者は日本について語ります。日本は国民全員で創る国であり、一人一人の国民の物語はみんなの物語です。一人一人の人生がみんなで共有され、一人一人が自分の感覚を手放す時、個人の喜びは日本の喜びとなり、日本の喜びは世界の喜びとなり、個人の喜びとなります。人々の意識がそのようになった時、人と人が調和した幸せな社会が実現するのでしょう。そんな視点で政策を語る政治家を探してみますが、僕には探すことは出来ませんでした。

いかに経済を成長させ、それをいかに分配するか?話題の大半はそこに尽きる状態です。
その先に未来はあるのでしょうか?

今日の毎日新聞で「原油安:生活に恩恵」という記事が載っていました。原油価格が値下がりにより実質国内総生産(GDP)が押し上げられることを期待する声が紹介されています。ですが、価格が安くなりガソリンの消費が増えることは、二酸化炭素の排出量が増えることであり、未来に残す資源を削減することを意味します。IPCCの第5次報告書にて、増え続ける温室効果ガスに対して抜本的対策を取らなければ、人類は深刻な危機を迎えると警告されています。ガソリンの消費量が増えることは、深刻な危機に繋がりかねません。そして、石油は有限であり、ピークオイル(※生産量最大になる地点で、それ以後は減少を続ける)を迎えていると言われています。石油を消費することは将来、子どもたちが使う資源を消費することであり、資源はいずれ枯渇する危険性があります。そんな中、経済成長を求める心が人々の大半を占めています。(幸せ研ニュース参照)その心に子どもたちに対する思いやりはあるのでしょうか?この状態をみんなで喜ぶことが出来るのでしょうか?今の社会を通して、一人一人が自らの心を振り返ることがとても大切だとあらためて思います。その先には必ず未来があります。

玉ねぎ定植(苗取り)の様子です。
木の花ファミリーの暮らしは、みんなで共有することで消費を出来るだけ少なくし、大地の恵みをいただきます。そして、それを基盤として一人一人が心を見つめ、精神性を高めていきます。そうすることで、みんなで喜びを共有することが出来るのです。そんな未来を共に生きてみませんか?

12月23日の出張木の花塾@船橋、そして来年2月15日~3月14日の木の花塾「1ヶ月の真学校」にはそんな未来へのヒントがたくさん詰まっています。是非、ご参加下さい。そして共にわくわくする未来を生きていきましょう。


☆彡 ☆彡 ☆彡


さてさて、それでは選挙はどうしましょうか?

なかなか選挙に行くモチベーションは上がらないのですが、昨日の大人ミーティングでいさどんは面白い情報を教えてくれました。それは、1人1票実現国民会議が毎日新聞に出していた広告です。その広告は、今回国民審査の対象となる最高裁判所裁判官のうち1人1票に賛成している人と反対している人について教えてくれていました。(ポリタスの記事も参考になります。)1票の格差是正はとても大切な課題です。その実現へ向けての行動はとろうと思いました。



Your left Slidebar content. -->