希望の風が吹いてくる

新年あけましておめでとうございます。


昨年末、天体の動きは風の時代へと移行しました(地球暦では2020年11月3日、占星術では2020年12月22日)。その動きに合わせ、木の花ファミリー通信2020年冬至号のタイトルは、『風が吹いてくる』です。以下、その文章の一部を引用したいと思います。


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私たち生命は、人工の力を遥かに超えるこの世界の大いなる仕組みによって生かされています。

一つの種の中でそれぞれが全く違う個性を持つ人間は、それだけ強い自我を与えられたということでもあります。それは、ただこの世界の創造物として仕組みのままに生きるのではなく、その世界から自らを切り離して捉え、全体を俯瞰し、この世界を創造したものと同じ視点に立つことのできる能力として与えられたものです。ところがその自我故に、私たち人間は世界のために生きるよりも、自分のために生きることとなりました。
しかし私たちは、自分である前に人間であり、人間である前に生命です。本来、生命の領域では、個々の生命は自分のために生きてはいません。多種多様な生命がそれぞれの個性を発揮して生きることで他の生命を支え、つないでいく、大生命循環の一員として、地球生命生態系を表現する役割を果たしているのです。

今、世界は大きく混乱し、大転換の時を迎えています。これからの人間は、個々の枠を超え、他者のため、世界のために生きることが求められています。それは生命の本来の姿に立ち返ることです。
さらに人間は、ただ生命としてこの世界の仕組みのままに生きる以上の役割を果たすために、地球上に降ろされました。それはこの世界を創造したものと同じ視点に立ち、共に世界を創造していくことです。この世界の創造主を神と呼ぶならば、それは自らを空にして、神の器となることです。私たちは神の領域に達するために、神から切り離されたのです。

この世界には常に、見えない風が吹いています。風は、私たちを生かす大いなる宇宙の意思を乗せてやって来ます。地球上に新たな命が次々と芽吹いていくように、そして地球や他の無数の星々が決して留まることなく宇宙の中を進み、果てしない旅を続けているように、宇宙とは無限の連鎖(フリーエネルギー)を続ける世界なのです。
その風を感じ、風に乗った時、物事は極めてスムーズに進むようになり、無駄が削がれて大いなる宇宙の好循環が地上に表現され、全ての生命たちが喜ぶ、地上天国が顕れることでしょう。そこでは、自分のための人生はなくなります。そしてそれが、真に自分のための人生となるのです。

そこに吹くのは、希望の風です。その流れに乗り、宇宙にただひとつの個性を羽ばたかせ、自分らしく自由に生きることが世界のためになっていく。そして誰もが、自らの存在を誇って生きられるようになる。

その時、世界に奇跡が起きるのです。

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風の時代には『希望の風』が吹いてきます。そんな『希望の風』をタイトルとした歌をファミリーみんなで合唱した後、ジイジは以下のように語りました。


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今まで長い間、一人ひとりの努力によって、その人の人生を切り開くという時代がずっと続いたのです。一人ひとりは、それぞれの個性に則ってそれぞれ人生を努力してきたのですが、その結果、一人ひとりである為に「人と同じでなければいけない」という不安感だったり、人と比べて「優秀で生きなければいけない」という個人の違いが競争になったり、格差になったりする時代でした。
みんなが一人ひとりが個性を極めていくことによって、「自分が豊かになろう、人より豊かになろう」という考えで、だんだんだんだん、バラバラになっていったのです。今は世の中はそれぞれ、一人ひとり違うはずなのですが、一律のことをみんな競争し目指していつの間にか、世界は大きいのにバラバラな時代になってしまいました。
今、みんなの歌を聴いていて、この人たちは歌として優れた訓練もしていなければ、能力があるかどうかは知りませんが、力を合わせるとそういったハーモニーや強い力が発揮できると思いました。そして今は、丁度新しい時代の扉が開いて、新しい風が吹き出したところです。
そうすると「これからの一つの姿が、ここに観えた」と思いました。力を合わせてより大きな仕事を成し遂げて行く。その時には、一人ひとりの個性は絶対必要ですが、それは自分の為ではなく、「全体の為に自分の個性が必要だという事が大切な事で、今コロナ禍において「なるべく出るな、人と付き合うな、人と距離を遠くしなさい。」という豊かさとは逆行するようなことが言われています。
しかし、こうやってみんながよく、その人の素性を理解して安心できる場では、こういった豊かな場所を今でも作れるわけです。そういった風に、「新しい時代の風が吹いてきたな」と歌を聴きながら感じました。もっとみんなは心を一つにしてみんなの力で何かを成し遂げるということをしていけば、今まであった時代が生み出したもの、そして今までできなかったことが、これからできるはずです。
それはまだ現れていないから何かとは言えませんが、しかしこれをやっていけば、「こういう事だったのか、という事に、必ず出会うだろう」という希望を感じました。
風が吹き出した、そして希望を感じました。「希望の風」というタイトルは「そういう意味であるんだな」という事を想い、「出会うべき、そしてやるべきことにやっと出会えた」ということを感じて、よい時間でしたね。
みんながそういったことをこれから考えて、対立から調和へ。個性は全体の為に活かして、より大きなことをみんなで成し遂げていく。そういう事をこれから大事にして、この暮らしが新しい時代のモデルになる事を願っています。みんな一人ではやれませんので、力を合わせてやっていきましょう♪
byジイジ


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これから希望の風が吹いてきます。それはきっと一人ひとりの個性を生かし、美しい全体を表現する未来を生み出します。


希望


この字は、未来に向けてのエネルギーを感じさせる言葉ですが、「希(まれ)な望み(のぞみ)」と書きます。これはどういうことかというと望みは少なければ少ないほど良いということだと思います。

ギリシア神話に登場するパンドラは、神々から「開けてはいけない」と言われた箱を持って人間界に現れます。そして、好奇心から箱を開けてしまいます。すると箱からは疫病や悲嘆、欠乏、妬み、憎しみなどあらゆる災いが飛び出しました。こうして世界には災厄が満ち、人々は苦しむことになるのですが、絶望に沈むパンドラに語りかける存在がありました。それが希望です。あらゆる災いが飛び出した後、箱の底には希望が残っていたのです。

好奇心から箱を開けたパンドラの行為は、自我から生まれた望みであり、そこから苦しみが生まれます。その状態に絶望し、自我の働きがストップした時、希望、「希(まれ)な望み(のぞみ)」が生まれ、生きるエネルギーとなっていくのです。

たとえば村上龍さんの小説『希望の国のエクソダス』は、優秀な中学生たちが北海道に自分たちの独立国家を築き上げていく物語ですが、その中でリーダー格の少年ポンちゃんは、「この国にはなんでもある。でも希望だけがない」と語っています。

日本にはたくさんのものがあります。でもそれらは自我の欲望が生み出したものだから、そこから希望が生まれることはないのです。


未来に向けて希望を持って生きるならば、自我の生み出す望みは少なければ少ないほどいいのです。自我の働きがストップしたトキ、時代の風が一人ひとりの個性を生かし、美しい全体を生み出していくことでしょう。そんな暮らしを木の花ファミリーのみんなと表現していきます。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。


木の花ファミリーのみんなです。





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