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すべて美しく、すべて意味があり・・・

すべて美しく、すべて意味があり・・・

3月7日の誕生日、僕は1ヶ月間の真学校「経済革命」の講座に講師の一人として参加しました。講座の冒頭、いさどんはこんなふうに僕を紹介しました。以下、「当たり前の仕組み・お財布ひとつの経済」からの引用です。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 経済とは、お金の流れです。では、木の花の中でお金の流れはどうなっているでしょう。 木の花の中のお金は、ひとつです。皆さんの会社や家庭の中で、お金はひとつではないでしょう?でも木の花では、お金はひとつなのです。みんなでひとつの財布です。つまり木の花の経済は、私たちの体や地球、太陽系、銀河、宇宙の仕組みと同じなのです。それはこの世界の仕組みそのものですから、当たり前のことですね。ところが、この当たり前のことが今の人間社会にはできないのです。 僕はいろいろなエコビレッジなどに招待されて行くことがありますが、皆さんのところではお財布はひとつですか、と聞くと、そうではありませんね。たった「財布ひとつ」ができない。なぜだかわかりますか。それはスピリット、つまり、心がひとつではないからです。 木の花の経済は「財布ひとつ」ですが、それを循環させる心臓の役割を今日は連れてきました。 経理のなかのんです。木の花の心臓です。よろしくお願いします。 (みんな拍手!) ☆彡 ☆彡 ☆彡...

経理を通して社会と響き合っていく

経理を通して社会と響き合っていく

先月、プロセスワーカーのとこさんは還暦を迎えましたが、とこさんが誕生日にあたり書いた言葉がとても印象に残っています。以下その一部を引用します。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 兎に角、言いたいのは、年齢だから起きてると思う症状を歳のせいにするより、その症状がシステムに自分がどう加担してるかにいかに関係してるかっていうアウェアネス(気づき)を持ちたいと思う方が、とこにとっては大事ってこと。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 システムという言葉は社会とも言い換えることが出来ると思うのですが、一人一人の身体症状や課題は社会の影響を受けていて、社会の表れとも言えます。と同時に、一人一人の総和が社会なわけだから、自分のあり方は今の社会のあり方に何らかの形で加担しているわけです。人は症状に出会うと自分を被害者のように感じるものですが、無意識を含めた自分の総和がその症状を選び、そして自分一人分、今の社会に影響を与えているのです。そこを見極めていくことはとても大切なことだと思っています。 それと同時に大切だと思っていることは、症状をネガティブに捉える必要はないということです。ネガティブに捉えるのは、善い悪いという発想に囚われているからで、すべてはただ相応しくあるだけなのです。だから単純に症状や問題をなくそうとするのではなく、症状や問題を生き抜きその奥を見通していこうと思っています。その時きっとこの世界の神秘が花開いていきます。 ここで社会と自分の関わりについて書いてみようと思います。僕ら木の花ファミリーはお財布一つでみんなで暮らしています。誰がお金を持っていてもそれをみんなのお金として扱い生活しています。どこにあっても誰が持っていてもみんなのお金で、そのお金を通してみんなの生活を支えています。自分が持っていても他の人が持っていても同じことだからみんなお金のことを気にせずに暮らしています。その暮らしは今の社会に対する一つのメッセージとなっています。 と同時に僕らは日本社会の中で生きているので、日本の法律に基づいて暮らしています。日本の法律では、課税の基準としてお金の所有者や動きを明確にすることを求めています。その求めに応じて、たくさんの人が集まって一つになっているお金の動きを分類し所有を明確にしていく作業を僕はしています。それはとても複雑な作業なのですが、今の社会を表しています。一人一人が所有権や望みを主張することで、本当は単純で美しいこの世界を人間は複雑で情にまみれたものにしています。そして余計な仕事を生み出し仕事に追われる生活をしています。今、お金はお金を管理する仕事を生み出していますが、世界のお金がみんなのお金になったら、どこにあって誰がもっていてもみんなを支えるだけならば、多くの手続きが不要になりこの世界のトラブルも半減するでしょう。ですが、今の人々は、個人個人の幸せそして個人個人のお金を求め、それが生み出す忙しさを受け入れています。それが今の社会の選択で、その社会と連動して僕は忙しさを引き受け心や身体に負担を掛けている、そんなふうに思っています。そして、それは僕の主体的な選択であり大切な役割だと感じています。 この世界の神秘は現象の奥にあります。だから極端なことを言ってしまえば、現象としては何が起こっていてもいいのです。大切なのは、その現象を生き抜きその奥にあるメッセージを掴むことです。 僕は今の社会へのメッセージとしてお財布一つの生活を送りながら、それと同時に、経理を通して今の社会の複雑さを生き大変な思いをしています。その大変さは、人間が歴史の中で生み出してきた複雑さであり、彩りであり、混乱であり、多様性です。僕の忙しさの奥には今に至る人類の物語が流れているのです。僕は現代社会に生きる一員としてその複雑さを生きています。と同時に、僕は他の世界、お金から自由な世界も体験し知っています。だから僕は目の前の現象から離れ現象の奥を見通すことが出来るのです。...

奥の心を感じて歩んでいく

奥の心を感じて歩んでいく

火の御用(2018) 「根っこから、根本から、世界を天に明け渡す」を読んだ方から「天然痘はどうしてなくなったのだと思いますか?」という質問を受けました。それは間違えなくワクチンのお蔭と言えます。だからすべてのワクチンを否定するのは違うのだと思います。おそらく天然痘のワクチンとインフルエンザのワクチンとではそれが生み出された時の「奥の心」が違うのだと思います。 「他者のために」「苦しんでいる人を救うために」そんな想いからエドワード・ジェンナー氏は天然痘ワクチンを開発したため、それは結果として表れているのだと思います。それに対して、インフルエンザワクチンはいろいろな意見があるにしろ、効果が分かりにくいです。それはインフルエンザワクチンの開発が純粋な心からではなく、いろいろなものが絡んでいるからだと推察しています。 奥の心を見ていくことが大切なのだと思っています。 さて「病をいただく」に書いたように3年前のこの時期、僕はインフルエンザに罹りました。農事組合法人の決算や個人の確定申告で忙しい時期に長い間休むことになり、復帰後その遅れを取り戻すように仕事に没頭していたら足がゾウさんのように膨らみ、みんなに大きな心配を掛けました。その時のことを当時の僕は以下のように書いています。 木の花ファミリーのお金の流れ(2017年末現在) ☆彡 ☆彡 ☆彡 木の花ファミリーメンバーの多くは農事組合法人の組合員ですが、法人と組合員との間に雇用契約は結んでいません。一人一人が独立した経営者として法人の運営に関わり、従事した分量に応じた配当金を受け取ります。組合員は、その配当金に基づいて確定申告をするのです(農業所得)。加えて、私たちは、本の出版やCDの製作販売、施設や田畑の見学への対応、不動産賃貸など農業以外の収入も得ています。それらについても毎年申告しています。 一般用、農業所得用、不動産所得用の3種類の青色申告決算書を作成し、それぞれ必要なメンバーに振り分けていきます。その他、年金収入や外勤メンバーの給与などを確認し、一人一人の年間の所得を割り出していきます。この作業はとても面白いです。木の花ファミリーのお金はみんなのお金です。でも、そのお金は均質ではなく、一人一人の個性に彩られているのです。数字からそれを感じてちょっと感動します。自分が作成した決算書を見て、「これも芸術だよな~」なんて思ったりもしました。(※お金とは何か?~「自分のお金」と「みんなのお金」もお読みください。)誰か他のメンバーが持っているお金も、農事組合法人やNPO法人が持っているお金も、すべて「世の為、人の為」に使われ、世の中に循環していきます。だから、みんなどこにお金があっても気にしません。この安心感と信頼はこの暮らしの魅力でしょう。この温かい暮らしの中で、僕は能力以上の力を発揮して暮らしています。2月締め切りの農事組合法人の決算並びに法人税の申告を通してそのことを感じました。農事組合法人木の花ファミリーは、お米や野菜、小麦や雑穀、豆類など多種多様な商品を販売し、農家民宿や農家レストランを展開しています。それだけでも経理は細かくなりますが、さらに静岡県と長野県と2つの県に事務所を構え、そして先にも触れた通り、組合員に給与を支給しない従事分量配当性を採用しています。そのため税の申告には特別な事務処理や書類が必要となるのです。(申告書の提出先も、国、静岡県、長野県、富士宮市、大町市と5つになります。)加えて、農事組合法人木の花ファミリーは、上記の図にあるように、NPO法人ぐりーんぐらすや個々の組合員と連携して様々な事業を行っています。なので、NPO法人の経理や個々の組合員の経理にも目を配っておく必要があります。※それらも僕が経理を担当しています。毎年2月は上記のような作業をするのですが、これは自分の能力の限界に対する挑戦となります。そして、エネルギーも身体の芯から絞りに絞り出すことになります。そのプレッシャーはとても大きく、今年、僕はプレッシャーに押しつぶされそうになりました。この時は、決算に集中しなければ・・・とオフィスに籠り、みんなとの交流をなくすことで逆に自分の中からエネルギーを枯渇させてしまっていたのです。そんな状態の僕をファミリーのみんなは温かくほぐしてくれました。 「世界のお金がみんなのお金になるように」より ☆彡...

お金を通して心を育んでいく

お金を通して心を育んでいく

昨年の6月、僕が木の花ファミリーの経済について書いた原稿がアメリカのコミュニティズマガジンに掲載されました。その原稿の中で僕はお年玉について触れています。以下、その部分を引用します。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 たっくん(5歳):なかのん、僕、これ(大袋のあられ)買いたい。 なかのん:それを買うにはお金が足りないね。たっくん、他のお菓子を買ってお金使っちゃったからね。 あやな(7歳):私のお金足してあげる。 なかのん:あやなは優しいね。 あやな:うん、みんなで食べたらいいもんね。 これは今年のお正月、子どもたちと交わした会話です。日本にはお年玉という習慣があり、お正月には大人から子どもたちに小遣いが渡されます。木の花ファミリーの子どもたちはそのお金を使って木の花ファミリーの商品を買っているのです。子どもたちは各自、自分の好きなお菓子を購入しますが、それをみんなで分け合っています。分け合うことでたくさんの種類のお菓子をみんなで楽しんでいるのです。それはとても微笑ましい光景です。通常、子どもたちはお金を使うことなくお菓子や必要なものを得られるのですが、このようにしてファミリーの子どもたちはお金を使うことを身近なところで体験しながら、共有することを学んでいます。 ~ 中略 ~...

未来は常に自分の手の中にある

未来は常に自分の手の中にある

無駄遣いが出来るということは、感謝の気持ちを忘れているからであり、日常生活では、どこか意識がぼけていて、安直に物事を進めてしまうことに繋がります。そんな時は人に対する態度も繊細さや優しさが欠けたものになりがちです。 今はそんな自分たちを振り返る機会となっています。その際、落ち込むのではなく、無駄を生かしていくことを心掛けるようにしています。先のことは誰にも分かりません。今の無駄が後になって生きることもあり得るのです。大いなる流れに心を委ねること。出来事の背後にある意思を感じること。そういう姿勢も大切になります。 地球は人類が生きていくのに十分な恵みを与えてくれています。ですが現状は、格差が広がり、貧困や飢餓が生じてしまっています。分かち合う心により、現状を変えて社会的共通資本を育むことが可能となります。そして、それは人々に安心感を与えてくれるでしょう。 その安心感は土台となり、人々を更なる成長へと導きます。安心に浸り感謝の気持ちを忘れてしまってはいけません。安心出来る暮らしを土台にして、日々の中で自分の振り返り心を磨いていくこと。それがみんなで出来るようになった時、理想の世界が実現していくのだと思います。僕たち木の花ファミリーはそんな世界を目指しています。 「無駄から学んでいく。~社会的共通資本を土台に~」より ☆彡 ☆彡 ☆彡 上記は3年前の11月に書いた文章です。無駄をなくすことについて書いているのですが、それはただの節約貯金とは異なります。大切なのは、物事を有効に生かしていくことであり、この世界には貯めることで生かされないお金もたくさんあります。今年の秋分頃にいさどんはこんなふうに語っています。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 お金があるからと言ってお金を貯めていくと、それは拡大傾向の守りの姿なんだよ。縮小ではなく拡大傾向の結果、そうなる。持たない、手放すという意味からいったら、お金をどんどん使うと景気が良くなる。でも必要なものだけを購入するという意味では縮小になる。それが織り混ざっている。そこを仕分けていくということだろう。 ☆彡...

人間を壊して「ヒト」へと至る

人間を壊して「ヒト」へと至る

2017年も3分の1が終わりました。このタイミングで年初に語ったことを振り返ってみました。「心を爆発させ思考の枠を吹き飛ばしていく」にも書いているように、年越しのタイミングは木の花ファミリーのみんなと「ヒトイズム₋ヒトという存在の実体は何ものなのか₋」を読んでいました。ヒトイズムについていさどんは以下のように語っています。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 宇宙創成のプロセスは、「ヒ・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナ・ヤ・コ・ト」という数理で表すことができる。その始まりである「ヒ」から最終の「ト」までのプロセスを理解し、それらを統合して成り立つ存在が、ヒトだ。それが時代人(じだいびと)であり、時代主義(Eraism=エライズム)を生きる存在だよ。 ~ 中略 ~ ヒトというのは、人間という地球上で物理的に進化してきたもののことではないんだよ。それは、物理的に進化してきたものが最終的に到達する目的地点であり、宇宙にはもともとヒトという意識レベルの存在があったはずだ。なぜなら、ヒトとは宇宙の仕組みをマスターした存在を言うのだから。ついつい人間たちは、ヒトのことを人間と勘違いする。人間とヒトでは、定義が違う。ヒトは形ではない。宇宙の法を理解し、マスターした存在をヒトと言うのであり、それは目覚めということでもある。 ~ 中略 ~ 宇宙は奇跡の連続だ。なぜなら、もともと人間の思考のキャパを超えたところで成り立っているのだから。だから宇宙を生きるという意識レベルを考えるのならば、科学や理屈を超えたところでものごとを受け取る器を持つことが必要だ。そうでなければ、真実は観えてこない。それには、人間壊しをすることだ。人間を壊して、ヒトとして存在する。それがヒトイズムだ。 ☆彡...

天の恵みを広げるお金の動き

天の恵みを広げるお金の動き

カフェ&ショップ・ロータスランドがオープンしてから1週間が経ちました。ロータスランドのオープンは僕たちの暮らしに多くの変化をもたらしましたが、その変化にも慣れてきて日常となってきています。こんなふうに新しい動きと共に僕らの暮らしは変化を続けていくのでしょう。 ところで僕たちは自分たちの暮らしの指針として木の花ファミリー憲章を設けていますが、生活・プライバシーにはこんな文章が掲載されています。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 一般的に、生計を立てるための職業と家事労働は明確に区別されています。しかし、私たちの暮らしにおいては、こうした垣根がありません。たとえば、食事づくりは家族のための営みであると同時に、訪問客に食事を提供し、収入を得る手段でもあります。また、農業は自らの食糧を生産する営みであると同時に、農産物の販売を通して利益を上げる方法でもあります。NPOやNGO等の非営利活動であれ、子育てであれ、私たちにとってはすべての活動が生活の一部です。このように、私たちの暮らしにおいて、生きていくのに必要なすべての営みは、利益の有無や必要なエネルギー(能力・労力)の多少に関わらず、まったく等しい価値を持つものであり、一つの生き物のようにつながっているのです。 プライバシーとは、本人の同意なく踏み込むことのできない領域(空間・時間)のことであり、その領域を守る権利のことです。 これに対して、私たちは共に生活していく上で必要な事柄を、積極的に共有しています。つまり、それぞれが自らの領域を垣根で守るのではなく、進んで互いを受け入れ、認め合うことで垣根を取り払っていくのです。そのようにして個々の境界がなくなり、信頼関係が深まり、すべての個性が溶け合い、全体の中で活かされ、尊重されるのです。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 カフェ&ショップ・ロータスランドは僕らの暮らしから生まれた事業であり、それは生活そのものです。天の恵みをいただく農作業を土台とし、すべての活動を垣根なく繋げることから生まれています。 昨年の12月、いさどんは木の花ファミリーの商売について以下のように語っています。 ☆彡...

真の信頼(神頼)関係を生み出していく

真の信頼(神頼)関係を生み出していく

農事組合法人やNPO法人、そして一人ひとりのメンバーと様々な存在によって構成されている木の花ファミリー。それぞれが独自にお金を管理していますが、意識の上ではみんなのお金と見なしています。どこにお金があっても一つの目的のために使われていくのです。「所有」という概念から自由となり世のため人のためにお金を循環させています。そのあり方を説明する時、「信託」という言葉が当てはまるのではないかと思いました。僕らはお金を信じて託されているのであって、所有しているわけではないのです。 僕は最近、信託という言葉をたまたま目にしたのですが、この言葉は面白いなと思いました。僕らの人生は神からの神託(信託)に基づいています。 神は人間を信じ、人間に自由を与え自らの計画を人間に託しました。 神託は信託。神は自らの計画を手放し人間に委ねているのです。そこに大きな愛を感じます。 そして、同時にパンドラの箱の神話についてもよく考えるようになっています。 「神々からのすべての贈り物」を意味するパンドラは、神々から「開けてはいけない」と言われた箱を持って人間界に現れます。そして、好奇心から箱を開けてしまいます。すると箱からは疫病や悲嘆、欠乏、妬み、憎しみなどあらゆる災いが飛び出しました。こうして世界には災厄が満ち、人々は苦しむことになるのですが、絶望に沈むパンドラに語りかける存在がありました。それが希望です。あらゆる災いが飛び出した後、箱の底には希望が残っていたのです。 パンドラの箱はこんな話ですが、好奇心から箱を開ける行為は、神の言いつけに背く行為です。それは神が人間に与えた自由から生まれる行為で、自我(エゴ)に基づくものです。自我(エゴ)に基づいて行動する時、人は人間の醜さに向き合うことになります。それは人間を知ることに繋がり、プロセスとしては大切なものかもしれませんが、いつか行き詰まりを迎えます。 最終的にトランプ氏が勝利したアメリカ大統領選挙では候補者はお互いに罵り合っていました。それが世界の最高峰のリーダー候補者の姿です。 イラクのモスルではISが民間人を人間の盾とし、多数の犠牲者を出しています。 そして、総人口2100万人の半数以上が難民となり、21世紀最大の人道危機と言われるシリア内線は未だに続いています。 今、世界では様々なニュースが流れていますが、それぞれ人間の醜さや悲惨さ、残酷さを表していて、人間社会の行き詰まりを表しています。まさに絶望的な状況と言えますが、絶望から希望が生まれるのです。絶望、自らの望みを絶つ時、人間の自我(エゴ)の動きが止まります。そこに出来事を受け入れる余地が生まれ、思いがけない出来事に出会うのです。それは神からの働きかけであり、希望へと繋がるものなのです。 希望、まれな望み。 それは自我(エゴ)を手放し、自らの思惑から離れた時、生まれます。 戦争、紛争、経済格差や飢餓、気候変動や環境破壊など。山積する問題に対して、様々な対策が練られていますが、多くが自我(エゴ)の思惑から生まれた自分都合のものなのではないでしょうか?自我(エゴ)からの行動は人間の醜さと出会います。このような対策が思うように進まないのはある意味当然と言えるのです。...

一年に一度の境地

一年に一度の境地

もうすぐ2015年が終わります。 年が明けたら、農事組合法人の決算処理と個人の確定申告の準備をすることになります。 これらについては「世界のお金がみんなのお金になるように。」に詳しく書いていますが、 やり遂げるためには、自分の能力以上の力を発揮する必要があります。 僕は毎年2月、そのプレッシャーから身体を壊しています。 来年は身体を壊さないように。 今から心の準備をしておく必要があります。 毎年2月はとても苦しい時間を過ごします。 ですが、その苦しみを超えると、一つの境地に達します。 木の花ファミリーのお金の流れすべてが、自分の身体に一部のように感じるようになるのです。 世界のお金がみんなのお金。 それはそんな感覚から生まれた言葉です。 木の花ファミリーは、農事組合法人やNPO法人ぐりーんぐらすなどの法人経営をしており、 80名近いメンバーが共に暮らしています。...

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.5

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.5

ギリシャの金融危機が話題になっています。IMFやEUは金融支援の条件として緊縮財政をギリシャに求めていますが、先日、国民投票が行われ、民意は緊縮財政を拒否しました。 そんなEUやギリシャについていさどんは以下のように語りました。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 今、EUは中途半端な体制でやっているんだよな。どうせならEU政府を作って、そこで財務省を作ってやればいいのに。通貨は統一しているが、国ごとの経済力が違うから通貨の価値に歪みが生じてしまっているんだよ。 ギリシャの債務にしても、ギリシャ1国でどうするかを考えているから大変なことになっているけれども、EU全体で債務をならせば大してことはないはずだよ。ギリシャの経済規模はそんなに大きくないので。EUは、通貨を統一し経済圏を作りながら、結局、それぞれの国は、自国の国益は守るというようなことをしている状態だよね。そしてギリシャはプライドが高いから、EUからの提案を拒否している。このまま破たんが起きたらいろいろなしわ寄せが発生するんだろうね。だから、みんな、ギリシャに「お前のところはだらしない」と注文を付けている。 でももっと大きな視点でなんでこうなったかを振り返るチャンスに出来たらいいのに・・・と思う。 ギリシャの付けはギリシャの付け。 その発想なら、今までと同じだよね。 EUの中の付けはみんなの付け。 そういう発想になった時に、EUの本当の価値が出て、EUは世界が一つになっていくきっかけとなれるんだよな。 ☆彡 ☆彡...

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.4

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.4

中国が主導するアジア・インフラ投資銀行(AIIB)の設立が話題になっています。イギリスやドイツなどのヨーロッパ諸国、韓国やオーストラリアを含む57ヶ国が参加を表明しているのに対して、日本とアメリカは静観しています。アジア・インフラ投資銀行とは何か?これからどんな存在になっていくのか?そのことを考えるために以下の記事を読んでみました。 「AIIB」は習政権の頼みの綱:急降下する中国経済-高村悟 誤算AIIB、もう一つの背景を考える 日本はAIIBに金を出さずに人を出せ。 アジア・インフラ投資銀行に米国が参加すべきなのか-岡崎研究所 AIIBへの参加問題を考える 続・AIIB問題~現実的対応を考える AIIBに参加するには国民一人当たり3千円負担する必要がある! 現在、世界の金融秩序は、世界銀行(総裁は欧州から選出)と国際通貨基金(IMF:総裁はアメリカから選出)が中心を担っています。世界銀行が途上国への開発資金援助を担い、国際通貨基金は経常収支が悪化した加盟国に対して融資と指導を行っています。世界銀行、国際通貨基金ともに出資比率1位がアメリカで意思決定に大きな力を持っています(日本は出資比率2位)。そのため2010年、国際通貨基金では、新興国の出資比率を引き上げる改革案が承認されたのですが、事実上の拒否権を持つアメリカ議会の反対でとん挫していると現状があります。 アジアに目を向けると、アジア・太平洋の経済成長及び経済発展を助長するためのアジア開発銀行(ADB:歴代総裁はすべて日本人)がありますが、出資比率は日本とアメリカが共に15.7%で1位となっています。 このような現状の中、アジア・インフラ投資銀行が設立されようとしています。その目的としては、中国の市場拡大、中国元のドルに対する挑戦などが言われています。世界銀行やアジア開発銀行は、融資の際、相手国と政策協議や環境社会配慮などの審査に時間をかけています。そのため融資を受けることが出来ない事業も多々あるようです。アジア・インフラ銀行では、その基準が下げられる見通しになっています。中国は、そうすることにより、アジアにある膨大なインフラ需要を満たそうとしているのです。 マスコミの中には、アジア・インフラ投資銀行の融資によって実施されるインフラ事業に日本が参加出来ないことを懸念する論調もあります。ですが、中国の農村部はまだまだ貧しく、世界銀行では第4位、アジア開発銀行では第2位の債務国となっています。そして、経済成長のスピードも鈍化しています。中国経済は行き詰まりつつあり、その突破口としてアジア・インフラ投資銀行を設立している面もあります。そのような状態の中、積極的な融資を進めることにより、アジア・インフラ投資銀行は、大量の焦げ付きを抱えるようになる可能性もあるのです。この視点に立つと参加しない方が得策という結論になるのです。 経済圏を広げようとしている中国は今、シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードの2つを包含する「一帯一路構想」を掲げています。アジア・インフラ銀行はそのための資金源であり、その他、シルクロード基金も設立しています。そして今、構想を進める第一歩としてパキスタンへの支援を決定しました(「中国、シルクロード構想を本格始動」より)。 加えて、今ジャカルタで行われているアジア・アフリカ会議(バンドン会議)開催60周年を記念する会議でも中国は影響力を高めようとしています。今回の会議は、「世界の平和と繁栄を推進する南南協力の強化」をテーマにしていますが、中国は最大の途上国としてここで存在感を示し、会議出席国にアジア・インフラ投資銀行への参加を呼びかけるようです(「バリトン会議:構図変容」より)。...

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