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経理を通して社会と響き合っていく

経理を通して社会と響き合っていく

先月、プロセスワーカーのとこさんは還暦を迎えましたが、とこさんが誕生日にあたり書いた言葉がとても印象に残っています。以下その一部を引用します。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 兎に角、言いたいのは、年齢だから起きてると思う症状を歳のせいにするより、その症状がシステムに自分がどう加担してるかにいかに関係してるかっていうアウェアネス(気づき)を持ちたいと思う方が、とこにとっては大事ってこと。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 システムという言葉は社会とも言い換えることが出来ると思うのですが、一人一人の身体症状や課題は社会の影響を受けていて、社会の表れとも言えます。と同時に、一人一人の総和が社会なわけだから、自分のあり方は今の社会のあり方に何らかの形で加担しているわけです。人は症状に出会うと自分を被害者のように感じるものですが、無意識を含めた自分の総和がその症状を選び、そして自分一人分、今の社会に影響を与えているのです。そこを見極めていくことはとても大切なことだと思っています。 それと同時に大切だと思っていることは、症状をネガティブに捉える必要はないということです。ネガティブに捉えるのは、善い悪いという発想に囚われているからで、すべてはただ相応しくあるだけなのです。だから単純に症状や問題をなくそうとするのではなく、症状や問題を生き抜きその奥を見通していこうと思っています。その時きっとこの世界の神秘が花開いていきます。 ここで社会と自分の関わりについて書いてみようと思います。僕ら木の花ファミリーはお財布一つでみんなで暮らしています。誰がお金を持っていてもそれをみんなのお金として扱い生活しています。どこにあっても誰が持っていてもみんなのお金で、そのお金を通してみんなの生活を支えています。自分が持っていても他の人が持っていても同じことだからみんなお金のことを気にせずに暮らしています。その暮らしは今の社会に対する一つのメッセージとなっています。 と同時に僕らは日本社会の中で生きているので、日本の法律に基づいて暮らしています。日本の法律では、課税の基準としてお金の所有者や動きを明確にすることを求めています。その求めに応じて、たくさんの人が集まって一つになっているお金の動きを分類し所有を明確にしていく作業を僕はしています。それはとても複雑な作業なのですが、今の社会を表しています。一人一人が所有権や望みを主張することで、本当は単純で美しいこの世界を人間は複雑で情にまみれたものにしています。そして余計な仕事を生み出し仕事に追われる生活をしています。今、お金はお金を管理する仕事を生み出していますが、世界のお金がみんなのお金になったら、どこにあって誰がもっていてもみんなを支えるだけならば、多くの手続きが不要になりこの世界のトラブルも半減するでしょう。ですが、今の人々は、個人個人の幸せそして個人個人のお金を求め、それが生み出す忙しさを受け入れています。それが今の社会の選択で、その社会と連動して僕は忙しさを引き受け心や身体に負担を掛けている、そんなふうに思っています。そして、それは僕の主体的な選択であり大切な役割だと感じています。 この世界の神秘は現象の奥にあります。だから極端なことを言ってしまえば、現象としては何が起こっていてもいいのです。大切なのは、その現象を生き抜きその奥にあるメッセージを掴むことです。 僕は今の社会へのメッセージとしてお財布一つの生活を送りながら、それと同時に、経理を通して今の社会の複雑さを生き大変な思いをしています。その大変さは、人間が歴史の中で生み出してきた複雑さであり、彩りであり、混乱であり、多様性です。僕の忙しさの奥には今に至る人類の物語が流れているのです。僕は現代社会に生きる一員としてその複雑さを生きています。と同時に、僕は他の世界、お金から自由な世界も体験し知っています。だから僕は目の前の現象から離れ現象の奥を見通すことが出来るのです。...

善なる愛なる調和を表現する

善なる愛なる調和を表現する

心学堂ツアーの皆さまを迎えたウェルカムコンサートです。 今、木の花ファミリーでは1ヶ月間の真学校卒業生の文ちゃんが企画した心学堂ツアーの皆さまを台湾からお迎えしています。心を学ぶツアー、その中で経済プレゼンの時間も持たれました。それに合わせて、木の花ファミリーのお金の動きの図を以下のように作り直しました。 今年の春分点を通過した翌朝(3月21日)にオープンしたカフェ&ショップ・ロータスランド、そして5月26日、新月の日に設立された合同会社ロータスランドを図に加えました。ロータスランドで行っていることは商売ですが、私たちの商売の特徴は、いさどんによる以下の言葉に表されています。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 今の社会では、みんな収入を得るために必死に仕事をしています。お店ならば、お客を獲得するために一生懸命、商品開発や営業活動を行っています。お客の増減はお店にとっては死活問題なのです。ですが、木の花ファミリーの活動はそれとは違います。私たちは天の恵みである作物をいただき、それを基盤として生活を営んでいます。収益を得ることが死活問題とはなっていません。ですから、私たちの商売は一般とは違うものなのです。同じ基準で考えてはいけません。天の恵みによって暮らす私たちは、心に余裕やゆとりがあります。そして、その余裕を心磨きに向けることが天との約束です。商売もその延長にあります。天の恵みの恩恵を世の中に広げていく。それが私たちにとっての商売で、心を伝えること、幸せを循環させることがその本質にあるのです。 「新鮮な言葉で天の恵みを広げる」より ☆彡 ☆彡 ☆彡 お金は社会の血液と言われています。血液は身体の中を循環することで、栄養や酸素を身体に行き渡らせます。同じように、お金も本来、世界中を循環することで、天の恵みを社会に行き渡らせるものです。ですが、今の社会ではそれが機能していません。現代社会では、生活と仕事は切り離され、人々はお金のために働くようになっています。そしてお金が人の欲の心や不安の心を刺激し、その結果、お金の動きに偏りが生じ、貧困や飢餓が発生しているのです。 これはすべて心が生み出していることです。木の花ファミリーでは心を磨くことで、自らの欲得や思惑から自由になっていきます。その心でお金を循環させることできれいなお金が世界に行き渡るようになるのです。カフェ&ショップ・ロータスランドではいろいろな人の夢を叶えながらその流れを大きくしています。最近、70代の元気なバァ二人がデザインから製作まで手がける手作りブランド「BAARS(バァズ)」が誕生し、2人は生き生きと働いています。...

10次産業を実現している場所

10次産業を実現している場所

木の花ファミリーの経済について説明している時、いさどんはこんなふうに語りました。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 うちの経済は本当に面白いよ。NPO法人や農事組合法人、合同会社などがあって当然それぞれが独立した帳簿を持っているんだけれども、その奥には生活共同体木の花ファミリーがあって、生活共同体がすべての組織の運営をしているんだよ。だからどこにお金があってもみんなにとっては同じ。みんなのために使われている。それで6次産業化も完全に実現している。いや、6次どころではないな、1次+2次+3次で6次産業、うちはそれに4次も加わるから10次産業だよ。「4」は「死」。生きるものが行きつくところ。つまり究極。そして、「10」はカタカムナで言えば、統合。1+2+3+4=10、ヒフミヨイムナヤコト、「ヒト」を生み出す暮らしを木の花はしているんだよ。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 聴いていて面白いなと思いました。そしてネットで10次産業という言葉を調べたら、いくつかの記事にヒットしました。10次産業、使われ始めている言葉なのですね。 その一つがYahooニュース「農業・漁業の再生は第10次産業化の発想で!〜知的コーディネート力がカギ」ですが、そこにはこんなふうに記載されています。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 4次産業が1次、2次、3次産業を新発想でコーディネートすることが重要だ。足し算すると第10次産業。まさに大学などの研究機関が起点となって、産学連携をダイナミックに進めるということだ。これは本気で行うなら価値がある。どれだけ本気になってできるか、にかかっている。大学や研究所、学会が起点となって、様々な分野の連携を促しながら、新たな展開をすることができるなら、まだまだ、日本の社会が伸びていく余地はある。...

経済を通して心を磨き、心を磨くことで新しい経済を生み出す

経済を通して心を磨き、心を磨くことで新しい経済を生み出す

木の花ファミリーで開催中の1ヶ月間の真学校、昨日(2月24日)は経済の講座が行われ、僕はいさどんと共に講師を担当しました。 僕といさどんです。 一昨日(2月23日)の夜、池上彰緊急スペシャル!!「なぜ世界から戦争がなくならないのか!?」を観て、たくさんのお金が毎年軍需産業に使われ、それにより世界の経済が維持されていることを確認していました。 その映像を受けて講座の冒頭、いさどんは以下のように語りました。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 今の人間は自然の中にいたら生きていけないようになっています。 人間が作り上げた保護によって人間たちは生きているのであって、生命力が完全に衰えてしまっています。なので、宇宙の仕組みや自然の営みの中で生命力を保つことが困難となっています。例えば、電力が供給されないと人間は地球上から淘汰されるのではないでしょうか?それは本来の姿から考えたら異常なことです。過去の歴史から見ても文明は自然破壊から崩壊しています。文明が自然を無視して発展をするとみんな淘汰されています。そうすると今こそ人類はそのような状態にあると言えます。 過去6億年の間に生命が6回大量絶命したというデータがありますが、今こそアンバランスであり、人類は次の大量絶滅の原因になる引き金を引くかもしれません。それは人間の欲の心から起きています。その欲が自分の生命を維持する以上のものとなっています。これからの時代、自らの生命観の健全さということを考える時代が来ているのです。 人間は本来、考える生き物なのですが、今の人間は考えていません。本能的にお金が沢山ある方へ、自分が得する方へと選択しています。冷静に客観的に自分を捉えるということをなかなかしなくなっています。それは自分の都合のよい人工の環境を作り上げたことによります。もっと生きることが厳しい時代には生命観をみなぎらせ、生きることに真剣だったはずです。その時には人間は生きていく上で、他の生命とのバランスを取ることをしていました。他の生命にそれほど害を及ぼすことはありませんでした。ですが、現在の経済システムな他の生命に大きな害を及ぼしています。 経済は経世済民です。本来、世を経(おさ)め民を救うものです。ですが、今の経済は欲望を追求し、たくらむことで自分の心を汚しているのです。そこには人間の尊厳がなくなってきています。そこまで成り下がってしまったことを見つめると同時にそれを救うのは、豊かさを享受していると錯覚している一人一人の人間が目覚めることです。 ☆彡 ☆彡...

人間性が経済を生み出す

人間性が経済を生み出す

今日、2月24日(2月最後の水曜日)はピンクシャツデーと呼ばれているそうです。 ※2月22日静岡新聞コラム【大自在】より 9年前、カナダの高校で、桃色のポロシャツを着て登校した男子生徒が「同性愛者」とからかわれ暴行を伴ういじめを受ける事件がありました。それを知った2人の高校生が桃色のTシャツを50枚買いこみ、みんなで着て登校しようと呼び掛けました。その翌朝、多くの生徒が桃色の服や小物と自ら身に着けて登校したようです。 いじめへの抗議と傍観者にならない意思を示す行動としてカナダ全土に共感を呼び、それが世界に広がり、ピンクシャツデーといういじめ反対運動に発展していったのです。 一つの行動が社会全体を動かす大きな動きに繋がっていく。 それは上記のエピソードが多くの人々の感情に訴える力を持っていたからでしょう。 最近、僕は行動経済学者ダン・アリエリーさんの記事や動画をいくつか見ました。 人の経済行動は感情の影響を大きく受けています。行動経済学はそれを様々なデータを通して示しています。たとえば「行動経済学から学ぶファンドレイジング」では、5つのトピックをピックアップしていました。以下、簡単にまとめてみますね。 1、人は決定の際に「デフォルト(何もしないでいい初期の設定)」を選ぶ。 (例)ピザの注文 ① 生地にのせるトッピングをリストから選ぶ ② 全部のっている前提のピザから、いらないものをクリックして取り除く...

集えば集うほど豊かになる世界

集えば集うほど豊かになる世界

ファミリー通信第84号が発行されました(^-^) 僕も経済について書いています。わーい(*´▽`*) ファミリー通信に掲載されている文章は文字数の関係で、少し省略しています。 ここには省略する前の文章を載せますね。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 夢の世界にいるようで元気を貰いました。 食べ物、雰囲気、味、サービス・・・幸せになりますね。食即ち生命ですね。 今月の「恵みいただきます」。スタッフの集合写真です。 これらは木の花ファミリーで月に一度行われる自然食レストラン「恵みいただきます」に参加された方々の感想です。「恵みいただきます」では、毎回200名近いお客様をお迎えし、料理と共に心をお届けしています。それにより人と人とが繋がり温かい空間が生み出されます。 「恵み・・・」で僕はトナカイになっていました。 個人の幸せを追い求めることが当たり前になっている現代社会では、気づかぬうちに人と人との関係が希薄になり、お金はただの数字となっていく傾向を持ちます。そして、多くの人がその数字となったお金がなければ生きていけないと感じているのではないでしょうか?個人の幸せを追い求めることにより関係が希薄となり不安が発生しているのです。...

(今の)経済の歴史を振り返る

(今の)経済の歴史を振り返る

木の花ファミリーとNPO法人ぐりーんぐらすは共同で、木の花ファミリー通信を発行しています。 最近発行したものは自然療法プログラムを特集していて、とても好評を得ています。 今、次号の発行に向けて用意をしているのですが、僕に執筆の依頼が来ました。 テーマは「木の花ファミリーの経済」です。 そこで前提として産業革命以後の経済について考えてみました。 以下の文章がその内容です。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 約250年前、イギリスで産業革命が起こり、この世界に物質的な豊かさがもたらされました。 現代社会に暮らす私たちはその恩恵を沢山受けています。 ですが、その豊かさは様々な問題も生み出しました。 自分(人間)を自然から切り離し、...

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.6

世界のお金がみんなのお金になるように。PART.6

10月8日は寒露。地球暦のサイトでは、「取り組んでいる物事を見直し、再確認することで、立ち位置が明確になります。再宣言、再決意する好機。」と書かれていました。 10月8日の朝日です。 そして、その3日前の10月5日。 日米など12ヵ国による環太平洋パートナーシップ協定(TPP協定)が大筋合意に達しました。 ※TPP協定については以下のサイトを参照して下さい。 「環太平洋パートナーシップ協定(TPP協定)の概要」 「TPP合意、早わかりQ&A」 「TPP大筋合意、グローバルに見た影響は?」 「TPPに対する中国の対応」 「日本のTPP交渉はコメで負け、自動車で負けた」 TPPは、加盟国において原則として関税を撤廃し、同じルールのもとに貿易を行うための協定ですが、それぞれの国の事情を反映し、関税が残る品目などもあります。それぞれの国に、自国の産業を保護したい品目と輸出を伸ばしたい品目があり、利害の調整が必要となり交渉は難航していたのです。 日本にとっては国内農業の保護や自動車などの輸出促進が大きな関心となっていました。 農産物の中でも特に関心を集めているのはお米で、現在、341円/kgの関税が課されています。これは国内市場価格より高く、他国から観たら、日本へのお米の輸出は事実上不可能でした。ですが、今回の合意で、アメリカとの間で7万トン、そしてオーストラリアとの間で8400トンの輸入の枠(無関税)が設定されました。これで市場に輸入米が出回ることになりますが、政府は同量の国産米を政府備蓄米として国内農家から買い入れ、市場に流通する総量は調整すると言います。 自動車に関しては、日本の輸出額の15%を占め、その中でも特に比率の高いのがアメリカです。ですが、アメリカは自国の産業を守る必要があるため、2.5%の関税が当面残ることになりました。そのことに関しては、「攻めるべきところでアメリカに配慮している」という声もあるようです。...

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