シンクロニシティとカタカムナ

10年ぐらい前、僕は、F・D・ピートの『シンクロニシティ』という本を読みました。
シンクロニシティは共時性と訳されますが、
虫の知らせや偶然の一致などの現象を現わす言葉です。
シンクロニシティが生じる時、直感的な意識と行動が調和し、
物事の流れがスムーズになります。
分析心理学者のユングは、この現象の背後に法則性を感じ、
普遍的無意識元型などの概念を生み出していきます。

F・D・ピートは、この本で、シンクロニシティを題材に精神と物質の本質に迫ります。
※記憶が曖昧な部分がありますが・・・

精神の本質は「動き」、流動性にある。
そして、物質の本質は「固まり」、固定性にある。
この本ではまずこんなふうに精神と物質の本質を定義します。

ですが、ことはそんなに単純ではありません。
流動性を本質としている精神ですが、
トラウマや心のしこりなど固定した要素を合わせもっています。
そして、固定しているように見える物体の中では、素粒子が常に動き続けています。
つまり物質は、流動的な特徴を持ち合わせているのです。

こんなふうに観ていくと、精神と物質の境界が曖昧になり、
この2つは分かることが出来なくなります。
精神と物質とが重なる領域、その領域からすべては生まれていて、
この領域と意識が調和する時、シンクロニシティは生じるというのです。

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ところで、11月10日、11日と、木の花ファミリーでは、カタカムナ勉強会が開催されました。

カタカムナ勉強会(講師の芳賀さん)
「カタカムナから観た経済システム」でも触れましたが、カタカムナ文字は八鏡文字(はっきょうもじ)と呼ばれ、イロハ48音を表しています。
一つ一つの文字には魂が込められていて、
それは「言霊(ことだま)・音霊(おとだま)・数霊(かずたま)」となり、宇宙を創り上げています。

カタカムナの図象は、「ない世界」から「見えない世界」、
「ある世界」へと物質が生まれてくる過程が現わされています。

この世界には、トキ軸とトコロ軸があります。
ある存在が生まれる時、まずはトキ軸を、自転と公転により旋回します。
この時点ではまだ物体にはなりません。
この動きに螺旋と循環が加わることにより、トコロ軸が伸びていき、
質量を帯び、質的転換をし、物体となっていきます。

その姿は太陽系の運行を描いたVORTEXの映像が見事に表現してくれています。
星の運行は物質生成の姿を見事に表してくれていて、それは僕らの身体にも共通します。

膨張と収縮、精神と物質、相反する二面性を帯びた運動により渦が生まれます。
相反する運動を続ける二つの渦が生まれ、支えないながら共に育っていきます。
一つの渦に固執し、動きをなくすと両方の渦の力が弱まります。
物質偏重で来た現代社会は、そのために渦の力を弱めていると言えます。
渦と渦とを「うずうずしながら」ダイナミックに動いていくことにより、安定し発展します。

この講義を聴いている時、僕は上記の本の存在を思い出しました。
相反する存在の境界を曖昧にし、自由に移動すること。
カタカムナが示す生き方が、そのままシンクロニシティを生み出す土台となるのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

経済を英語で言うと、エコノミーです。
その語源はオイコス(家・人々の結びつき)のノモス(規則)です。
その土台にはエコロジー(オイコスのロゴス=人々の結びつきの真理)があります。
人々の結びつき(=社会)の運営を司るのが経済です。

そうすると、大切なのはエネルギーが循環し、すべての人々へ行き渡ることです。
天然循環経済学はその実践方法を示すと共に、その実践を記述していきます。
直観を磨いていくことで、相反する存在の境界を越えていくこと。
それは、すべての存在の元となる「ない世界」=潜象界へ意識を向けていくことです。
そうすることにより、この世界のすべての出来事、存在が繋がっていき、シンクロしていきます。
この時、すべての存在は潜象界からの無限のエネルギーに満たされているのでしょう。

そんな未来を思い描いて。
心を磨き直観を磨いていきます。


カタカムナ勉強会の様子です。





1 件のコメント:

  1. カタカムナを歌いながら精神性も高める、一石何鳥なんでしょうね。
    by いさどん

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