天を感じて行動し、感情を通して自分を知る。

昨晩、木の花ファミリーのみんなで「風の谷のナウシカ」を観ました。何度観ても感動する作品で、常に周りの人や世界のことを思い行動し続けるナウシカの姿に心を打たれました。

例えば、風の谷を攻めたトルメキア兵に、ナウシカの父親ジルが殺された時、ナウシカは怒りに任せて、トルメキア兵数名を殺してしまいます。ユパの制止により、この行動は止まりますが、その後、ナウシカは風の谷の人々へ争わないようと自重を促します。そして、この時に生じた、自分の暴力性を見詰めていきます。父親を殺されたことで怒りの感情が沸いて来た時、その感情を正当化するのではなく、そこから生じた闇(暴力性)を見詰めていくのです。

感情を通して自分を見詰め自分を知っていく。でも、行動や判断は全体を客観的に眺めて行っていく。その姿勢は見本だなと思いました。

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ところで、年末ということもあり、昨日は書類の整理をしていました。その時、6年前に自分が将来のヴィジョンを書いた紙が出て来ました。そこにはテーマ(目標)として、「に自分を使ってもらう」と書いてありました。天の存在をありありと感じ、天に意識を向け始めたのは最近のことなので、6年前に「天」という言葉を使っていたことにすこし驚きました。ですが、よく見てみると、その頃と今では、天に対する意識が全然違っているのです。

「天に自分を使ってもらう」と書いた時、僕はそのために自分を空っぽにしておこうと心掛けました。自分の中がいっぱいだと天からのメッセージが入ってくるスペースがなくなってしまいます。スペースを保つことが大切でそのために自分を空っぽにしておこうと思っていたのです。ですが、今は、天の存在を感じて、天に心を向けています。

太陽に呼ばれた気がして撮った写真です。


  天に自分を使ってもらう。

  天の存在を感じて、天に心を向ける。



同じように聞こえるかもしれませんが、この2つの態度は全然違っているのです。「天に自分を使ってもらう」と言う時、意識の中には「自分」が入っているのです。関心が天よりも自分のあり方、自分の状態にあります。そして、受け身の態度でもあります。メッセージが降りてくるのをただ待っているのですから。

一方、「天に心を向ける」時は、関心は天の存在にあります。自分に対する意識は、天の存在の前では弱まっていきます。ただ、天の心を感じて、それを表現出来ればよいのです。そして、これは能動的な態度であり、自分から天の意向を感じようとしています。天と共に世界を創っていこうとしているのです。

自分がどんな人間か?そして、自分はどんな状態か?

恵みいただきます」ではトナカイになっていました。
これらのことは現象が教えてくれます。現象を受け止め、そこから学ぶ。それが自分を感じることであり、自分を知ることなのだと思います。自分はこれこれこういう人間で・・・・なんてことを頭で考える必要はないのです。その思考は、自分に限界を設定することに繋がります。自己概念が固定化してしまいます。自分を知る際に思考はあまり大切ではありません。目の前の現象をいただき真剣に向き合うことが大切なのです。

時代は常に変化しています。天に心を向けて心を開いていれば、世界が僕を変えてくれるのです。それがどんな姿なのか?どんな形なのか?は天に委ねていればよいのだと思います。

世界は僕をどんな姿に変えようとしているのか?

それを感じて実践する方が、自分の姿を自分で思い描くよりはるかにわくわくします。そして、そこから生まれる感情を通して自分を知ることも出来ます。

天を感じて行動し、感情を通して自分を知る。

ナウシカもきっとそんなふうに生きているのだと思います。「自分がどんな人間か?」なんてことは考えず、流れを感じて、必要な行動をしています。そして、それがナウシカという人間を創っているのです。

ナウシカに行動と変化を促す世界。それは、巨大産業文明が崩壊し、土が汚染され、猛毒の瘴気(しょうき)を放つ「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に覆われ、巨大な虫たちに人類が脅かされる世界です。その中でナウシカは虫たちと心を通わせ、世界を浄化する「腐海(ふかい)」 の謎を知っていきます。その世界観に僕たちはわくわくしているのではないでしょうか?

今、僕たちが暮らす世界も、背後に流れる大いなる存在に心を向ける時、環境破壊や食料問題、紛争や経済格差、紛争や戦争に想いを馳せる時、同じぐらい大きな世界観を描くことが出来ます。世界に心を開くことで、世界と共に変化することでわくわくすることが出来るです。

だから僕は木の花ファミリーのみんなと一緒にそんなふうに生きていくのです。


1 件のコメント:

  1. なかのん、昨日ナウシカを観ながら私は天に意識を向けていました。すると、これを観ているみんなの意識が世界、宇宙全てを創っているのだということが実感できました。だから何をしても愛、善、調和の意識を持つことが大切なのだと思ったのです。みんなの様子を感じながら、そして同時にナウシカのストーリー展開を観ながら、そんなことを思っていました。ナウシカの怒りのところでは、そういいう感情が湧くのは当然なのだ、けれどそれをどう捉えて活かしていくかは個人の自由に委ねられているのですよね。なかのんとのリンクを感じ、こうして一つになっていくのだと思いました。

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