「命には囚われない」という悟り(2)

昨晩は「クラウドアトラス」という映画を観ました。この映画は公式ホームページでは以下のように紹介されています。

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主人公は、6つの時代と場所で、6つの人生を生きる男。その人生は悪人で始まるが、様々な数奇な経験を経て、ついには世界を救うまでに魂が成長していく男の物語だ。

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そして、この映画を少し前に観たいさどんは以下のように語っています。

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あれは「猿の惑星」のようなストーリーで、人類が地球にとって、いわば悪の存在だ。最終的には人類を破滅させるようなストーリーで、だから他の星へ行って暮らしているという結末だった。あの映画ではそのような人類の悪説が語られていて、実際に今、アメリカの姿勢にしても、日本の姿勢にしても、北朝鮮の姿勢にしても、中国の姿勢にしても、ロシアの姿勢にしても、どこをとっても、地球にとって悪だ。それぞれが自己主張していて、地球に優しい波動を出すことがない。結局、アフリカでも自然が破壊され、自然に還ることを忘れている。

そこで今、必要なことは、地球に優しい生き方だ。エコビレッジなどといったものは、結局人間にとって都合のよい生き方だ。だから最終的に、人間には「命には囚われない」という悟りが必要だ。

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映画の中の未来。地球は汚染され住むことが出来なくなって主人公は宇宙に救難信号を発します。その結果、他の惑星で暮らしているのですが、公式ページでは、それを「世界を救う」と表現し、いさどんは「人類が地球にとって、悪の存在」と表現しています。立つ位置によって見える景色は異なっていきます。

この映画で印象に残った言葉として、「際限のない欲望が文明を滅ぼした」というニュアンスの言葉がありました。人類は自らの欲望を超えていく必要がある。そういうメッセージとして受け取りました。ですが、公式ホームページで、「世界を救うまでに魂が成長した男」と紹介されている主人公は、肉親を奪ったものへの憎しみという私情に負けてお告げを破りました。主人公は欲望を超えていません。だからこそ地球を救うことが出来ず他の星に行くことになったのではないかと思えます。同じ心が残っていたら、きっとその星でも同じことが繰り返されてしまいます。

昨晩も映画を観たいさどんは以下のようなことを語りました。

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人が健全を求める時、みんな自分の位置から健全を求めます。でも、その健全は他の位置から求める健全とは異なるものです。それぞれが自分の位置から健全を求める結果、分かり合えず対立や分断に繋がっていきます。自分を離れた時、すべてを理解する視点に立つことが出来ます。今、人類に求められていることはその位置に立つことです。

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映画の中では、6つの時代、どの時代でも戦っていて、観ていて痛々しかったです。主人公は、真実、真理を求めて行動しているのですが、争いの延長に平和が実現するとは思えません。人はヒーローを求めるものですが、ヒーローが生まれるためには必ず悪が必要となります。自分がいい側に立って世の中を良くしようとする。その心がそのまま世の中に悪を生み出していきます。ヒーローと悪は一対となり、争いを生み出していくのです。だから、自分の中にあるヒーローを求める心を超えていく必要があります。ヒーローも悪もなく、そのままでみんなが主役になる、そんな世界を生み出していくこと、それが平和への道だと思うのです。

僕ら木の花ファミリーは自然界をモデルにした暮らし心掛けています。自然界にはヒーローも悪もありません。個性豊かな生き物たちがそれぞれ生かし合いながら豊かな世界を表現しています。「個」としての感情や欲望、命に囚われず、「宇宙」としての自分に目覚め、繋がりの中で自分を生かしていく。みんながそんなふうに暮らした時、きっとこの世界に菩薩の里、ロータスランドが実現します。僕らはみんなでそんな世界を目指しているのです。




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