時の遊牧民から時代人へ


「時代の遊牧民」

遊牧民が季節の移り変わりによって適切な場所に移動していくように、
僕らは時代の流れを読んで、それを楽しんでいくのです。

すべては時代が生み出しています。

例えば、先に紹介したデカルトは、
自然から魂を抜き機械にように見なす冷たい思考を生み出しました。

この冷たい思考、実は熱い情熱から生まれています。

デカルトは夢で新しい学問を打ち立てる啓示をうけます。
その夢の内容は圧倒的で強烈な印象をデカルトに与えます。
そして、新しい学問の構築に情熱を捧げ、「我思う」の思想が生まれたのです。

時代がデカルトを通して近代科学の基礎を生み出した。
そんなふうに思えませんか?

そして今、時代は変化の時を迎えています。
それは星の動きや歴史の周期が教えてくれています。




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時の遊牧民、これは2年前の10月、モンゴルから来たムルンくんと交流する中でいさどんの中から湧いてきた言葉です。そして、僕はその言葉を聴いて上記の文章を書きました。この言葉はその1年後、時代人、時代主義という言葉に発展していきます。以下、いさどんブログ「わたしたちは時代人(じだいびと)です」からの言葉です。

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わたしたちは、「時代人」です。つまり、時間という共通した乗り物に乗って旅する旅人です。この時間という乗り物には地球も乗っています。この世界に存在するものはすべて、時間に乗って旅しています。そして物理的にも、地球は宇宙を旅しているのです。

なぜ、時間は進んでいくのでしょうか。それは、一秒、一分、一時間、一日、一年と人間が時間の基準をつくり、時間を認識しているからです。それは人間社会だけの話のようですが、実はこの世界はサイクルのもとに成り立っています。そのサイクルは、一秒、一分、一時間、一日、一年と人間が便宜上区切っただけではありません。一日は地球の一自転であり、一年は地球の一公転です。春・夏・秋・冬の四季のサイクルの中で植物は芽吹き、栄え、種を残し、しばらく冬眠した後、また春に芽吹いてきます。その繰り返しによって時間が刻まれていくのです。ですから、これは人間がつくったものではありません。そして、人間以外のそういった仕組みを認識しないものもすべて、そのサイクルの中にあるのです。

その大いなるサイクルの中で今、わたしたちは歴史的な転換期を迎えています。皆さんもそのような時代の移り変わりに気付き始めているからこそ、今、このメッセージに出会っているのでしょう。地球環境や世界情勢は今、混乱の極みを迎えています。しかし、時代は常に未来へ向かって進み続けていますから、この混乱もいずれ収まり、この延長線上に世界が進み続けていくことはないでしょう。それは、目先のことや自らの欲望におぼれず、ひとつの物語として時代を読み解いていくことができれば、今の延長にある流れがいずれ行き詰まることは明らかなことが観えてきます。その証として、今、世界中では人類史上稀に見る危機を迎え、わたしたちが自らの姿勢を転換する必要があることを時代が教えてくれています。

そこで、わたしたちはこれからの時代をどのように生きていくべきなのでしょうか。

「時代が生命であり、時代が意志を持って、時代を紡いでいる。」

21世紀は「時代主義」の始まりです。「時代主義」を生きる人々は、自らの願望に翻弄されることなく、世界を自由自在に生きることができる宇宙の旅人(時代人)です。

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地球や宇宙が常に変化変容し進化し続けるように、真理も常に進化し続けます。真理は固定したものではなく実践の中で集い語り合う中からその都度生み出されていくものです。昨晩いさどんは、以下のように言葉を語りました。

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今、世界は混乱の極みにありますが、それは人々の日常から生み出されたものです。だから何よりもまず自らの日常を正していくことが大切なのです。

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多くの人が現状に問題を感じています。それは自らの外に問題を見出している状態です。そして一部の人は、世界をなんとかしようと外に働きかけますが、それが有効な動きへと繋がることはなかなかありません。それは問題を生み出している大本、自らの日常の暮らしにメスが入っていないためなのだと思います。だからそのことを心掛けることが何よりも大切です。加えて、問題ごとの奥には現状に問題を感じながらも何もしない大勢の人々がいます。

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先日、衆議院選挙がありましたが、投票率は53.6%でした。約半数の人は投票していません。安倍政権の支持率は40%前後、そして自民党の支持率は30%台、単独で過半数を取るような数字ではありません。それでも自民党が過半数を大きく上回るのは、支持しない人々が選挙にいかないからです。それらの人々は現状に問題を感じています。ですが、自らの想いを託す政党が見つからず何もしないことを選んでいます。その結果、自らが望まない現状を肯定していくのです。

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いさどんはこんなふうに語りましたが、多くの人が肯定することが出来ない政治をそのまま許しています。そんな人々はきっと自らの日常も誇りを持って肯定することが出来ないのではないでしょうか。自らの日常、人生を誇りを持って肯定出来るものにしていくこと。その延長に政治に対する姿勢も生まれていきます。それは自分の欲得のままに動くことでは得ることのできない誇りです。自分を離れて客観的視点に立ってその時その場で相応しい行動を常に選ぶことによって初めて生まれる誇りです。まずは自分一人分、そんな誇りを持って日常を送っていこうと思っています。

真理は常に実践の中で進化し続けます。つまりそこから常に新しい真理が生まれるような日常を送ることが大切なのです。それは宇宙の流れ、時代と共に生きる生き方です。最後にまたいさどんブログ「わたしたちは時代人(じだいびと)です」からの言葉を引用して終わりますね。

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この世界は一体です。すべてのものが時代と共に一体となって動いています。それが宇宙の実相です。そのような意識レベルを有した者が地球上に現れたならば、その響きがこの世界に放たれ、それに共鳴した者たちの行動が少しずつこの世界を変えていきます。そしてさらにそれに共鳴した者が行動することによって、その響きがこの世界に放たれていく――、その連鎖が時代を動かしていきます。その響きがこの世界の混乱を鎮め、人類の営みによって傷つけられてきた地球を包み込み、地球を本来の美しい星へといざなっていくのです。

一人ひとりの目覚めがウエーブとなって連鎖し、地球上を巡っていきます。そこには、音もなく、力もいりません。それは、時が刻まれていくときに、時の音がわたしたちの耳には聞こえないのと同じです。地球が自転し公転するときに、その音が聞こえないのと同じことなのです。ですから、時代が動くときに、その音はわたしたちには聞こえないのです。耳をすませてその音を感じてみてください。そのような人類の目覚めの動きが今、地球上に始まっているのです。

今こそ、わたしたちは自らを自我の枠から解き放ち、この無限なる宇宙の中で自由自在に生きる時が来たのです。わたしたちの中から願望や野心が消えた時、宇宙の真理が湧いてくるようになります。そして、人類が誕生した目的にのっとった最もふさわしいポジションにわたしたちは立てるのです。そういった真理に目覚め悟った者は、時代を読み、流れを感じ、今を生きる「時代人」となるのです。

それが、21世紀初頭にあたり、時代がわたしたち人類に伝えているメッセージです。

10月18日の富士山、こんな雲を見るとムルンくんを思い出します。




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