何ももらっていなくても

昨日の朝起きた時、「何ももらっていなくても」という言葉が浮かんできました。この言葉は僕の中で、2年前の2月にいさどんが語った言葉と結びついています。それはこんな言葉です。

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生きていることが天の意志であり、計らいであるとしたら、ある程度地上を生きる者の事情も加味して計らってもらわないと、天の計らいを意識して生きる者にとっては、生きることが人によっては辛いことばかりになってしまうことがある。そして、歩みが遅れる。だからこそ、少しは天に向かってありがたいと思えるように、その計らいを感じられるようにしていただかないと、と思っていた。そうしたら、それに対する答えが降りてきた。

天に計らいをしていただかないといけない、という自分の心の中に、困ったことが起きたという、ある意味緊張と言うのか、心の筋肉が張っている状態があった。そうしたら、ふぁーっと、それに対する回答が返ってきた。それを何と表現したらいいのだろう・・・・水鉄砲からぴゅーっと水が発射されたような感じのものが何本も降りてきて、それは霧のようなものだけど水ではなく、虹のようでもあって、光でもない。それはいったい何だろうと探っていくと ――――― 響き。

カタカムナでいう潜象界から「カ」がヒフミヨイと進み、マワリテメクルで現象化の自転公転の動きが起き、そしてムナヤコトでアマ界に至り現象化してみこと(命)になって出て来るでしょう。アマ界から現象化して出てくる時に、最初は響きとして出て来る。その響きが、現象界の水のようにちりちりちり・・・と破線のような感じで、いくつもいくつも平行にしゅーっと降りて来る。そういう景色が、返事として返ってきた。

それで、わかったぞ、と思った。そして今、それを伝えようと思い、その前段となる自分が天に向けた想いを語り始めた。配慮をしていただかないと、ことが起きることばかりを受けていては、人間は道を信じていただくことを忘れがちになります。それは困ったことが起きましたという感じで心の筋肉が緊張している状態であり、そういうふうになると道が遅れます、と。僕がそう意識を向けたことに対して、ちりちりちり・・・といくつも降りてきたものは、その緊張をふーっと取ってくれた。

緊張をふーっと取られて、その瞬間に「回答が返ってきた」と思った。ところが、こちらが天に向けた想いを説明して、さてその回答を言葉にして語ろうと思ったら、言葉は何も出てこない。ただ緊張だけを取ってくれた。

それをあえて言葉にするならば ―――――
最初に思っていたのは、「私は天の意志をいただいて生きる者ですから、どんなことでもいただきます」という心。それは、いつも自分の中にベースとして持っている心。だからこの道を歩んできた。けれどもあまりにもこういったことが起きると、人間が苦痛を感じて道を歩むことが遅れます、という言葉を上へ伝えたことに対して、もともと持っていた心へ戻りなさい、という意味で、緊張をさーっと取ってもらった。

その時に、なぜ人の道が遅れるのかというイメージがあった。滞りが起きる時、自分が一人でそれを受け取るならば、天意だから何でも受け取りますという心はある。けれども、例えば自分がこの人だったら、と考える。人のことを想うと、みんなはそれぞれに目いっぱいになるから、それでその者たちの道が遅れます、ということを僕は思った。

けれどもそこを解き放つのが、それを束ねてみんなを道へ進ませる自分の役割であり、一人ひとりの滞りを正すのも自分の役割だと思っている。だからそう考えた。
それはある意味、現世的には人に対する想いやりでもある。もう一つの奥にあるのは、私の道が楽になりますように、ということ。もう面倒くさく煩わしいから。僕の心の動きを観ると、人の道に滞りがないようにと想うのも、ある意味その背景に「私が楽になるように」という想いがあるとしたら、僕のベースにある「何でもいただきます」という心と、それに十分成り切っていないギャップの心があるということを示している。

それに対して、「ギャップがあって未熟だぞ」という指摘はまったくされない。ただ無言で、響きを持って、その緊張だけをほぐしてもらえた。それをある意味意志として返してもらったのだと思い、それを言葉にしようとしたら何も出てこなかった。

このメッセージを別の解釈をすると、何も答えはない。もしも負荷がかかったならば何も考えずに負荷の状態を解き放てばよい、ということ。それはよく僕が言っていること。ダメだと思ったならやめればいい。ダメだと思うということは、気付いたということなのだから。ダメだと思わなければ、進めばいい。それが滞りの種であれば、滞りが起きるだろうから。そして滞りが起きたら、それ以上進めるのをやめればいい。

先案じをして取り越し苦労せずに、今を生きるということだよ。そう。誰よりも真剣に生きているのだから。誰よりも道にふさわしい歩みをしているのだから。迷うことは何もない。

今言葉を語ったのは、頭を回したのではなく、中空にある絵を観て語った。頭を使ったとしたら、その絵から受け取れるものを言葉にしただけ。

僕も頑固者だな。誰と比べて頑固者かというと、出口王仁三郎聖師。彼は警察に捕まり牢獄に入れられて、そこで尋問を受けた。その時に、自分の姿勢を曲げずに、尋問をするものに道を説いて聞かせた。そのくらい頑固者だよ。
その時の精神は、今の自分の状態と一緒だと思う。僕は監獄には入れられていないし、状況は違っても、ものごとに動じて道を踏み外すことはない。

ただ、これは万人の道。人として地上に降りてきて目指すべき、万人の道。そのことをわかるものは、この時代の変わり目を迎えても、まだまだ少ない。
ただ、出口王仁三郎聖師の時代とは違い、切り替えの時がもう来てしまったから、時期にその証が現象化されるということでは、希望のある時代だ。彼はその夜明けを見ないで終わったのだから。僕は土台を生きるとしても、夜明けを見て終われるんだよ。子どもたちは、その夜明けの向こうを創っていく子どもたちだ。

ありがとうございます。

何ももらってはいないのに、ありがとうございます。

ただ今があるだけなのに、ありがとうございます。

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僕がこういう言葉をこんなふうに思い出すのは、僕が弱く未熟だから。僕の未熟が揺るぎない心を求めているからです。いろいろ経験してこの道を歩む意志は強く確かなものとなっています。だから僕の中の弱さがなくなったかと言ったら、そんなことはありません。自我を持つ僕は日々の出来事に一喜一憂し、揺れ動きます。だけれども僕は強くなったとも思っています。その強さとは何かと言ったら、いつでもすぐに揺るぎのない心と繋がれることです。揺るぎのない心を支えに僕は日々揺らいでいるのです。

自分の自我の弱さや未熟さが僕を謙虚にしてくれます。そしてそれは他者の未熟を理解する助けともなります。だからこの弱さや未熟さはなくなる必要がないのです。その奥にある揺るぎのない心をいつも感じていたら、すべての出来事は祝福となっていきます。

揺らぎと揺るぎのない心。

両方を生きることで僕の幅は広がっていきます。

上記の文章で天がいさどんに対してしたことはただ緊張を解いただけ。それだけでいさどんは元の「すべてをいただく心」に戻りました。天に心を向ければ、いつでも緊張はリセットされ、再スタートをすることが出来るのです。それは揺るぎのない真実です。だからいつでもどこでも

何ももらってはいないのに、ありがとうございます。

ただ今があるだけなのに、ありがとうございます。

という心となれるのです。

そして、同時に思い出したのは、堕天使ルシフェルの存在です。地獄でサタンとなったルシフェルについては以下のように書いている本があります。

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私達が悪魔と呼ぶサタン、ベルゼブルこそが、身の毛もよだつような分の悪い役割を自ら担い、人間の心に生ずるありとあらゆる悪の部分は、すべて彼のものとして位置づけし、彼の仕業であるということで、人々は自分自身を救ってきたのです。

 ~ 中略 ~ 

「ねえお母さん、天国の扉の鍵はルシエルが持ってるんだって。私たち人間が、この世にはびこる悪というものを本当によくわかるようになるまで天の国の扉は開かずに、みんなその前でウロウロしているらしいよ」


ルシフェルは悪い役割を自ら担いました。なぜそのような存在が必要だったかというと、人々が自分のことを見て来なかったからです。悪とは何かと言ったら、自分の都合を求めてきた人々に排除された存在です。人間は自分の都合を求めていろいろなものを切り捨ててきました。その結果、地球環境は悪化し、社会の分断と孤立が深まっています。その状態は偏りであり均衡を取り戻す必要があります。だから、人々が切り捨てているものが何かを教える存在が必要となるのです。役割としての悪。それは人々の姿を映すことで学びへと導いているのです。

人類はずっと正義の名の元に争ってきました。自分の行為を正当化し、争いを生み出している心の種を見ることはありませんでした。悪は自分の中にあるのにそれを認めずに外を改善しようとしてきたのです。それは自分の都合を求める心です。自分の都合を求めて争いが起き緊張しているのが今の人間社会と言えます。だから天に心を向けてすべてリセットするのです。そして「すべてをいただく心」でみんなが再スタートをすれば、全ての存在と出来事が認められ、今ある問題はすべてなくなっていくでしょう。なぜならいつでもどこでも、

何ももらってはいないのに、ありがとうございます。

ただ今があるだけなのに、ありがとうございます。

という心で生きていけるからです。

ありがとうございます(^-^)



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