広がると同時になくなっていく

ここ最近の大人ミーティングでは、ジイジブログ「今、自らのエリアを超えることが人類に求められている」を共有しています。それはこんな文章で始まります。

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一般的に、人間は生きていると、エリアというものを意識している。つまり、自らの存在が許容範囲の中に入っていることを認められるために、その自らの存在が許容範囲の中にあるような関係を探している。そして、人は誰でもそれをその人流に一生懸命やっているものである。そこで、一生懸命やっているのに事が成らないと、「なぜ、こんなに努力しているのにそれがならないのか」と考えるようになる。しかし、そのエリアという枠の中で生きている限り、努力は自らの枠の中にあるから、その人間性が高まることはない。ところが、本人にしてみれば、一生懸命であり、努力しているつもりなのだ。自らの枠の範疇を超えないで新しい景色には出会えないのだから、当然のことなのだ。それが人間の精神状態の限界をつくっているエリアなのだ。

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僕らはよく「人間性を高める」という表現を使っていますが、自らの枠の中で努力をしていても人間性は高まりません。上記の文章はそのことを明確に表現しています。

例えば、「優しくなろう」とか「真面目に生きよう」とか、そんなふうに思い努力をしたとします。その心掛けは大切なものではありますが、その努力が自らの思考、枠の中でのものだったならば、真の意味で人間性が高まることはないのです。自らの枠の中で努力をしても、自分視点の優しさを提供するだけであり、自分の理解を超えたものに出会ったら、その優しさは有難迷惑となっていくかもしれません。ですが、人には中々その事実が見えないものです。それは人が許容範囲というエリアに縛られているからでしょう。

例えば、人類は長年、平和を願い努力をして来ましたが、そこから争いが生まれてきた現実があります。これも自らの枠の中での努力の結果と言えます。世界は人々の想像を超えた存在です。それなのに許容範囲という枠を持つことで異なるものを排除します。許容範囲を超えることではじめて人々は分かり合い調和が生まれます。

人間性は自分の枠を超えていくことで高まりそれが世界に調和をもたらすのです。

上記の言葉に続いてジイジは以下のように語ります。

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自分がエリアを超え、「いただきます」の精神でものを観るようになると、その自分の許容範囲以外のものが観えてきて、出来事を判断するようになってくる。それで、人は相手が新しいと思うのだが、実は、自分が新しいのだ。対象を常に調整するものと決めていると、自分の解釈の範疇で理解しようとするのだが、調整すべきは自分自身である。自分自身を調整すれば、そこで観える景色は必ず変わる。ところが、自分自身を調整せずに、対象を調整しようと画策していると、「観える景色をいつも同じでありたい」とする考えのもとに、エリアの中にいることになる。

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出会う出来事をそのままいただくことで自分自身を調整していく。そのことにより人間性は高まり観える景色も変わっていくのです。

ところで、知識(ちしき)と知恵(ちえ)という言葉があります。

識別して知ると書いて知識、恵みを知ると書いて知恵となります。

この二つの言葉が共通して持つ「チ」はカタカムナでは、維持しているもの。持続を支えるもの。そして、「シ」は示し、「キ」はトコロ軸における発生の思念。物質や生命の始まり。ということは、知識とは、それぞれの生命や物質の始まりを識別するものなのですが、それだけだとそこで固定してしまうのです。そして、知恵の「エ」は笑み。ゑみわれる。実が熟して裂けること。目に見える形で増えて2つになる思念で、これは陰と陽、相反する2つのものからなるこの世界が、その本質に基づいて発展し続ける姿そのものです。

知識は世界を固定します。固定された世界を目の前にして人は世界を変えようとするのですが、それは自分の範疇の中であり、人は同じ出来事の繰り返しに出会います。

知恵は動きの中にあります。相反するものが生み出すダイナミックな動きをいただくことで広がっていくもの。それが知恵であり、知恵により人間性は高まっていきます。生きることは恵みであり、恵みとは悟り。悟りは差取り。差がなくなって一つになっていく。一つになると自分がなくなります。相反するものが生み出すダイナミックを感じそれを生き抜くと共に自分がなくなっていく。それが知恵であり、広がると同時になくなっていくのです。

7月13日11時49分、蟹座の新月を迎えました。今、ちょうど太陽から見て地球と冥王星は同じ角度にあって、太陽-月-地球-冥王星 とほぼ一直線になっています。新月はリセットであり始まりのトキ、そして冥王星は究極の真理。だから僕は今、この宇宙の実相に向けて自分をリセットし、この世界の究極の真理へ向けて自分を解き放ちます。

広がると同時になくなっていく。

僕はそんなふうに生きています。

7月13日の富士山と朝日です。


1 件のコメント:

  1. なるほど。。。深いですね!勉強になりました!

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