出来事に解体され出来事に生み出される(2)

ここ最近、プラスチックゴミに関するニュースが目につくようになりました。ここでそのうちの2つを簡単に紹介してみようと思います。まずは、〈プラスチック危機〉海流入、50年までに魚の総重量超え?という記事。これは、以下のような内容となっています。

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安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えましたが、それが今、大量のごみとなって人々の生活を脅かしています。

インドの首都ニューデリー、不法移民の多い貧困地域タイムール・ナガル地区になる川は、元々は水路だったが、今はビニール袋やストローなどが人の背丈ほども積みあがっています。このごみは雨季になると水に押され、ガンジス川を通ってインド洋へと流れ込みます。

スペイン南東部の岬に打ちあがったマッコウクジラの体内からは29キロものごみが取り出されたが、それは主にプラスチックで、その中には北アフリカで使われるアラビア語で書かれてレジ袋も含まれていました。

今、世界の沿岸部から海に流出するプラスチックは毎年480万~1270万トンと推定され、陸上で適切に処理されなかったごみが主に河川を通じて流れ込み、中国やインドネシア、フィリピン、ベトナムが最大の発生場所になっています(これらの国はごみの輸入国、世界のごみ捨て場と言えます)。

現状のレベルで海へのプラスチックの流入が続いたら、2050年には海のプラスチックごみの重量が魚の総重量を超えると警告されています。

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次の記事は、「世界最大のごみ捨て場」中国の終焉ー日本のプラスチックごみはどこへいくという記事。これは以下のような内容です。

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多くの先進国は長年、環境保護というきれいごとを言いながら、プラスチックごみを途上国へ輸出してきました。その最大の輸出先が中国だったのですが、その中国がごみの受け入れを禁止する方針を打ち出しました。それは中国のゴミ捨て場としてのキャパシティが限界に近づいている証ともいえます。今、べトナムやタイなどがごみを受け入れていますが、それらの国のキャパシティも近く限界に達すると思われます。そのような動きに合わせて各国でプラスチックごみ削減の動きが進んでいます。例えば、スターバックスは全世界の店舗でプラスチック製ストローの使用をやめると発表し、オーストラリアではスーパーなどでプラスチックのレジ袋が廃止されました。このような動きがある中、日本のプラスチックごみに対する意識はとても低い状況にあります。

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世界のプラスチックごみが途上国に集まり、途上国の川から世界中の海洋へと流れていく。そのような流れが出来上がることで、地上にはプラスチックゴミの捨て場がなくなりつつあり、海洋にも大量のプラスチックごみが流出し続けています。

プラスチックは当初、人類に夢をもたらしました。それが今は大量のごみを生み出しています。その姿は核のごみを生み出している原子力の姿と重なります。利便性を追い求めた人類は大量のごみを生み出すことで自らの生活空間を汚染し続けているのです。

ごみということで思い出すのが「あなたの隣もごみマンション!?現役世代に広がる”孤立”」という番組です。この番組を見た後、僕は以下のような文章を書いています。

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この世界に表されることはすべて人間性の表れです。心の中にゴミがあるからこそ「ごみマンション」がその姿を表してくれているのです。そして、今日の大人ミーティングであらためて心に残った言葉は、「自然界にはごみはない」という言葉です。なぜ自然界にごみがないのかと言ったら、すべてが繋がり循環し生かされているからで、人間の世界にごみがあるのは、分断が進むことによって生かされず無駄になるものが発生しているからです。それは心の中も同様で人との繋がりがないまま自分の想いに浸っていると、無駄な思考や感情がたくさん発生し、それが心の中のゴミとなっていくのです。

「自分が・・・」という意識や「自分の・・・」という意識が強まることでこの世界に分断を広げてきましたが、その分断は一人ひとりの内面にも起きていて、自分の嫌な部分、受け入れたくない部分は心のゴミとなり、人生のトラブルとなって表れます。

ごみマンションは今の社会、そして一人ひとりの心を表しています。だからごみマンションの解決に一番大切なのは自分自身と向き合うことなのです。




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生かされず無駄になっているものがごみとなるのですが、もう一つの特徴として「分解されない」ということがあると思います。プラスチックも分解して土に還るならば、それは循環の中で生かされるのですが、そのままの形を留めるところに問題があります。これも心の表れと考えるならば、人々の心の中に凝り固まって分解されないものがあるからプラスチックごみが溢れているということも言えると思います。

先進国はプラスチックごみという都合の悪いものを途上国に押し付けてきました。そして、途上国の人々は目の前の利益を求めて、環境悪化には目をつぶります。

「食べていくのに精いっぱい。環境のことなんて気にしていられない」

これは、ごみの山からペットボトルを探している不法移民が語った言葉ですが、先進国にも当てはまる態度と言えます。それぞれ自分の立場の視点に凝り固まり、目の前の見える世界に利己的に反応しています。

今、必要なのは凝り固まった視点を解体していくことにあるのだと思います。ということで、「出来事に解体され出来事に生み出される」から文章を引用します。

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大気汚染や海洋汚染、戦争や紛争、政治の腐敗、経済格差や貧困や飢餓。

今の汚れを生み出しているのは今までの人類一人ひとりの歩みです。変遷を見ることでトキの差を取り、今この瞬間で過去を浄化していく必要があります。起きた出来事は変わりませんが、その意味付けを変えることは出来ます。泥は、土足で入ることで建物を汚すものともなりますが、美しい蓮の花を咲かす土台ともなります。泥は、状況次第でいろいろな影響を与えるものとなります。同じように、今この瞬間に過去が与える影響も、意味付け次第でいろいろなものに変化していくものなのです。

今、星々からのメッセージはそぎ落としです。自らの秤をなしにし、「ない」から「絶対有」へと至る道を辿り続ける必要があります。それは出会う出来事に向けて常に自分を解体していくことなのだと感じています。出来事に心の開き自分を解体し自分をなしにしていく。そうすると出来事が新しい自分を生み出してくれます。その繰り返しの中で余分なものはそぎ落とされていきます。そしてそれは過去にも至り、過去の意味付けも余分なものはそぎ落とされ今この瞬間に活かされるようになっていくことでしょう。

出来事に解体され出来事に生み出される

僕はこれからそんなふうに宇宙の流れを感じながら生きます(^-^)


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大量のプラスチックごみ。その事実と向き合うことで今までの自分の思考、自分のあり方を解体し、その出来事に沿っていくこと。そのトキ、繫がりの中から新しい自分が生み出され、それが新しい世界を創っていくのだと思います。それは自らが意図して生み出すものでなく、宇宙の意図に沿うことで、出来事から宇宙の意図を知っていく生き方です。

蓮池の写真です。カエルさんがいます。

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