経済格差と経済成長、そしてIPCC第5次評価報告書とCOP20

12月8日、経済協力開発機構(OECD)は、経済格差が経済成長を阻害するという見解を示しました。(THE WALL STREET JOURNAL参照)格差の拡大が貧困家庭の子どもの教育機会を奪い、社会的流動性が低下し、技能開発が阻害され、経済成長に影響を及ぼすようです。富裕層への税負担を増加し、所得再配分機能することが経済成長を助け、教育の機会均等を保障することにも繋がると報告されています。経済成長の是非はおいておくとして、この報告は、富をみんなで分け合うことで、社会的流動性が進み、人々の教育レベルを押し上げ、技術開発も進むことが示唆されています。そして、このことは国ごとの経済だけでなく世界全体の経済にも共通するのではないのでしょうか?

12月1日から14日まで、南米ペルーの首都リマで開かれた国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)が開催されました。これは、2020年以降の地球温暖化に対する国際ルールを決めるための交渉で、来年パリで開かれるCOP21にて最終合意がなされる予定です。京都議定書では、先進国のみに温室効果ガスの削減を義務づけていたが、今回の合意では、先進国のみではなく途上国を含めたすべての国に削減義務を求めることになりました。ただ数値目標は自主的に定めるものとなっており、各国が掲げている目標は、現状では低めに設定されています。国連環境計画(UNEP)は、このままの数値では温暖化被害の深刻化を回避することは困難と報告しています。(毎日新聞記事を参照)そこで、それぞれの目標の妥当性を各国が相互に検証する方法を導入することが提案されていますが、それは通りませんでした。そのため今回の合意は実効性が乏しいものとなっています。(中国新聞の記事も参照して下さい)


OECDの報告は、経済成長を前提としていますが、IPCC第5次評価報告書を踏まえるとこれからも経済成長を求めることは現実的ではありません。定常化社会などのコンセプトが重要になります(「持続可能な福祉社会」参照)。有限な富をいかに効率的に分配し活用するかが重要になります。その際、OECDによる上記の報告は示唆に富みます。そして、それを世界全体で考えたら、先進国は、途上国の温室効果ガス削減を支援するだけでなく、その費用を負担することも検討したらよいと思います。現在の温暖化の原因は主に先進国のよる温室効果ガスにあります。ですが、その被害が深刻なのは途上国です。太平洋の島々やバングラディッシュでは、国土が水没し移住を余儀なくされる気候変動難民が出ることが想定されています。人道的観点から考えて当然、先進国はこれらの国々を支援するべきなのではないでしょうか?

各国が自国の経済的利益を優先してしまっている現状ですが、みんなで富を分け合う気持ちになれば、会議での交渉も進みきっと有効な解決策が生まれることでしょう。

木の花ファミリーの暮らしはそんな未来を先取りしています。木の花ファミリーでは富を分け合い一つの経済を築いていますが、そこで暮らすことで確信したことは、その経済を実現しているのは心磨きであり、木の花ファミリーでは日々の出来事から自らの心を見つめる作業を各自がしているのです。もしあなたが「優れた人はそれだけ経済的な豊かさを享受するのが当然」と思ったとします。そんなふうに思っていたとしたら、分かち合いの精神からは遠くなります。必要なものが必要な時に手に入るならば、それ以上のものは必要ないはずです。経済的豊かさを人と比べる必要もありません。そんな気持ちを持ってみんなで社会を創っていく時、富の再配分も有効に機能し始めるのだと思います。

今の経済は、今生きている人々の心が創っています。今、経済格差は拡大し、人々の関心が景気に集まっています。そのあり方からそれぞれの人が自らの心を振り返ることが大切だと思います。それを通して、人々、そして社会が変化し幸せな未来が訪れるのではないでしょうか?みんなが助け合って笑いあって暮らす社会に向けて、世界中の人々で心の振り返りが出来たらいいなと思っています。

これを読んだ方が一緒に心磨きをしていってくれたら嬉しいです(^-^)

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心磨きがしたい!でも、心磨きの方法が分からないという方へ 
 
木の花ファミリーでは以下のイベントが企画されています。是非、ご参加ください。そして、一緒にわくわくする未来を創っていきましょう!

2014年12月23日(火)  出張木の花塾@船橋「すべては響き~宇宙視点の性」
2015年1月10日(土)~1月12日(月)  地球の未来を真剣に語り合う「大人サミット」
2015年1月31日(土)   第3回「富士浅間木の花祭り」
2015年2月15日(土)~3月14日(土)  木の花塾「1か月間の真学校」

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みんなでカルタの内容を選んでいます。
ちなみに今、木の花ファミリーではカルト団体・・・ではなくカルタ団体となるべく「木の花カルタを創ろう!」いう企画が立ち上がっています(その経緯についてはまっちゃんBlogを参照して下さい)。そして、昨晩、みんなで内容を検討し、「あ」から「こ」までの言葉を決定していきました。それぞれ木の花ファミリーの暮らし、精神性を現わしている言葉です。以下、その一部を紹介しますね。

あ ・・・ 愛とお米があればいい
い ・・・ いつでもどこでも心のはなし
か ・・・ カタカムナ 響かせ創るみろくの世
け ・・・ 血縁を超えて繋がる家族の絆



カルタの内容を決めるためにみんなが見ている画面です。









世界の中に自分を見る

もしあなたが詩人ならば1枚の紙の中に空に浮かぶ雲が見えるでしょう。

この言葉はティク・ナット・ハンの著作『The Heart of Understanding』~邦題『ティク・ナット・ハンの般若心境(絶版)~の冒頭に一文です。

紙がこの場に存在するためには、製紙工場が必要であり、木が必要です。そして、木が存在するためには、雨や太陽の光が必要で、雨が降るためには、雲が必要です。紙の背後には、原料である木が存在し、それを育てる太陽の光や雨を降らせる雲が存在しているのです。

それだけではありません。紙の原料である木が製紙工場に行くためには木こりが必要です。そして、木こりが存在するためにはその父母が必要で、毎日の食糧も必要です。このように見ていくと、1枚の紙の中にはこの世のすべての存在、歴史が含まれているのです。

それは、人間も同様で、僕たちは宇宙の初めから続いている時代の中で生み出され、すべてを含んで、今ここにいるのです。そして、それは逆も真実で、宇宙のすべての存在の中に自分を見ることも出来るのです。

すべてのものが相互に依存し境界も存在しない。それがこの世界の姿です。

そんなこの世界の中で痛ましい事件が起こりました。12月16日、パキスタンで学校が襲撃され140名以上の犠牲者が出たのです。この事件に対して、世界中から批判の声があがっていて、先日ノーベル平和賞を受賞したマララさん声明を出しています。それらの声には、今回の事件の首謀者、パキスタン・タリバーン運動に対する怒りが含まれており、強く非難しています。事件の悲惨さを思えば、その怒りは当然と言えるでしょう。ですが、パキスタン・タリバーン運動にも彼らの言い分があり、政府が自分たちの家族や女性を狙っているというです(THE HUFFINGTON POSTの記事を参照)。お互いの中に怒りや憎しみがある状態になっていて、このままではそれが連鎖しかねません。

今回の事件に対する怒りは、どこに繋がっていくのでしょうか?もし仮に政府軍がパキスタン・タリバーン運動を壊滅出来たとします。それでこの問題は解決するのでしょうか?僕は解決しないと思います。おそらく新たなテロ組織が生まれ悲劇が繰り返されるのではないでしょうか?本当の解決に至るにはテロを生み出しているこの世界、そして人間の実体を知ることが大切なのです。

先に紹介した本の中で、ティク・ナット・ハンは娼婦について触れています。娼婦を生み出しているのはこの世界であり、娼婦の中に娼婦ではない人々が見えるし、娼婦でない人々の中に娼婦が見えるといいます。それらはInterbeing(相互依存)の関係にあります。
それと同じように、オバマ大統領やマララさんの中にタリバーンが見えるし、タリバーンの中にオバマ大統領やマララさんが見えます。すべてのものは相互依存しているのです。その視点に立った時、本当の意味でのこの問題が解決するのではないでしょうか?

僕は12月16日の大人ミーティングにて、このBLOGの投稿「世界が僕を変える」をみんなにシェアしました。その時、みんなから普段の僕の変化について沢山のコメントが出て盛り上がりました。ですが、この投稿をきっかけに宇宙の話に展開し、みかちゃんいさどんが語りだした時、みんなの反応が鈍くなるということがありました。

身近なことに関心を持つけれども、遠くのものへの関心は薄れる。

それは世界観の狭さの表れで、自分の関心、自分の感情から抜け出せていない証です。この状態ではいくら語り合っても、物事の背後にある大いなる流れに至ることが出来ません。僕らの目指しているのは、自分を超えて大いなる流れに沿うことであり、そこに向けて心を広げていくことです。このことをきっかけにあらためてその大切さを確認し合いました。


2014年2月の花祭りの様子です。
そして今、僕たちは2015年1月31日に開催される富士浅間木の花祭りに向けて練習を重ねています。昨日は、鬼の練習をしていましたが、なかなか上手に舞うことが出来ない子どもがいました。その練習を見ていたいさどんからこんな言葉がありました。(僕の記憶に基づくもので正確ではないかもしれません)

すべての子どもを一律に出そうとしているようだけれども、やはり相応しい子が演目に出るのが良いと思う。出ることが出来ない子はそのことを通して学んでいくものだし、そうやって心が育っていく。なんでも一律出せばよいというものでもない。祭りはとても大事な場であり、真剣な場として創っていきたい。※すべての子どもたちを何らかの演目に入れていました。

表面的に見ると、子ども全員がお祭りに参加することが平等であり良いことのように見えます。ですが、一人一人の子どもの特性、心の動きにまで注意を向けたら、全く違う答えが出てきます。そもそも本当の意味での平等とは、形を整えることではなく、それぞれの存在が相応しい現実を伸び伸びと生きていくことです。(「天然循環法がもたらす本質的平等」も参照して下さい)。固定概念に縛られずに常に本質を見て判断していく必要があります。

一人一人が自分の視点や感情に捕らわれて、表面的に物事を判断し行動していく。それは世界のあらゆる場所で日常的に見られる景色かもしれません。そして、大抵は大きな問題にはならずに済んでいるのでしょう。ですが、そういう姿勢がパキスタンではテロに繋がり、現状を悪化させているのではないでしょうか?そして、それは環境問題や経済格差、貧困や戦争など、その他多くの問題でも共通して言えることではないでしょうか?普段、何気なくしている自分たちの行動が世界全体で見たらどんな影響を与えているか?この視点に立つことが大切です。

木の花ファミリーの暮らしはそこを超える取り組みです。自分を離れ、自他の区別をなくし、大いなる視点から物事を眺め感じていきます。まだまだ未熟な部分もありますが、確実にそこに至ることを目指しています。その時、自分の中に宇宙のすべての存在を感じ、宇宙のすべての場所に自分を感じることが出来る。そして、その感覚が世界に平和をもたらし、テロもなくしていく。僕はそれを信じてこの道を歩んでいます。それはとてもわくわくして楽しい暮らしです。

そんな暮らしの一端に触れたい人にお勧めのイベントがあります。
12月23日に千葉県船橋市で出張木の花塾「すべては響き~宇宙視点の性」が開催されます。
宇宙も含めて、この世のすべては性(陰と陽)から誕生しています。その神秘を学びたい方、是非、ご参加下さい。※詳細はちらです。



世界が僕を変える

一昨日の大人ミーティングの一場面。こんなやり取りがありました。

直観の大切さを確認し、一人一人の想いを繋いで場を創っていこうと言いながらも、いまいち盛り上がらない中、いさどんはこんな風に言いました。

みんなの話しを聴いていてもわくわくしないんだよね。湧き上がる想いが感じられない。想いを繋ぐことも大切だけれども、それ以前に一人一人の湧き上がる想いの方が重要。もっと一人一人から想いが湧き出て来て語りだすとこの場はどんどん活性化していく。

そして昨日は、カタカムナ勉強会の一日目でした。

その中で講師の芳賀さんは、東京大学先端科学技術センター日本財団が企画した「異才発掘プロジェクト」を話題にしました。このプロジェクトは、特定の分野で突き抜けた才能を持ちながら、人付き合いが苦手などの理由で不登校になりがちな小中学生を支援し、その才能を開花させるのが目的です。この異才発掘プロジェクトの第1期生の開講式が10日に行われたのです。(YOMIURI ONLINE参照)

日本の教育システムは、戦後、オールマイティであること、協調性を育てることを大切にして来ましたが、革新的な発想を生み出す環境は作れていません。そんな日本の教育について、芳賀さんは以下のように言います。(僕の理解で書いているので、正確でない部分もあるかもしれません)

教育は読み書きそろばんだけ教えればよいのです。なぜならば、カタカムナ文献が示す通り、日本語には宇宙物理が反映されているからです。日本語を唱えることは、宇宙の響きを生きることであり、宇宙のすべてが分かるのです。子どもたちは、日本語を覚え、あとは好きなことをすればよいのです。神社仏閣と同じように寺小屋はイヤシロチ(癒され気分の良い土地)に建てられていました。イヤシロチのエネルギーの中で、直感を磨き、湧き上がる興味の元に学んでいくのです。そうすることで、これからの社会を生き抜く知恵が生まれてきます。異才発掘プロジェクトもそんな動きの一つでしょう。

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一昨日のいさどんの言葉も昨日の芳賀さんの言葉も、人と合わせるよりも、一人一人が湧き上がるものを思い切り表現することの大切さを伝えています。湧き上がる想いを交流させること。その先に活発で調和した空間を創り上げていく。そんな世界を実現させることで、時代はさらに動いていくのでしょう。

ところで、14日に行われた衆議院選挙は与党(自民党と公明党)が326議席(3分の2超)を獲得する形で終わりました。投票率は52.66%で戦後最低でした。選挙期間中、人々に選挙に行くように促す記事や動きがありました。例えば、イトウセイコウさん記事の「一羽の鳥について(あらゆる選挙に寄せて)」や「自由と民主主義のための学生緊急行動(FKA SASPL)」のサイトです。どちらのサイトも「選挙に行くことで世界を変えよう!」と訴えていましたが、投票率は上がりませんでした。

多くの国民が衆議院選挙を迎えても湧き上がる想いがない。

それがこの投票率となって現れているのでしょう。

僕はどうか?

僕も特別湧き上がるものはありませんでした。投票はしましたが、そこに特別な思いはありません。その理由は、「みんなでみんなの人生を生きる」に書いた通りです。でもきっと少し前なら、僕はイトウセイコウさんの記事やFKA SASPLのサイトを観ることで、熱い想いが浮かんできただろうと思います。そして、投票率を上げなくては・・・と思い、上記のサイトをFacebookなどでシェアし、拡散したでしょう。そして今回の結果にがっかりし、現状に危機感を持ったことでしょう。でも、今の僕にはそんな想いはなく、危機感もありません。

僕の何が変化したか?

世界観が広がり、見ている世界が変わった。

だから僕の心は安らいでいます。

昔の僕に湧き上がった想いは、「自分の行動が世界を変える。自分が世界を変えられる。」というものでした。そこには前提として「変えなければならない現実」があります。悲惨な現実があり、でも勇気を出して行動することでその現実を変えることが出来る。その物語に僕の心は刺激されていました。困難なことに打ち勝っていく。ある種の英雄物語と言ってもいいでしょう。そんな物語に惹かれていたのです。でも、考えてみて下さい。英雄物語を成就するためには、必ず困難な現実が必要となります。ということは英雄物語を求める心が困難な現実を創り出しているとも言えるのではないでしょうか?

無意識のうちに困難な現実を求め創り出し苦しむ。そしてそこを克服して喜ぶ。
もしくは克服出来ずに向き合い続けていることに満足する。

僕の中にはそういう心があり、それが僕の見ている世界でした。
ですが、今はまったく違う世界を見ています。


空は世界中に繋がり、宇宙へと繋がっています。
その空を見上げると、大いなる存在がいつも微笑んでいます。
その圧倒的な存在感と暖かさ。
それを感じると涙が溢れそうになります。

空は僕に何も語ることはありません。
命令することもなければ、教えてくれることもありません。
ただただ微笑んでいます。

僕はいつもそこに想いを馳せています。

僕が世界を変えるのではなくて、世界が僕を変えるのです。

今、世界で起きていることは、大いなる意思の元に起きています。
そこから自分を見て学んでいく。
それをただ淡々と続けることが大切なのだと思います。

今回の選挙の結果も、それが今の人々の意識を現わしていて、それを受けて、世界を知り学びを深め変化していけばいいのです。


冒頭で、いさどんも芳賀さんも湧き上がるものが大切だと述べています。
もちろんそうでしょうが、どこから湧き上がってきているかも重要な要素だと思います。

地球、そして宇宙から湧き上がっている想いが確かにあります。
それは変化し続け、一人一人の個性に合わせて、人を通して現れます。
一人一人がそれを感じ、自らの意志で表現していく時、地上天国が実現するのでしょう。

すべては順調なのです◎(^-^)◎




みんなでみんなの人生を生きる

一昨日の大人ミーティングでは、みかちゃんのBLOG「アジアが一つに、そして地球が一つに・・・インドへの旅が示したものは?」とこのBLOGの投稿「不寛容な心と向き合う」が読まれ、みんなで共有しました。どちらのBLOGもいさどん、そしていさどんの言葉について紹介しています。それについて、いさどんは以下のように語りました。(僕の記憶に基づくもので正確でない部分もあります)

みかちゃん@インド出航祈願祭(11月3日)
僕が他人について語る時、その人以上に詳しく語ることがよくあります。それは客観的な視点から語ることで、より深く多様にその人を描き出し、本人やみんなへ気づきをもたらしてきました。今、みかちゃんとなかのんが僕や僕の言葉について語っています。それは僕の言葉に新たなる彩りを与えています。切り口が変わり、多様な表現となっていきます。一人一人がこのように語りだしていくことで、ここの暮らしは新しいステージに移行し、より豊かな場となっていくでしょう。

生身のみかちゃんはインドには行っていません。でもみかちゃんは僕を通してインドを旅し、自らの学びとしていたのです。そして、それがこんなふうに表現されています。これを見ると、僕もそろそろインドの物語について語る時が来たかな?そんな風に思えます。と言ってもまだ編集が終わっていないのですが・・・

☆彡 いさどんの言葉はここまで ☆彡

いさどんを通して、インドを旅したみかちゃんはとても豊かな世界観を表現してくれました。これは木の花ファミリーのみんなにとってとても大切な物語となり、ここの暮らしの意味を示しています。地球そのものである国常立命の存在、西洋文明(物質文明)と東洋文明(精神文明)という刺激し合いながら交互に発展と衰退を繰り返す文明の歴史、12,000年前の宇宙物理学であるカタカムナの復活、そして銀河の冬至など。みかちゃんの言葉は、僕たちの暮らしを大いなる意志による流れの中に位置づけます。そして、今という時の大切さを教えてくれます。

インドの旅での写真

みかちゃんだけでなく、すべてのメンバーがいさどんやようこちゃん、みちよちゃん、まゆちゃん、あわちゃん、じゅんぞう、かんちゃんを通してインドを旅していました。彼らの旅はみんなの旅でした。そして、それを感じて描いたみかちゃんの言葉はみんなの物語となっていきます。こんなふうの僕たちの暮らしは「みんなでみんなの人生を生きる」暮らしです。一人一人の体験や想いをみんなで共有することで、自分の感覚を超えて、自他の区別を超えていくのです。自分を超えてみんなで物語を生み出していく。その先に描かれる世界が、他者の喜びを自分の喜びとする菩薩が集まる菩薩の里であり、コミュニティの仏陀なのです。

さて、今日は衆議院選挙の日です。候補者は日本について語ります。日本は国民全員で創る国であり、一人一人の国民の物語はみんなの物語です。一人一人の人生がみんなで共有され、一人一人が自分の感覚を手放す時、個人の喜びは日本の喜びとなり、日本の喜びは世界の喜びとなり、個人の喜びとなります。人々の意識がそのようになった時、人と人が調和した幸せな社会が実現するのでしょう。そんな視点で政策を語る政治家を探してみますが、僕には探すことは出来ませんでした。

いかに経済を成長させ、それをいかに分配するか?話題の大半はそこに尽きる状態です。
その先に未来はあるのでしょうか?

今日の毎日新聞で「原油安:生活に恩恵」という記事が載っていました。原油価格が値下がりにより実質国内総生産(GDP)が押し上げられることを期待する声が紹介されています。ですが、価格が安くなりガソリンの消費が増えることは、二酸化炭素の排出量が増えることであり、未来に残す資源を削減することを意味します。IPCCの第5次報告書にて、増え続ける温室効果ガスに対して抜本的対策を取らなければ、人類は深刻な危機を迎えると警告されています。ガソリンの消費量が増えることは、深刻な危機に繋がりかねません。そして、石油は有限であり、ピークオイル(※生産量最大になる地点で、それ以後は減少を続ける)を迎えていると言われています。石油を消費することは将来、子どもたちが使う資源を消費することであり、資源はいずれ枯渇する危険性があります。そんな中、経済成長を求める心が人々の大半を占めています。(幸せ研ニュース参照)その心に子どもたちに対する思いやりはあるのでしょうか?この状態をみんなで喜ぶことが出来るのでしょうか?今の社会を通して、一人一人が自らの心を振り返ることがとても大切だとあらためて思います。その先には必ず未来があります。

玉ねぎ定植(苗取り)の様子です。
木の花ファミリーの暮らしは、みんなで共有することで消費を出来るだけ少なくし、大地の恵みをいただきます。そして、それを基盤として一人一人が心を見つめ、精神性を高めていきます。そうすることで、みんなで喜びを共有することが出来るのです。そんな未来を共に生きてみませんか?

12月23日の出張木の花塾@船橋、そして来年2月15日~3月14日の木の花塾「1ヶ月の真学校」にはそんな未来へのヒントがたくさん詰まっています。是非、ご参加下さい。そして共にわくわくする未来を生きていきましょう。


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さてさて、それでは選挙はどうしましょうか?

なかなか選挙に行くモチベーションは上がらないのですが、昨日の大人ミーティングでいさどんは面白い情報を教えてくれました。それは、1人1票実現国民会議が毎日新聞に出していた広告です。その広告は、今回国民審査の対象となる最高裁判所裁判官のうち1人1票に賛成している人と反対している人について教えてくれていました。(ポリタスの記事も参考になります。)1票の格差是正はとても大切な課題です。その実現へ向けての行動はとろうと思いました。



不寛容な心と向き合う

今日の最大の危機は不寛容です。私たちは子供たちの教育に失敗しました。人生の意味や目的、確かな未来を与える教育です。失敗が積み重なって、過去にない暴力を生み、人類自滅の日が来るのではと心配です。

しかし、マララのような若者が立ち上がり、暴力ではなく平和を、過激主義ではなく寛容さを、恐怖ではなく勇気を選んでいます。答えは、日々の問題に立ち向かう個々人にあるのです。18年前、数百万人の仲間たちが103カ国で行進し、児童労働を禁じる国際法が生まれました。

私たちはグローバル化の時代に生きていますが、大きな断絶が一つあります。それは思いやりの欠如です。一人一人の思いやりを世界的な運動に転換しましょう。受け身ではなく、正義、平等、自由を導く変革の思いやりにしましょう。

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上記の文章は、マララ・ユスフザイさんと共にノーベル平和賞受賞されたカイラシュ・サティヤルティさんの授賞式講演の抜粋です(毎日新聞より)。文中にある「数百万人の仲間たちが103カ国で行進」とは、「児童労働に反対するグローバルマーチ」と呼ばれるもので、ACE代表の岩附由香さんや事務局長の白木朋子さんは、インドまで行ってこれに参加し、日本でも東京と大阪で開催しました。ACEはこの行進がきっかけで設立されたNGOで、僕はこの設立エピソードに感動し、2004年~2009年までACEの会員になっていました(ACE設立エピソードについては、こちらをご覧下さい)。2004年当時のACEは、NPO法人格の取得もしていなくて、会員数も50名に満たない状態でした。組織基盤は脆弱で、正直いつ潰れてもおかしくないと思えました。この団体には育っていって欲しいと願い、会員になり活動に参加していました。そのACEが今では大きく成長し、ニュースでも取り上げられるようになりました。とても感慨深い気持ちになると共に児童労働の解決に向けてのさらなる活躍を祈っています。

ちなみに僕は、カイラシュ・サティヤルティさんのお話も日本で聴いたことがあります。児童労働を経験したインドの少年と一緒に登壇され、体験談に基づく具体的な話をして下さり勉強になりました。

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僕は今でもACEの活動には共感しているし、応援もしています。ですが、木の花ファミリーへ移住することをきっかけに会員は辞めています。その理由を書いてみたいと思います。

児童労働だけではなく、環境問題や経済格差、貧困、戦争、紛争、テロリズムなど、今、世界では様々な問題が起きています。行動を起こし、それらの問題に直接関わり支援していく活動は尊いものであり、必要なものです。そこから多くの感動や笑顔が生まれています。ですが根本的な解決には、それだけでは不十分だと思っています。なぜなら、それらの問題を引き起こしているのは、私たち一人一人の心であり、そこに目を向けない限り、不調和の種は無自覚のうちに育ち続けるからです。僕は心と向き合い自分を変え世界を変える道を選びました。そして、お金もエネルギーもこの道のために使っているのです。

ACEのような活動と僕たちの暮らしは車の両輪であり、社会にとって共に必要なものです。互いの役割をしっかりとやり抜くことで心豊かな未来を築いていきたいです。

心を磨くことで調和した社会を生み出す木の花ファミリー。その暮らしの様子として、昨晩の大人ミーティングでのいさどんの話を紹介します。(あくまで僕の要約なので正確ではない部分もあるかもしれませんが…)


☆彡 ☆彡 以下、いさどんの言葉です ☆彡 ☆彡


NHKクローズアップ現代で放映されていた『広がる読書ゼロ~日本人に何が~』を観ました。そこでは、日本人の読書離れとそれに伴う弊害が言われていました。例えば、最近の学生の小論文は、閲覧する情報量は増えているが、持論の展開部分は乏しくなっていると言います。それを危機と捉えるか?僕はそう捉えません。本を読んで知識偏重になった人々が創ったのが今の社会です。みんな立派な持論を展開しますが、それが有効に働いているのでしょうか?思考し過ぎることは直観の妨げになります。今の若者は、インターネットの情報が有用かどうかを瞬時に判断すると言います。それは思考を超えた直観と言えます。新しい流れ、可能性を感じます。

本を読んできた政治家たちが選挙で語ることは、経済のことばかりです。みんなが経済を大きくすると言っていて、その方法が違うだけです。IPCC第5次評価報告書で、生活の変化が急務なことが提言されているのに、そのことに触れる政治家はいません。そして、それは国民にも言えます。日本人の8割以上が経済成長を望んでいるというデータがあります。そして経済成長を望んでいない人たちも、その理由は「経済格差が広がるから」「円安を誘導するから」など個人の生活に対する関心であり、環境への配慮が含まれていません。地球環境がこれだけの危機を迎えているのに、まだ個人の経済的豊かさが大きな関心ごとになっているのです。この先に未来はあるのでしょうか?

木の花ファミリーの集合写真です。
僕には明確なイメージがあります。いつかこの国を治める政治家たちが行き詰まり助けを求めて木の花ファミリーを訪れます。そして尋ねます。

どうすれば、この国を治めることが出来るのでしょうか?

それに対して、こう答えます。

ここの人々の暮らしを見て下さい。みんなが穏やかに助け合って暮らしています。それは制度や仕組みによるものではありません。人々の心がこのような暮らしを実現しているのです。心さえきれいになれば、すべては調和の元に治まるのです。


☆彡 ☆彡 いさどんの言葉はここまで ☆彡 ☆彡


カイラシュ・サティヤルティさんは講演で「最大の危機は不寛容」と述べています。ならば、なぜ不寛容な心が生まれるのか?種はどこにあり、どのように育っていくのか?を知ることが大切になります。問題解決に向けて活動することは、立派で必要なものですが、社会的に良いとされる活動をすることになります。そうすると活動しているだけで自分を肯定してしまい、自分を見ることがおろそかになる危険があります。すると、自分の中に不調和な種が残り、仲間との軋轢に繋がるかもしれません。それは波動として世界に広がり、問題を持続することになります。心磨きは必ず必要になるのです。僕たちが不調和な種に向き合い、みんなと調和した暮らしを続けることは、そんな人たちへのヒントとなります。そして、調和の波動を広げることが世界に影響し、問題を和らげます。だから、世界で起きていることに心を向けなら、目の前のことを大切にし、日々を営んでいくのです。

そんな木の花ファミリーの暮らし。

是非、多くの方に触れてみていただきたいと思っています。
11月30日開催「出張木の花塾@千葉」の様子です。


12月23日に開催される『出張木の花塾@船橋』はそのチャンスの一つです。そして、より深く木の花ファミリーの暮らしを体験されたい方には、来年の2月15日~3月14日まで木の花塾『一ヵ月の真学校』が開催されます。是非、参加をご検討下さい。それはきっと人と人、人と自然が調和した暮らしへの第一歩となります。



天然循環法がもたらす本質的平等

中国で、前最高指導部、周永康氏の共産党党籍が剥奪され、逮捕などの刑事手続きが進められています(NHKニュース参照)。周氏は、汚職が原因で初めて党籍を剥奪された最高指導部経験者となります。政権に蔓延している汚職が、共産党の政権党の地位を脅かすと考えた処置のようです。中国の行き詰まりを現わしています。

中国における経済成長の渦と循環型経済の渦にも書いた通り、そんな中国でグリーンビルディングの実践をする25名の人々が木の花ファミリーを訪れました。この出会いはとても貴重で今日の大人ミーティングでいさどんは以下のように語りました。(僕の記憶で書くので正確でない部分もあるかもしれませんが・・・)

中国人にしたプレゼン資料から
人間でも中途半端に苦しんでいる人はなかなか改善しないが、苦しみが行き着くところまで行った時、ぱっと改善していく。中国は行き着くところまで行っている。これから中国は大きく変わっていく。このタイミングで中国から木の花ファミリーに25名の人々が訪れた。とても大きな時代の流れを感じる。時代の流れとは生そのもの。時の流れが生命を生み出している。誰も自分で生きている人はいない。生命は時の流れに生かされている。そして、その仕組みは「満つれば欠ける世の習い」。どんな存在も経済もこの仕組みの中にある。


中国は共産主義の国だった。そこに資本主義が中途半端に入り変なことになっている。その中国が正常な状態に立ち返る。立ち返る先は共産主義ではない。それは天然循環法による暮らし。木の花ファミリーは今、中国と出会っている。それはまだ小さな渦かもしれないが、これからどんな未来が訪れるかとても楽しみ。

いさどんの話を聴きながら僕は思いました。共産主義は形で平等を現わそうとしました。そこには無理があり、文化大革命などの悲劇が起きました。一方、天然循環法は本質的な平等をもたらします。その実践をすることで木の花ファミリーはこれからの社会のモデルとなるのでしょう。

それでは本質的な平等とは何か?
木の花ファミリー憲章「家族・本質的な平等」には以下のように書かれています。

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木の花ファミリーは全体としてひとつのいのちを構成し、すべてのメンバーはその一部として欠かせない役割を担っています。性別や職種といった社会的な役割や能力の違いを超え、誰もが互いに対等であり、完全に平等です。

大自然の中で、すべてのいのちは互いに生かしあって存在しています。いのちはそれぞれの個性に応じた欠かせない役割を持ち、互いに対等です。一方、自我を持ち、自他を比較する人間の心は、本来平等であるはずの人々の関係に格差や支配をもたらしてきました。
そこから生まれるさまざまな問題を解決しようと、人間社会は法にもとづいた形式的な平等を作りだしてきました。しかし、こうした方法は、本当に人々の個性を花開かせ、平和な社会をもたらすのに十分なものでしょうか。

私たちは、人間が真の平等に至るには、いのちの本質を見据え、その姿にならう必要があると考えています。自然の営みをある限られた視点から見ると、そこは互いの生存をかけた競争の世界にも見えます。しかし、より大きな視点で見れば、自然はいのちのバトンタッチで成り立っており、すべては循環していることが分かります。その視点に立ったとき、人はいのちが持つ本質的な平等を見出すことができるのです。

私たちは不平等を生み出す心を日々の暮らしの中で見つめあい、手放すように心がけています。皆で語り合い、自らの心の枠を広げることで、他によって生かされ、他を生かす存在としての自分に気付くことができます。そして、自らの役割に対する自覚とともに、他の存在への感謝の心が育っていくのです。

あなたはわたし。わたしはあなた。つながりの中で生かし合うこの世界で、すべてのいのちはひとつであり、本質的に平等です。互いを尊重し、信頼しあう暮らしの中で、私たちの絆はいのちの本質に限りなく近づいてゆくのです。

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天然循環の暮らしにおいて、現象はそれぞれに相応しく与えられます。我欲に基づいて生きれば、それはそのまま自分に返り、滞りを生みます。我欲をなくせば、時の流れとシンクロし、物事がスムーズに進みます。現象はすべての人々に平等に与えられ、常に自分自身を教えてくれるメッセージとなります。どんな現象も有難くいいただくことで人は成長することが出来るのです。このような生活に中で自分を知り、みんなと一つになり時代と一つになっていくのが木の花ファミリーの暮らしです。

経済(富の流れ)もこのような暮らしの中で、循環しすべての人々を満たしていくでしょう。

中国が変わっていく。

どんな未来が訪れるかがとても楽しみです。






中国における経済発展の渦と循環型経済の渦

12月3日~5日、東京で「悪意の商標出願」を防ぐ対策などについて話し合う国際会議が開催されました(NHKニュースより)。「今治」(タオル・観光)、「TOHACHI」(牛乳・チーズ・菓子)など、日本の名産品の地名が海外(多くは中国)で勝手に商標登録がされていて、輸出する際、その名称が使えないというケースが発生しているようです。この会議はその状況を改善するために開かれました。

中国については、少し前、小笠原諸島でのサンゴ密漁が話題になりました。(The Huffing Post 記事参照)これについては中国政府からの退去指示や小笠原周辺の取り締まり強化により収束に向かっているようです。

両方の事例とも、中国市民の経済発展への欲の強さを現わしているように思えます。
※もちろん一部の中国人の行動であり、すべての中国人に当てはまる行動ではないことは言うまでもないことですが・・・

その他、二酸化炭素の排出量が世界一位(85.6億トン、26.9%:2011年データ)だったり、PM2.5(微小粒子状物質)による大気汚染が話題になったりと中国での開発による弊害は大きなものとなっています。

プレゼンテーションをしているいさどん
12月5日、6日と、そんな中国でグリーンビルディングに取り組んでいる人たち25名が木の花ファミリーを訪れました。5日の夕方から6日の午前中までと短い滞在でしたが、夕食ウェルカムコンサート大人ミーティング、プレゼンテーションを通して、木の花ファミリーの暮らしを体験し、とても感動し、強い関心を示して下さいました。カタカムナから観た経済システムで書いたように、今、世界では2種類の渦が次から次へと湧き出ています。一つは我欲に基づく経済発展の渦。もう一つが調和の精神に基づいた循環型経済の渦です。現在の中国は我欲に基づく経済発展の渦の際たるものです。その中で、木の花ファミリーの暮らしに共鳴する人が現れることは、もう一方の渦、調和の精神に基づいた循環型経済の渦を生み出します。それはこの世界にバランスをもたらす渦となっていくことでしょう。


このはなこちゃん
ところで最初に商標に関するニュースを紹介していますが、Konohanafamily やこのはなこちゃん(ロゴ)を僕たちは商標登録しています。知人の勧めにより昨年登録したのです。その際、社長、商標登録はお済みですか』(著者:平野泰弘さん)を購入したりインターネットで調べたりしながら登録手続きを進めました。平野さんの本は、いろいろな事例が紹介されていて、おもしろく、商標に関する基本的な視点も学ぶことが出来ました。そして、「これで大丈夫だろう」と判断し、自分で商標登録願を作成し提出しました。ですが、拒絶理由書を受け取る形になってしまいました。登録をしてもらうためには、意見書と手続き補正書を作成する必要がありました。ここで特許庁に紹介された一般社団法人 静岡県発明協会 知財総合支援窓口に相談し、そのアドバイスを受けました。そしてめでたく登録が完了したのです。担当の中村さんには大変助けていただきました。このような機関が存在していることは有難いことです。

商標に関するニュースでは大企業より中小企業の方が「悪意の商標出願」の被害が深刻と書かれています。そして、円安による輸入原材料の価格高も中小企業に打撃を与えているようです。日本でも今は我欲に基づく経済発展の渦が猛威を振るっている状態です。この渦は、「我先の心」が原動力なので、弱肉強食になりがちです。それは、経済格差の拡大、子どもの貧困の増加などにも現れています。これらの現象は一人一人の心が生み出しています。それを思うと人間存在の業の深さを痛感します。そして調和の心に基づき生きるこの暮らし、その基盤となる心磨きの大切さをあらためて思います。自分を離れることで、出来事を客観的に見て、他者を感じる。日々の一つ一つの出来事を通して、その実践をすることで調和の心が生まれ、循環型経済が育っていきます。より多くの人がこの循環型経済の渦に乗り移ることを願い、この道を歩み続けます。



出張木の花塾@千葉県~すべては響き~

2013年7月より木の花ファミリーでは定期的に木の花塾が開催されています。「わくわく宇宙ごはん」「宇宙おじさんの人生講座」などのシリーズがあり、日常を超えた宇宙視点の学びを提供しています。ファミリーの親しい友人の矢作敬悟くんは、木の花塾の学びを地元に広げることを考えました。そして、2014年4月、「出張!1day木の花塾」@船橋が開催され、とても良い学びの場となったようです。


11月30日開催の出張木の花塾参加者のみんなです。


敬悟くんはその学びを継続し深めることを考えました。そして3回シリーズの出張木の花塾~すべては響き~が企画され、10月には「食」をテーマに開催し、先日(11月30日)は「農」をテーマに開催されました。それが素晴らしい場であったことは参加者の方のBLOGからも伺えます。
木の花ファミリーBLOGにも当日の様子が掲載されているのでご覧ください。

僕はこのイベントには参加していないのですが、帰ってきてメンバーから話を聴いたのと、当日の音源を少しだけ聴きました。その中でいさどんから経済や環境のことも語られました。なぜ、経済や環境のことが語られるかというと、木の花ファミリーの農の実践、天然循環法は、世界観から生活全般を貫く総合的な取り組みだからです。話題は多岐に及びます。以下、経済や環境の部分を僕なりにまとめてみます。

☆彡 ☆彡 ☆彡

出張木の花塾にて語るいさどん
いさどんはこの国の経済はすでに破たんしていると語っています。、その根拠として財政制度等審議会2014年4月28日に出した試算がありますそこでは2060年の国・地方合わせた債務残高を8157兆円に膨らむと言われています(HNKニュースにて報道)。しかもこれは今、政府が掲げている2020年時点の財政健全化目標が達成された場合の数値です。(その資料はこちらです)今、消費税の10%への増税の延期が決まり、財政健全化目標の達成が難しいと言われているのは知ってのとおりです。そう考えると、破たんという言葉が決してオーバーではないことが分かるでしょう。

加えて、環境に関しての最近、厳しい報告が出されました。それは国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書で、人類の営みが地球温暖化の支配的な原因であった可能性が高いと発表しています。現状を上回る温室効果ガスの排出削減が行われない場合、深刻で、広範かつ不可逆的な影響が発生するリスクが高くなります。

どちらのデータも今の価値観で生き続けることは不可能であることを伝えています。それなのに、多くの人々は幻の安定感の中、何事もないように暮らしているのです。このままでいくと一度、壊れそこから学ぶしかないのでしょう。壊れることで目覚める。それも一つの道かもしれません。ですが、その前に気づき行動する方がもっと尊く価値がある道です。その道、その方法を示しているのが、木の花の暮らしなのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

このような現状ですが、政治家はいまだに経済成長を前提に政策を訴えています。そして、温暖化対策にも消極的で、現在ペルー・リマで開催中の第20回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP20)において、地球温暖化対策に消極的な国に与える「化石賞」に日本が選ばれたというニュースも流れています。

どうにかしたい!!! と思う方。

是非、出張木の花塾に参加してみて下さい。きっと道が見つかります。第3回は12月23日(火・祝日)千葉県船橋市にて開催されます。今回のテーマは「性」です。「性」については7月に東京で開催された出張木の花塾でもテーマに取り上げられ、深い話がされましたが、今回はさらに深まるでしょう。

「性」とは男と女、つまりは陰と陽との結合で、それは宇宙を生み出す根本原理です。自分たちの誕生と宇宙の誕生は同じ原理に基づいています。そんな認識に目覚める時、世界観は大きく広がります。広い宇宙と共にある暮らし。そんな暮らしに向けた一歩を踏み出しましょう。

☆彡 ☆彡 以下、案内文の転記です。 ☆彡 ☆彡

“いのち”ってこういうことだったんだ!
ー 性はエロくない!?生命を豊かにする宇宙創造の営み ー
 
性について、オープンに語り合ったことがありますか。
 
親しい友人とならあるかもしれません。では、その性についての情報源はどこでしょうか。インターネット?週刊誌?アダルトビデオに風俗・・・そこに描かれているのが、性の本当の姿でしょうか。
 
性は、人々の関心を引いてやまないものです。日本の性風俗産業の市場規模は、出版業界よりも冠婚葬祭よりもゲーム市場よりも大きい5兆円強(これは公になっているものだけの数字で、実際はもっとずっと大きいと思われます)。それだけ強い関心がありながら、なぜか出版物や冠婚葬祭やゲームのように堂々と扱われることはなく、人々はコソコソと、しかし熱心にそこへエネルギーを注いでいます。そして市場もまた、より人々の興味を引きつけるように、欲望を煽るように性の姿を描いていきます。人々が素知らぬ顔をしているその奥で、歪んだ性が蔓延しているのです。
 
性なしに、人はこの世に生を授かることはありません。
では私たちは、そのように堂々と語ることの出来ない行為から生まれてくるような存在なのでしょうか。
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「地球上の男女の性の営みは、宇宙の星々が誕生する仕組みと同じ」と考えたことはありますか。
そこにあるのは欲望を掻き立てるようなエロさではなく、ただ生命をまっすぐに、豊かにしていく世界。もしも今あなたが得ている性の情報源が週刊誌やアダルトビデオだけの世界だとしたら、それは突飛な話に聞こえるかもしれません。尊いと語られることが、逆に忌まわしく思えることもあるかもしれません。けれども、まだ見ぬ世界がその先にあり、それを見てみたい、という想いがあれば、きっと感じられるはずです。なぜなら、私たちの魂は皆、自分たちがどこからやって来たのかを知っているからです。
 
本当の性の話をしましょう。
自分自身を縛り付けてきた固定概念を解き放って、魂の声を聴きましょう。
そして人生を豊かにし、その豊かさをこの地球上におもいっきり表現してみませんか。
 
皆さまのご参加を、お待ちしております!
 
【日時】
2014年12月23日(火/祝) 10:00開始/17:00終了
【会場】
船橋市勤労市民センター 2階和室
funabashi
〒273-0005 千葉県船橋市本町4丁目19-6
・JR総武線「船橋」駅南口より徒歩5分
140505-074254-001・京成本線「京成船橋」駅東口より徒歩4分
【内容】
・固定概念をブチ壊す宇宙視点プレゼンテーション
・その世界観を表す木の花楽団の演奏
・木の花ファミリーメンバーと参加者の座談会
・宇宙一美味しい天然菜食弁当とおやつ
【定員】
40名
*お食事をご用意する関係上、12月21日(日)までにお申し込みください。
*定員に達し次第締め切りとなりますので、お申し込みはお早めにどうぞ!
【参加費】
2,500円
【参加の心がまえ】
■ まずは頭の中をからっぽにしてご参加ください。固定概念の枠にとらわれないフリーな心で参加
 したとき、これまでの自分を大きく超える新しい世界に出会えることをお約束いたします。
■ 木の花塾では、そこから生まれる智恵や経験を広く世の中に共有することを大切にしています。
 受講のようすを、写真を含めインターネットなどで発信していきますのでご了承ください。
【お申し込み・お問合せ】
お名前(フルネーム)とお電話番号を明記の上、メールもしくはお電話にて、主催者のけいごくん、または木の花ファミリーへお申し込みください。
・矢作(やはぎ)敬悟
kekkuny★hotmail.com
・木の花ファミリー(担当:ともこ)
0544-66-0250
event★konohana-family.org
(★は@に置き換えてください)

お金とは何か ~カタカムナの単音思念から~

ティク・ナット・ハンの病と木の花ファミリーの暮らしとお金でも書きましたが、お金をカタカムナの単音思念で見ると以下のようになります。

「金(かね)」

「か」はこの世界に遍満する微細な見えないエネルギー、そして「ね」は「根(ね)」、根源のもの、無限に広がる思念です。つまり「金(かね)」とは、この世界に時空を超えて無限に遍満している微細なエネルギーのことを現わしています。

ちなみにこの思念とは、宇宙の発生、発展、消滅に伴う「響き」のことであり、それは耳には聴こえてこないけれども宇宙空間に満ち満ちて鳴り響いています。その「響き」を人間の可能な発生に合わせて、48音の記号に定めたもので、言葉の定義とは違い、幅広い意味を包含しているのです。それは厳密に定義するのではなく、直観からのイメージを膨らませることで、そこに近づくことが出来る性質のものです。お金に関しても、その単音からイメージを膨らませることで、それがこの世界にどのように発生し、発展しているのかが掴めるのだと思います。漢字はその助けになっています。上記の「金(かね)」に関する記載はそんな方法による考察です。

この世界に時空を超えて無限に遍満している微細なエネルギー

それがお金です。

今村仁司さんが書いた『貨幣とは何だろうか』という本があります。この中で今村さんは、人間特有なものとして、墳墓と貨幣を挙げ、それらが死の観念に結びついていると語っています。この視点はとても面白いと思いました。

すべての生命は死を迎えますが、自らの死を意識して生きているのは人間だけだと思われます。そこに人間の独自性があります。「死」と向き合う方法が求められます。

木の花憲章世界観概要にも書かれていますが、この宇宙には「想い」のみが存在している地点がありました。その「想い」が圧縮して爆発し、相反するものが生まれました。相反するものは離れては惹かれあい、宇宙の振動(響き)を生み出しています。

生きることは死に近づくこと。

生命のその姿はまさに生と死という相反するものが離れては近づく(惹かれあう)姿でしょう。

離れたものが再び近づく。

そこには媒介となるものが存在します。それが墳墓であり貨幣であると考えられるのです。

それぞれ別々の存在としてこの世界に誕生した生物。個性を磨き際立たせることは、全体から離れることでもあります。ですが、無限に遍満している微細なエネルギーである「金(かね)」が、離れていく個を繋ぎ合わせるのです。

お金とは媒介物であり、それは関係性のあり方を現わしています。

とまあ抽象的なことを書いてきましたが、わけが分からないかもしれません。
そこでもう少し違う書き方をしてみます。

生と死、善と悪、光と闇など相反するものが存在するこの世界では、それらを再び近づける媒介物が必要となります。その一つがお金ということです。お金は人々を繋げるのです。ということはお金がどんな姿をしているかで、その世界の人々の関係性が分かるのです。

お金はニュートラルなもので、人々の心がお金を通した関係性を生み出します。
ということは、お金のあり方は自分自身の心を振り返る材料になります。

今、アベノミクスの是非が問われていますが、国民一人一人がアベノミクスという政策を通して、社会全体の心を振り返る機会となればよいのだと思っています。アベノミクスは簡単に書けば、通貨の流通量を増やすことで景気を活性化させようとする取り組みですが、そこに自然への配慮は果たしてあるのか?人々にとって何が幸せかについての検証があったのか?そういうことを真剣に考える機会とすることが大切だと思います。

木の花ファミリーの暮らしはそんな視点を持って営まれています。


2014年決算月を迎えました。決算報告書は、社会と僕たちの関係(交流)を現わす数字であり、そこにはたくさんの物語があります。野菜の売上からは畑作業をしているみんなの姿が浮かびます。そして、落花生の売上からは龍姿郎の姿が、お米の売上からは田んぼ隊のみんなの姿が、生はちみつの売上からはいさどんやちなっぴーの姿が、食事の売上からはキッチンスタッフ恵みいただきますに来て下さるお客様に姿が・・・。挙げたらきりがありませんが、こんなふうに一つ一つの数字に物語があり、それは僕たちの心を現わしています。

木の花ファミリーに関わるみんな、そして世界を意識して、決算に臨みたいと思います。


「恵みいただきます」にてみんなで撮った写真です。食事の売上の背後のある姿の一つです。

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