環境と響き合って変化していく(2)



9月1日、木の花ファミリーでは稲刈り神事が行われ、みんなは収穫の喜びを味わいましたが、僕は体調を壊しそこには参加出来ませんでした。その前日、暑い中ジャガイモ定植をしたことが影響したと思われます。普段、基本的にオフィスで仕事をしている僕は、今年の夏、初めて日中畑に出たのですが、その暑さは今まで経験したことがないものでした。普段、畑や田んぼで作業をしている人たちは、こんな中作業をしてくれているんだなと感謝の気持ちがわいてきました。そして、気候の変化の厳しさを、実感を持って感じることが出来ました。そんな厳しさを伝えるものとして2100年の天気予報を掲載しているサイトがありますが、そこにはこんなふうに記載されています。

☆彡 ☆彡 ☆彡

2100年の夏も全国的に猛烈な暑さです。特に西日本や東日本では気温が上がり、高知県四万十市では、44.9度、名古屋で44度、東京でも43.6度と観測史上1位の記録を更新。この暑さの影響で、今年は今日までに熱中症で全国12万人が病院に搬送されています!昼間の気温が30℃以上の真夏日ですが、那覇で183日と6ヶ月、大阪で142日、5ヶ月近く、東京で107日、札幌でも47日となっています。この記録的な暑さはまだまだ続きそうです。


☆彡 ☆彡 ☆彡

今年は記録的な暑さと言われていますが、この暑さは今後も続くものと思われます。そんなことを思ったトキ、浮かんできた言葉が「環境と響き合って変化していく」というもの。これは2年前にジイジ(当時はいさどん)が語った言葉です。以下、その言葉を紹介します。

☆彡 ☆彡 ☆彡

地球温暖化や経済格差、紛争、難民、国々や民族の対立・・・・
現代社会は混沌としています。
混沌の中、その解決策を求める気持ちになるかもしれませんが、
そこには人生の深みがありません。

問題が生じている時、問題のないところにいって、みんなで幸せになろうとする。
それは良いことに聴こえるかもしれませんが、とても薄っぺらな話しです。
みんなで幸せになろうとする時、
幸せになるべき人間性があって初めて幸せになるのではないでしょうか?
人間性が高まらない状態で幸せを求めることが社会に何をもたらすのか?
そのことに想いを巡らせてみて下さい。

問題がある時、ただ解決策だけを求める。
それは新しい発想だけ貰って楽になろうとしている姿勢です。
その姿勢が人々を現実から引き離し停滞を生み出しているのではないでしょうか?
そこからは結局新しい発想も生まれないのです。

新しい発想は自分を放棄した時初めて生まれるものです。

この世界には法則性があります。
常にそれと対話していくこと。
それが天と共に生きるということです。

問題ごとに出会った時、ただそれを改善しようとしていく。
それは人間の知恵の中で良い生活を送ろうという心に繋がり、
その結果、天は離れていき、停滞が生まれます。

美しい蓮池を生み出しているのは水中で混沌としている泥の存在です。
表面に浮かぶ現象を生み出している奥の世界。
それを知り生かすことで人生は深まり花開いていくのです。

人は常日頃当たり前のように思考を組み立てています。
その思考は自分の枠内にあります。
知識として取り入れたものはその枠を超えることはありません。
ですが、自分の思考の背後にはこの時代の意志や物語があり、
自分がここにいる意味があるのです。

心を開くことにより、そういうものを織り交ぜて生きていく状態に変わっていく。

それは人間として生きる姿勢の変化です。

生きるということは本来、変化すること、未知なるところの向うことです。
星々は常に新しいところを運行し、自然は変化し続けます。
天は分からない未来を生きているのです。

時代は未知なる世界へ向けた変化を人間に促します。

時代に応えるために。

何かを貰って新しい自分になるのではなく、
環境と響き合い変化していける人間になっていくのです。

☆彡 ☆彡 ☆彡

今の学校教育は生徒に「答えを出す」ことを求めていて、答えを出すコツを覚えて早く答えを出せる人が優秀な人として評価されます。そして、学校教育で優秀と評価されることは社会に出る際に有利に働きます。そのため多くの人の思考は「答えを求める」ものとなっています。正解を知って、その正解に基づいて行動しようとするのです。

ですが、この世界の本質は未知であり変化変容にあります。本来、先に答えを知ることは不可能なのです。だから答えを知ってから行動しようとすると、現実の変化に翻弄され右往左往することになるのです。今、世界で起きている多くの問題は、人間のそのような姿勢の変化を促しているようにも思えます。

おおよその見通しは立てるけれども、答えは行った先で知っていく。心にそういう「マ」、空間を作っておくことが大切なのだと思っています。

カタカムナでは、「マ」は自転公転の運動によって区切られた空間でありこの世界そのものと言えます。そして現象が生まれるのはその縁(ふち)であり、そこで縁(えん)が
生まれます。心に「マ」を生み出すことは、「マ」の内部へと想いを馳せることになり、表面上の現象や縁(えん)の奥へと意識を向けることになります。

現象の奥にある「マ」は、見えない世界と言えますが、そこが響き合う空間となって自らの人生と世界に深みを与えてくれるのです。

特定の結果を求めることは、執着を生み出し幸せの範囲を狭めます。ただ環境と響き合い、そのことを味わい楽しむことが出来れば、どのような結果をいただいても充実した日々を送れます。

地球環境や人口問題などを見ると、これから確実に生きていくことが厳しくなることが予想されます。そのような現実と向き合い、心豊かに充実した日々を送るためには結果を求めずに環境と響き合っていく姿勢が大切になることでしょう。そしてそれはきっと調和の表現となり世界に平和をもたらします。

だから僕はそんなふうに生きています。


0 コメント:

Your left Slidebar content. -->