天然循環する暮らし(経済)

4月25日、木の花ファミリーにて月に一度の食事会「恵みいただきます」が開催されました。今月は「信州手打ち蕎麦と山菜ちらし寿司」をテーマに200名以上のお客様を迎え豊かな時間を過ごしました。(当日のお客様の感想はこちら→木の花ファミリーこの話!


お客さまに提供した料理です。

毎月たくさんの準備を重ねて当日を迎える「恵みいただきます」ですが、この「恵み」の意味についていさどんは以下のように語っています。

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「恵み」とは生きることそのもの。人間は何かを貰った時やご利益を得た時に「恵み」と考える傾向がありますが、人は生きることにより物事を認識していきます。その認識こそ「恵み」です。先にこの世界があり、自分という個性が組み合わさります。一人一人個性的な眼鏡でこの世界を認識していきます。人間は他の生命とは違い自由が与えられ、自己実現の願望を持ちます。そして広い視野を持ち尊く生きることも出来るし、狭い視野に陥り地獄を生きることも出来るのです。それらすべてが恵みです。

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人々の認識は初めての体験に出会うことで変化していきます。「恵みいただきます」はお客さまにそのような体験を提供することを常に目指しています。お客さまの想像を超えた料理や空間、人々の空気・・・。それは理想の世界であり未来の世界です。

思い返すと僕も、初めて木の花ファミリーを訪れてみんなと食事をした時、その料理の素晴らしさ、そして、その場の空気にとても心を動かされました。とても懐かしい感じがしましたが、それは初めての体験でもありました。魂の故郷に生まれて初めて出会った。そんな体験でした。
(※僕が食事をしたのは「恵みいただきます」ではありませんが・・・)

お客さまに多くの感動を与える木の花ファミリーの食事。それは天然生活の暮らし(経済)から生まれています。

カタカムナに出会うことによって、僕たちは自然循環と天然循環の違いを知りました。今、目指すべき社会の姿として循環型社会という概念があります。循環型社会を語る時、人々は資源の循環など物質循環に注目して語りますが、物質循環だけでは、生命エネルギーはいずれ枯渇してしまうのです。それは、熱力学の第2法則(エントロピーの法則:エネルギーは均質になっていく。熱湯+氷=ぬるま湯)に示されている事実でしょう。この状態が自然循環です。

エントロピーは増大し、エネルギーは均質になっていく(特徴がなくなり、無秩序になる)。

自然界(宇宙)はそのような法則で動いていると想定されますが、生命活動など一部の分野では、エントロピーが縮小し、複雑さを増していく(特徴を持ち、協調的に振る舞うようになる)のです。それは生命が外部にエントロピーを散逸させるからなのですが、生命はその繰り返しの中で次第に”揺らぎ”古い構造を捨て、新しい構造に変化していくのです。

生命を進化させるエントロピーの散逸。では生命はどこにエントロピーを散逸させているのでしょうか?

きっとそれが天であり、無限にエントロピーが拡大し続ける世界であり、無限の「ない」世界なのです。地球も生命です。地球も天(宇宙空間)にエントロピーを散逸させることにより成り立っています。無限の「ない」世界の支えられたエントロピーの縮小。それが天然循環です。

つまり、自然循環では世界のエントロピーは増大し、そのエネルギーは特徴をなくし無秩序になっていきます。ですが、天然循環では、世界はエントロピーを縮小し、エネルギーは個性を発揮し、協調的に振る舞うのです。

ここに今の社会の行き詰まりを解く鍵があります。

2ヶ月前の話になりますが、NHKのドキュメント72時間「金券ショップで掴む幸せは」をファミリーのみんなで観ました。番組では金券ショップに訪れる様々な人々が描かれていました。金券はいらない人から必要な人へと循環されていきますが、人々を繋ぐことはなく、人は自分の世界に閉じこもっていきます。どこか無機質な世界が展開される。これは自然循環であり人々の生きるエネルギーはいつか枯渇するのではないかと思うのです。

天然循環は天にエントロピーを散逸させます。それは人々を外に開かせ、繋がりを生み出します。循環を通して人々が繋がっていくのです。「恵みいただきます」では、自然からの恵みを収穫し、調理し、お客様に提供します。それを通して、人と人、人と自然を繋げていくのです。人々が語り合う豊かな会場がそのことを物語っています。繋がりを生み出す循環。それが天然循環です。そして、その繋がりを生み出すために欠かせない存在が天であり、無限の「ない」世界です。自分を手放し天に意識を向けることにより、エントロピーは天に散逸し、個性が花開き調和した社会が実現していきます。その雛形が木の花ファミリーであり、「恵みいただきます」は多くの人にその「恵み」を提供する機会になっているのです。

以下、当日の写真を何枚か紹介しますね。

手打ち蕎麦。大きなかき揚げが乗っかっています。

蕎麦職人のやじおさん
山菜ちらし寿司です。

会場の様子です。
外では苗も販売していました。こちらから注文も出来ますよ。
まりちゃん手づくりの麻ふんどしも販売しました。色鮮やかです。
恵み終了後はファミリーのみんなでお食事です

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