正しいとされていることの奥を観ると・・・

今朝の静岡新聞の1面コラム【大自在】には、怪獣について以下の記述がありました。

宇宙開発や南極探索、戦争の爪痕。科学の発展、
人間の愚かな欲望追究の陰で起こる自然破壊や社会矛盾に光を当てる存在として、
怪獣は姿を現した。

そうだったのかと思いました。
それならば、その怪獣を倒すウルトラマンはどんな存在なのでしょう?

ウルトラマンが怪獣を倒すことによって、世界は元の平和を取り戻します。
ですが、人々の心や生活は以前と変わらないままです。
経済成長を求めて開発を続け、地球環境は悪化の一途を辿ります。

僕はずっとウルトラマンはヒーローだと思ってきました。
ですが、ウルトラマンは問題を教えてくれる怪獣を倒してしまうのです。
それをヒーローと呼べるのでしょうか?

大切なのは、人類が自ら生み出した怪獣に向き合い、自分たちを改めることでしょう。

こんなふうに見ると、ウルトラマンも違ったように見えてきます。

同じく静岡新聞の一面。

静岡県内主要企業への景気動向アンケート結果が掲載さえ、
当たり前のように個人消費回復の必要性が述べられていました。
消費が多くなるということは、それだけ環境に負荷をかけることです。
昨年末、COP21にてパリ協定が採択されたように、
人類は温室効果ガスの排出をなくしていく必要があります。
そんな時、個人消費が拡大していくことは良いことなのでしょうか?

安倍首相の年頭所感もそうですが、経済を拡大させることが無条件に良しとされています。
ですが、それは本当にそうなのでしょうか?

GDPには、医療費も含まれていて、医療費は病気になる人が増えれば増えるほど増大します。
大きくなることが必ずしもいいことではないのです。

医者と言えば、昨晩は木の花ファミリーのみんなと、
風に立つライオン」という映画を観て、感想を話し合いました。

主人公は医者としてケニアに赴任し、スーダンの内線で傷ついた人々の治療に当たります。
映画では少年兵の問題など様々な問題が描かれていました。

シリアスな状況にある現地に赴き活動することは英雄的、
人々に感動を与えるかもしれません。
ですが、それが本当の解決に繋がるかと言ったら疑問になりませんか?

主人公に傷を癒された人々はまた戦地に赴くことになるのです。

戦争はいつ終わるのでしょうか?

今の社会では、医者はエリートです。医者になった人は社会でもてはやされます。
そして、その背後には沢山の「医者になれなかった人たち」が存在します。

一部の成功者と多くの失敗者。

そんな構造の下に生み出される医者を目指すことは社会にとって良いことなのでしょうか?

その奥にどんな心があるか?
その行為がどんな心を育むか?

そこが見えなければ、良いとも悪いとも言えないのではないでしょうか?

今の世界は一人一人の心が生み出しています。
一つ一つの出来事の奥にはそれを生み出す物語が働いているのです。

出来事の奥を見通すことで、
それがどんなふうに生まれているかを知ることが出来ます。
そして、それを知った時、人は世界を根本的に変化させていけるのです。

気候変動や貧困や格差、今の時代は、様々な問題にあふれています。
それは人々が「自分の」望みを叶えようとしてきた結果なのではないでしょうか?
「自分の」という意識が他人との違いを生み出しました。
そして、一人一人が所有することで、より多くの「モノ」が必要な社会となりました。

一人一人の心が「みんなで」となった時、この状況は一変します。
みんなを自分と同じように捉え、「モノ」をみんなで共有出来ます。
その時、一人一人の違いから生まれる格差はなくなり、
少ない「モノ」で、みんなで豊かに暮らし、地球とも調和するようになっていくでしょう。

木の花ファミリーでは、先駆けとして日々そんな実践を心掛けているのです。
※いさどんブログ「みんなで」を読んでみて下さいね。

木の花ファミリーのみんな@宮ノ下広場(元旦)


是非是非遊びに来てこの暮らしに触れてみて下さいね。








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