再現性・予測可能な世界を超える

12月19日、理化学研究所による検証実験でSTAP細胞が再現出来なかったことがニュースに流れました(NHKニュース参照)。これを受けて小保方さんは21日に理化学研究所を退職したようです。

さて、STAP細胞は本当になかったのでしょうか?断言は出来ませんが、僕はあったのではないかと思っています。というのは、トキとトコロが揃った時、物事はなるからです。その実験が行われる環境、そして実験者の心が実験結果に影響を与えます。Natureに掲載され有名になる前の小保方さんがこの実験を行った時、トキとトコロが揃ってSTAP細胞が生まれてのではないかと推察しています。ですが、もう状況が変わってしまったのでしょう。

再現性を大切にする科学の世界では、STAP細胞がないという結論に至るのは当然だと思います。でも、それが生まれていた可能性は否定出来ません。そして、いつかまたトキとトコロが整った時にSTAP細胞が誕生するのではないでしょうか?あらゆる可能性がある。僕たちが生きているのはそんな世界です。

再現性があることは予測可能となります。ということは、科学の世界は世の中を予測可能なものにする取り組みと言えるのではないでしょうか?すべてのものが予測可能になった時、結果が分かり切った世界となるでしょう。科学を推し進めることはそんな世界を創ろうとしているとも言えます。そんな世界に面白味を感じますか?もしもあなたが現状を退屈だと思っているとしたら、そんな世界を創ろうとしてきた結果かもしれません。

でも創ろうと思ってもそんな世界はきっとできないのでしょう。宇宙や自然はいつも人間の予測を超えた動きをします。何が起こるか分からない世界で、人間の予想の中に世界を押し込めようとしても無駄なのです。科学は参考にはなりますが、その知識を過信した時、無駄なことをすることになり、感受性もどんどん乏しくなっていきます。そして世界が退屈なものになっていきます。

そんなことをするよりも、世界に心を開いて、時代の動きを感じて、共に変化をしていく。そんなふうに生きると世界はわくわくすることの連続となります。

昨日(12月22日)は朔旦冬至(さくたんとうじ)でした。冬至と新月が重なる珍しい日で、これが起きるのは19年に一度ということです。太陽が復活に向う冬至と月が復活に向う新月が重なる日。とても特別なものを感じます。この日、木の花ファミリーでは、いさどんとようこちゃんによるインド報告と今日行われる出張木の花塾@船橋「すべては響き〜宇宙視点の性」で行われるプレゼンテーションがシェアされました。


インド旅行中のいさどん(ヒマラヤ山脈を背景にして)
12月10日のみかちゃんBLOG「アジアが一つに、そして地球が一つに・・・インドへの旅が示したものは?」にも書かれているように、このインド報告は僕たちがずっと待ち望んでいたものです。それがこの特別な日にシェアされました。

いさどんは、インドの旅を通して何を思い何を感じてきたのか?それがこの世界にとってどんな意味を持つのか?そんなことが伝わってきて、心が震えました。共にインドを旅することが出来ました。とても豊かな時間を味わいました。ですが、このシェアの途中で僕宛に電話が掛かってきたのです。僕は仕方がないので、少しの間しぶしぶ大人ミーティングを抜けました。電話から戻った後、いいところで抜けなければならない、この流れはなんなのだろう?と振り返りました。その時、思いました。大切なのは内容ではなく、ここで語られているいさどんの精神を感じて受け取ることであり、その精神をこれからみんなで共に生きていくことです。言葉の奥にあるもの。背後に流れている大いなる流れを感じ共有出来れば、細かいところに捕らわれる必要はないのです。途中で掛かってきた電話によりそのことを再確認することが出来ました。

木の花ファミリーの暮らしは、僕たちの個人的希望で生まれたものではありません。世界が、そして時代がこの暮らしを必要としているから出来たのです。僕たちはそう確信しています。いさどんのインドへの旅はそのことをより明確にし、それが世界に広がる予感を与えてくれました。

そして、出張木の花塾のプレゼンです。人々が多くの関心を持ちながらも秘め事になっている性。このプレゼンはその性に新しい光をあて、今まで語られることになかった本当の意味を明らかにするでしょう。今日のイベントがどんな場になるか本当に楽しみです。

気候変動や経済格差、民族紛争や宗教戦争。

今、世界にはたくさんの問題がありますが、それらは人間が科学を武器に思い通りの世界を創ろうとしてきた結果生まれてものなのではないでしょうか?そのような科学は人間に明るい未来を示すことが出来るのでしょうか?

時代を感じて、世界と共に生きて行く。そのために自分の心を磨き、自我を超えて、より大きな視点で物事を見ていく。それは科学を超えた生き方で、このとき、わくわくする人生が展開されます。より多くの人とわくわくする世界を共に生きていく。そんな日が近づいてきていることを感じています。


※STAP細胞については、いさどんBLOGにも掲載されています。
 「STAP細胞から見るトキ・トコロ〜ノーベル賞より大切なもの
 是非、こちらも読んでみて下さい。

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