僕は「不寛容の心と向き合う」という記事を書きました。
昨年はカイラシュさんとマララさんがノーベル平和賞を受賞しましたが、
僕は児童労働に取り組むカイラシュさんの話を一度だけ聴いたことがありました。
カイラシュさんは平和賞の授賞式で、今日の最大の危機は不寛容であり、
思いやりにより不寛容を超える大切さを訴えました。
不寛容は社会の断絶をもたらします。
その断絶を超えるために必要となるのが対話です。
その対話の重要性を示したチュニジアの「国民対話カルテット」が
今年のノーベル平和賞を受賞しました。
国民対話カルテットについては、六辻さんのブログ
「チュニジア「国民対話カルテット」のノーベル賞受賞-その軌跡と意味」
がとても参考になりました。
人々の意見を尊重する民主主義は、違いが表面化し、時に分断の危機を迎えます。
ですが、その分断の危機を国民対話カルテットは対話により乗り越え、
統合へと導き続けているようです。
その国民対話カルテットは、ノーベル平和賞の受賞式で、
「今こそ世界で対話を進め、お互いの多様性や違いを認め、
平和的に共存する方法を見つけなければならない」
と対話の重要性を訴えたようです。
※あとで全文を確認します。
ですが、対話も「ただすればよい」というわけではなく、
思いやりなど他者を尊重する心をそれぞれ育む必要があるのでしょう。
そういう心が育てば、自然と対話が生まれるのだと思います。
ところで、民主主義はイギリスの産業革命に後押しされ発展してきました。
産業革命から現在まで250年経ちました。
それは地球の誕生から現在までを1年と例えるとたったの2秒だそうです。
その2秒の間の価値観が大きく自分たちに影響を与えていると思いませんか?
個人の幸せを追い求めることが今では当然とされていますが、
それは近代から現代に掛けて形成された価値観です。
みんなの幸せを追い求めることが結果自分を幸せにする。
そんな暮らしもあるのです。
たった2秒の価値観。
そこを離れて人間そのものを見ていく。
その時、違いよりも共通するところが見えて人と人とが分かり合えます。
そんなふうに生きていくことを心掛けましょう。
木の花ファミリーのみんな@日本平動物園 |
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